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84話 休む時間がなさそうな件

目指せ!100話までに100pt以上!(10000pv達成!!)


次の目標 150話までに30000pv以上&300pt以上

 ガチャガチャ


 ギュィィィッ


 久しぶりに帰ってきた我が星。


 ガーランド家のパーティーの件で帰って以来か。


 学園の子供達の成長は凄まじい。


 アルプトラウムの様子はどうなっているだろう。


 魔導船発着場周りは特に変わりはない。


 楽しみだな。


 「…………」


 皆、黙り込んでいる。


 「どうしたんだ?」


 「まさか、師匠の治める惑星が、ここまで普通だとは思ってもいなかった」


 「本当よね!ただのド田舎って感じ?町はどこなのよ!町は!」


 絶対にオオエドには連れて行かない。


 コイツらを、お袋に会わせるわけにはいかない。


 町か………。


 「ついてこい」


 町ではないが、人の住処の集合地ならあるんだよな。


 あそこでいいか。


 「なあ、エルンs。お前は………いや、何でもない」


 おいエリカ。


 ここでエルンスト呼びしたら、許さないからな?


 マジで。


 で、コイツは何を言い渋ったんだ?


 「なんだよ」


 「何でもないぞ?」


 大体、「何でもない」と言う奴は、何かあるんだよな。


 詮索はしないが。


 「ねぇ、平民!まだつかないの!?もう、足が保たないんだけど!」


 「なら、ずっとここで待っとけば?狼に食われても知らんぞ?」


 「っっっ!わかったわよ!歩けば良いんでしょ!」


 やっぱり、シャルロッテは脅すに限るな。


 周り(特に父)から甘やかされすぎてたんだよ、コイツは。


 少々、苦労を知った方がいい。


 「おお、殿!お疲れ様です!後ろにいらっしゃるのは、ご学友ですか?」


 さらに少々歩くと、チョビがポツンと立っていた。


 俺らを待っていたのか?


 もし、俺らがこの辺を通らなかったら、どうするつもりだったんだ?


 「そんなもんだ。チョビ社長、食料はどうなっている?」


 「順調です!今、2ヶ月分ほどの備蓄があります」

 

 2ヶ月か。


 まあ、保存技術が発達してないからな。


 仕方ないか。


 「ちゃんと肉も食べてるか?」


 「はい!主に魚肉なのですが、時々ヤワチの方から融通してもらって、鶏肉も食べれています」


 あ。


 すっかり忘れてた。


 鶏を育てようって考えてたんだよな。


 「本当にごめん!」


 「いえいえ。ヤワチでは、鶏の大規模養殖を行っているらしく、鶏肉が有り余っているそうです。農業をする人数を減らせそうになったら、それを畜産に回す予定です」


 放し飼いではなくて、大規模養殖か。


 鳥インフルに気をつけなければないな。


 「ああ、そういえば、お聞きしたい事が……」


 「何?」

 

 「鶏の卵って、生で食べれるんですか?」


 「おう。食えるぞ?」


 TKGなんて、絶品だぞ?


 醤油があればな。


 「そうですか……。ヤワチの人から勧められたんですけど、どうも食べる勇気がなくて」


 ………は?


 「ヤワチ人って、生卵を食べるのか?」


 「はい。どうやら、学園生が絡んでいるようで………何でしたっけ?『じあえんそさん』がどうの、『さるもねらきん』がどうの言ってました」


 ………。


 AI教師ロボ、やりすぎじゃないか?


 この前まで、文明開花くらいの時代感だったのに、一気に進んでるじゃないか。


 でも、悪いことではないか。


 「まあ、いいや。チョビ、俺の後ろの連中を、コンテナ群に連れて行ってくれないか?それと、くれぐれも、コイツらをオオエドに向かわせないこと」


 「いいですよ」


 「本当にありがとう」


 自由時間を確保できたな。


 俺は振り返る。


 「みんな!ここからは、このチョビって奴について行ってくれ!」


 「………」


 また、皆黙り込んでいる。


 「どうしたんだ?」


 「いや。エルンが……本当に領主をやってるんだな……と思って……」


 おいコラ。


 俺が領主らしくないってか?


 「失礼な!俺はちゃんと領主やっとるわ!」


 お前らが立っている道路だって、俺がひいたんだからな?


 「きっと、ニックに悪気はないんだ。俺らは、エルンの学園の様子を見ても、どうも領主っぽくないと思ってたんだ」


 ハンスの言う通りだ。


 土地を持ったからと言って、特に学園生活は変わっていないからな。


 異常に人に追いかけられること以外。


 きっと、その影響だろう。


 俺は、アルプトラウムの草原を、アカリに乗って走る。


 「’はぁ!やっと1人になれた!’」


 「ボクもいるよ?’」


 『’私もいますが’』


 訂正しようか?


 1人と1匹と1機に。


 「’今から、何しよっかな。水道橋作って、開発村の基盤を作って……。やる事がいっぱいあるな’」


 『’マスター。あなたには、真っ先にしなければいけない事があります’』


 真っ先にしなければいけない事?


 「’何それ’」


 『’道路ひきですよ。前、途中だったでしょう?’』


 はあ?


 ふざけんなよ?


 「’休みの1ヶ月全てをそれで潰せと?」


 『’いえ、区切りの良いところまでにしましょう。それでも、1ヶ月近くはかかるでしょうが’』


 俺、休む時間、あるのかな。


 「’なんていうか……。ドンマイ!お兄さん!’」


 畜生め!

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