表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
92/113

83話 掟とカップ麺な件

目指せ!100話までに100pt以上!(10000pv達成!!)


次の目標 150話までに30000pv以上&300pt以上

 ………。


 周りが一面真っ白である。


 こんなこと、前もあったな。


 今度は誰だ?


 クソババアか?


 『ざーんねん!俺だよ、俺!』


 オレオレ詐欺みたいだな。


 名前を言ってくれないか?


 『名前かぁ。⬛︎⬛︎⬛︎と言えば分かるかな?』


 前世の俺の名前と同じだ。


 同姓同名?


 『いや。俺は俺だよ』


 うん、お前はお前だな。


 で?


 俺に何か用か?


 『用という用もないんだけどね』


 ないのかよ。


 なら、何で俺にお前の存在を認識させた?


 『ただ一つ、忠告があってね』


 忠告か。


 それは用の内に入るのでは?


 『細けぇことはいいんだよ。いいか?お前は、異性と関わりすぎだ』


 そうか?


 『そうだろ。今、友達の中に女は何人いる?』


 悪い。


 仲がいい人は作っても、友は作らない主義なんだよ。


 お前も知っているだろう?


 『そうそう。お前はそういう奴だったな』


 お前もだろう?


 大学入試の面接の時、「友達は何人いますか?」という問いに対して、「いません」って答えたのはどこのどいつだ?


 お前だろう?


 そんな奴を合格させた大学も、どうかとは思うが。


 『悪かったよ。言い方を変えよう。お前の周りに異性は何人いる?』


 そこそこ親しい人を含めてか?


 『ああ』


 まず、お袋。


 母親だからな。


 それと、エリカ、シャルロッテ、アイリス、アカリ、サーシャ………あと、廃人状態だけど、ルリアかな。


 7人だよ。


 『いいか?お前にそんな量の異性は必要ない。いつか、身を滅ぼすことになるぞ?ベアトリスは母親だから仕方ないけど』


 仲がいい男を増やせと?


 『いやー。それは俺も嫌だわ。暑苦しい』


 ごもっとも。


 『お前は、いつかラザフォード王国と敵対する。そうなった時のために、王国との関係を切っていった方がいい』


 敵対するのは確定案件なのか。


 それと、周りに異性が多いこととの関係は?


 『まあ、いずれ分かるよ』


 ………この空間の人間って、大切なことを言わないのが掟だったりするのか?


 ガンッ


 「痛っ」


 また、変な夢を見たな。

 

 その影響で飛び起きてしまったせいで、上のベッドに頭をぶつけてしまったじゃないか。


 ええっと、あの……また、俺の前世の名前を忘れたな。


 前世の俺は、結局、何が言いたかったんだ?


 「女と距離を取れ」ってことか?


 別に、俺はあいつらを異性だからといって、別に何とも思わない。


 ただ、関わることが多い人間程度にしか思っていない。


 距離を取る必要性を感じられない。


 「大丈夫?エルン。すごい音がしたけど」


 「おう。頭をぶつけただけだ。カイルはよく寝れたか?」


 「狭いくせに、マットレスの質は良いからね。そこそこ寝れたよ」


 カイルは俺らのちょっとした恋バナの時にはもう寝ていたからな。


 よく寝れてよかったな。


 「殿ぉー。お目覚めですか?」


 元レンツ兵か。


 「おう。おはようさん。今日もよろしくね」


 「はい!朝食はいかがしますか?」


 「何があるんだ?」


 確かヤワチで米を作ってたから、五目おにぎり&たくあんかな。


 小さい魔導フリゲートの中で手の込んだ食事を食べられるとは思えないからな。


 「そうですねぇ。カップラーメン、五目おにぎり、漬物でしょうか」


 ………。


 は?


 「今、カップラーメンって言ったか?なんでそんなものが?」


 「以前、殿がアルプトラウムの学園みたいなのを作ったじゃないですか」


 うん。


 作ったね。


 「そこの生徒達が開発しました」


 「はぁ?」


 AI教師ロボが教えたのか?


 それとも、理論を学んだ結果、閃いたのか?


 でもなぁ。


 「ラーメン」って名前がついてるんだよな。


 この世界に「ラーメン」はない。


 そんな中、料理名が一緒になるわけないだろう?


 「本当に、あそこの学園の生徒はすごいですよ。あの子達のおかげで、魔法から作られた水が飲めるようになったんですから」


 「え?どうやって?」


 そのまま飲むと、電解質のバランスが崩れるからな。


 「これですよ」


 その兵士は、白い粉がはいったガラス瓶をポケットから取り出した。


 「何これ?麻薬?」


 「いえ、そんな物騒なものではありません。曰く、魔法で作った水に『みねらる』を加えるのだとか」


 ………。


 この粉によって飲料水を作り出す技術ができた。


 こりゃあ、この世界を大きく動かしそうだな。


 この粉があれば、魔導船の中だろうが、飲料水を作れてしまうのだ。


 長期間の活動にうってつけなんだよな。


 門外不出の技術にしておこう。


 戦争の形態も変わりそうなほどの大発明と言っても過言ではないからな。


 「なるほどね……。朝食はカップラーメンをお願いするよ」


 「了解しました」


 このあと朝食で、俺とアイリスは懐かしさに涙し、そのほかの連中は美味しさに涙し、アカリは正体を知られないようにカップラーメンを食べることができなかったことに涙したという。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ