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76話 修学旅行旅行の行き先な件

目指せ!100話までに10000pv以上&100pt以上!

 パーティーが終わった数日後、俺は学園の寮に戻ってきた。


 すぐに荷物をテキトーなところに放り投げ、ソファに飛び込む。


 「思ったんだけどさ。俺って、ほぼ授業受けてなくない?」


 『そうですね。マスターは基本的にずっと何か行動をしています。王子と喧嘩し、戦いに首を突っ込み、行方をくらまし、大きなクジラを倒そうとし、事件の捜査をし、パーティーに出席する。マスターはきっと、動かないと死んでしまうのでしょうね?』


 「俺はカツオじゃないぞ?」

 

 エラもついてないしな。


 「正直、俺はゆっくり紅茶でも飲んでたいの!わかる?」


 『冗談としか思えませんね。私としては、マスターが次に何をやらかすのかが非常に楽しみです』


 ええっと?


 多分、1番近いイベントは、2学期の修学旅行なんだよな。


 どの国にいくのかはわからないが、多分、何かが起こる。


 修学旅行で何も起こらない事なんてあるか?


 前世では、国内の修学旅行だったにも関わらず、夜中にホテルを窓から脱出して先生にぶん殴られた連中がいたり、空港で知らない人に鞄を運ぶように言われて警察行きになった人がいたり、金属製の弾丸のストラップを筆箱につけていたせいで警察に取り調べを受けることになった人がいたりした。


 国内ですらこれだぞ?


 国外、ましてや星系外に修学旅行にいくとなったら、どうなるだろうね。


 やらかす自信があるな。


 第一長期休暇は、多分アルプトラウムで色々作業することになるから、やらかすことはないと思う。


 第二長期休暇も同じくだ。


 3学期のパーリェンはどうなるだろう。


 また1人で動く羽目になるのかな。


 でも、プレデテーラ・ウォーエルを倒した(正確には俺が倒したわけじゃないけど)から、暇になる気がするんだよな。


 国王に言って、3学期は出席しないでいいようにしてもらおうかな。


 そして、アルプトラウムを発展させよう。


 結構楽しみなんだよな。


 戦力ゲーとかでも、終盤のなんでも揃っている状態より、序盤の何もない状態の方が好きなんだよな。


 アルプトラウムの発展はまだ序盤。


 ゲームと現実は違うのだが、序盤ならではの急激な発展を楽しもうか。


 学園のホームルーム。


 「皆さん。修学旅行の行き先が決定しました!」


 今日の担任は、元気いっぱいだな。


 そんなに修学旅行が楽しみか?


 まあ、学園の金で、国外に旅行に行けるのだ。


 俺らの引率をしなければいけないことを除けば、楽しみか。


 教室がざわつく。


 前世でもそうだったよな。


 修学旅行の行き先を伝えられる時は、基本的にざわつく。


 さーて、どこだろう。


 レンツ王国かな。


 今、レンツはラザフォードの属国だからな。


 行くのは簡単なんだよな。


 でも、ラザフォードを恨んでいる人がいる可能性を踏まえると、安全性の面でな。


 もちろん、アイリスも修学旅行に行くことになるから、逃げられでもしたら、人質を逃すことになってしまう。


 そして、某戦いで大量の軍人を殺した誰かさんがレンツに行ったら、どうなると思う?


 俺が男爵になった時、国王が俺の戦果を広めやがったから、「〇〇の仇!」とか言われて、狙われるだろうな。


 そんな大量な遺族は捌ききれないぞ?


 「行き先は、トムソン共和国の首都星、ヴィルヘルムです!」


 面白いところを選んだもんだ。


 トムソン第二共和国。


 名前の通り、共和政である。


 元々はトムソン王国だったのだが、200年ほど前に革命が起こり、第一共和政になる。


 そして、革命が達成されたあと、ラザフォード、レンツも含んだ9カ国による「対トムソン大同盟」が起こり、100年間戦争があった。


 その後、王政が復活したのだが、一瞬で崩壊。


 そして、現在のトムソン第二共和国に至る。


 「メモメモ」では、特に大きなイベントはないのだが、行ったら行ったで楽しい。


 トムソン第二共和国には、リゾート星なるものがある。


 VR上の空間であるのに、くつろげてしまう。


 そして、カジノや雀荘で、金を稼ぐことができる。


 暇つぶしには最高の場所だった。


 修学旅行では行かないのだが、行けるもんなら、人目を避けてでも行きたい。


 修学旅行で行くヴィルヘルムは、世界市場の中心だ。


 なんでもある。


 そして、めちゃめちゃ人が多い。


 確か、50億人ほど。


 地球より少ないじゃん、って?


 考えてみろ。


 魔法があるとはいえ、科学技術は中世並み。


 当然、超高層ビルもなければタワマンもない。


 そんな中で、50億だぞ?


 異常さがわかるか?


 ちなみに、デウロの人口は20億。


 デウロよりも人口が多いのだ。


 行政機関のほとんどがヴィルヘルムに集約されているため、いろいろな経験ができる。


 恐らく、それが修学旅行の目的地がヴィルヘルムである理由なのだろう。


 『マスター、マスター』


 ヴァントが小声で話しかけてくる。


 「どうした」


 『トムソン第二共和国って、どの辺ですか?』


 机に宇宙の地図が出てきたホログラムウィンドウが映し出される。


 空中に出さなかったのは流石だな。


 「この辺」


 俺はトムソン第二共和国の範囲をぐるっと円で囲んだ。


 『つい先月、その辺りで「イージス」の再起動が確認されました。もしかしたら、一悶着あるかもしれませんね』


 そんな怖いこと言うなよ。

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