91話 もうすぐ修学旅行な件
目指せ!100話までに100pt以上!(10000pv達成!!)
次の目標 150話までに30000pv以上&300pt以上
☆
「よーし。デウロに帰るぞ〜〜」
「はーい」
今回は返事が揃ったな。
俺は、昨日ヴァントが来た後も、ずっと休んでいた。
前に道路を引いた時は、疲れはしたが、ここまで休む必要はなかった。
なんでだろう。
体が弱っているのか?
2学期が始まるとすぐに修学旅行がある。
体調には気をつけたい。
帰りも、行きと同じ魔導フリゲートに乗った。
ただ、行きと帰りでは、明らかに違う点が大量にある。
まず一つ目。
女子勢の格好が変わりすぎている。
俺は服装に全く詳しくない。
トレンチコートとジョガーパンツを知ってたのは奇跡レベル。
そんな俺でも、流石に女子が身につけているジーンズやTシャツくらい分かる。
明らかにこの世界観には合っていないのだが、素材がいいのだろう、よく似合っている。
二つ目。
カイルが本当に落ち込んでいる。
理由は言わずもがな、競艇で金をすり減らしたからだろう。
慰めの言葉はかけない。
自己責任だろう?
三つ目。
ヴァントが人間として存在している。
今の立場的には、俺のサポーターというよりは、執事の方が正しい。
一応同級生どもには、大精霊が具現化したもの、という風に紹介した。
その時のヴァントの不機嫌そうな顔よ。
アカリとアイリスだけには真相を伝えた。
驚いてたな。
科学技術ってスゲー、って感じで。
ヴァントの右手にも、俺と同じく通信リングがある。
ツヴァイと通信するためだ。
このリングがあることによって、ヴァントは欲しいものを勝手にツヴァイから取り寄せることができるようになっている。
暇つぶしで船を作るようなやつだ。
少し心配である。
まだまだありはするのだが、次で最後にする。
四つ目。
皆気づいていないが、魔導フリゲートの後ろについてくる艦が一隻。
光学迷彩発動中のインヴィクタスである。
修学旅行用だ。
………。
略しすぎたな。
修学旅行でイージスと戦闘になった時用だ。
修学旅行にインヴィクタスを持っていく事は、国王に言うつもりである。
だって、不法入国になるじゃん。
そんなんで、戦争のもとになっても困るのだ。
え?
光学迷彩があるから、大丈夫じゃないかって?
甘いな。
イージスはもちろんレーダーを使える。
光学迷彩など、無意味なのだ。
同じく、ヴァントもトムソン第二共和国に連れて行くことも国王に言っておかないとな。
☆
ガチャリ
「ふう、懐かしの我が寮だな」
「1か月ちょっとで、懐かしいですか?」
「そういうもん。いずれわかるよ」
まだ、ヴァントは受肉したてだ。
その辺の感性が不十分なのだろう。
今から育てていかないとな。
「お兄さん。国王に言われたこと、覚えてるよね?」
「もちろん」
俺らはデウロに戻ってきた後、すぐに王宮に行った。
その時に言われた事は主に3つ。
一つ目、修学旅行を楽しんでくること。
二つ目、共和国で暴れないこと。
三つ目、皆無事に帰ってくること。
オカンか。
……あ。
アルプトラウムでお袋に会うの忘れてたな。
まあ、いっか。
ちなみに、二つ目と三つ目が干渉した場合は、三つ目を優先させるように言われた。
つまり、共和国では「危険を察知した場合は暴れてもよい」ってことだ。
「はぁ。『メモメモ』とは行き先が違うんだよなぁ。何が起こることやら」
「お兄さん………気づいてよ」
「え?」
気づく?
何か、アカリに変化でもあるのか?
………わからん。
いつも通りのサイズ感、いつも通りの毛並み。
変わったことなんて、あるか?
「マスター。鈍いですね」
え?
ヴァントでもわかったの?
そんなに、わかりやすいことなのか?
うーん。
わからん。
「では、いつもと同じように駄犬に話しかけて下さい」
「’そんなこと言われてもねぇ。いつも通り、日本語で………あ’」
まさか。
「アカリが、共通語で話してる!?」
「やっと気づいたぁ。アイリスに、共通語を教えてもらってたんだ!」
すごいな。
1年も経たずに、共通語をマスターしたのか。
本人の言語習得能力はもちろんのこと、アイリスの教え方も素晴らしかったんだろう。
どう反応すれば良いのだろう。
ただ、褒める?
撫でる?
「よーし、よしよしよし。よくやったなぁ!」
「ちょ、ちょっと、お兄さん!くすぐったいよぉ!」
結果、撫でて褒めた。
やはり、手触りが素晴らしかった。
「マスター、私も撫でて下さい。くすぐったいという感覚を掴みたいのです」
「また、後でな」
「わん」
「ちょっと、ヴァント!ボクを揶揄ってる?」
「はい」
次から修学旅行!




