学園生活 シーランと2人の王子
「やぁ、入学おめでとう。生徒会のシーランだ。今日、君達を呼んだのは生徒会に入らないかって言う勧誘なんだが。どうかな?」
「何か意味が有るんですか?シーラン先輩」
クラウン王子が問いかけると椅子に座ってたシーランがにっこり微笑んだ
「別に意味はないよ。1年からも生徒会に入って欲しいんだけど…中々決まらなくてね。どうせなら同じ候補者の中から2名はなって貰った方が都合がいいんだ」
「生徒会なら私も入ろう。これでも皇太子なんでね。ただの生徒と言う訳にもいかない」
グリフォンがそう言うとシーランが立ち上がって近寄ると手を出す
「そうか、それは大変だね。せいぜいこき使うかもしれないけど宜しく頼むよ。グリフォン」
「お手やわらかにお願いしますね、先輩」
グリフォンも手を出して握手する
「って言うとわたしも強制ですか?」
「そうなるな。なってて損はない。疲れるけどな」
「シーラン先輩は副会長って聞きましたが」
「そうだが…生徒達からは評判いいぞ」
「そうなんですか」
「それからアリアンローズは渡さないから。もしも指一本でも触れたやつは容赦しないからな…一番言いたかったのはそれだからな。さっさと諦めてくれないかな?手荒な真似はしたくないから」
「やっぱり牽制ですか?生徒会はついでで」
「俺は婚約者なんだよ?昔からな。割り込んできたやつは容赦しないよ?」
「アリアンに家出されてましたよね?」
「あぁ…それはちょっとした誤解だからな。別に仲が悪くなった訳じゃないよ?残念だったな」
「我が国の聖女候補を異国の地に連れてってただで済むとでも?」
「本人の希望なんだよ。特に君から逃げたいって言うものだから…ララティーナとはほとんど接触してないから連れて帰りたいなら本人を説得したらどうだい?暗躍せずにね。ララティーナは静かに暮らしたいそうだぞ」
「……何故…私から逃げる…ララティーナ…」
「アリアンが貴方しか選ばないってどこからきてるんですか?」
「それはお互いに愛しあってるからな。あと2年はあるが他の人を探す方が賢明だな。力比べでも勉強でも容姿でも負ける気がしないしな」
「凄い、自信家だ。アリアンが貴方は強いとか言ってましたけど…」
「俺は婚約者。それこそ6才の時からな。国益云々で候補者にされたがサクラメント国だって負けた訳じゃない。貿易関係ではかなり潤ってるし国が安定している。ただ近くにないってだけだな」
「力比べで貴方に勝ったらアリアンローズを口説くチャンスを貰っても構わないか?」
「グリフォン…お前が一番欲しいのはアリアンローズじゃないだろう?ララティーナに拒絶されたがまだチャンスは有るぞ?要らぬ誤解を招くだけだ…やめとけ」
グリフォンは黙ったまま部屋を出て行った
「わたし達だって8才の時から幼馴染でアリアンが好きになる可能性があるはずだ!」
「俺が居なかったらそうかもしれないが100%あり得ないな。アリアンローズも好きになるなって言わなかったか?友達なままだな。アリアンローズは自分が好きじゃない場合はしつこくされると遠ざける癖がある。疎遠になりたいなら諦めろ」
「アリアンと疎遠…」
「お前達も王子だ。相応しい人が現れるか…政略結婚だな。早く探さないと意にそぐわない相手になるぞ?王族と結婚したい輩は山程居るぞ?どんな奴でもな」
「…分かりました…考えます…アリアンには嫌われたくないので…」
「クラウン、生徒会の仕事はちゃんと来いよ」
「分かりました。グリフォン皇太子ってララティーナが好きとは思わなかったな」
「連れてった俺の腹いせだろうな?素直に気持ちを伝えればいいだけだが…ララティーナはサクラメントで聖女としてじゃないただの人として男爵夫妻に気に入られてるからな…」
「ララティーナはヒロインじゃないんですか?」
「あぁ、違うらしいな?アリアンローズも知らない展開らしいぞ?お前達も気をつけろよ」
「じゃあ、失礼しますね…先輩」
「呼び出して悪かったな。生徒会の会長にさせられそうでな…。アリアンローズとの時間が取れない時は友達としてなら話しぐらいはいいぞ?」
と、シーランは候補者達に牽制した




