シーランの隠し事
「皇女殿下、グリフォン皇太子殿下がお会いになりたいと申しておりますが…」
「何回目!?今日はクラウンとアスベルが来るから文句言おうと思ってたのに!」
アリアンローズはイライラしてた。毎日毎日会いたいとやってくるグリフォンに…
「いいわ。2人きりじゃないだけマシよね!お茶会が有るからそこに来るように伝えて」
「かしこまりました」
「アリアンローズ王女、やっと会えましたね」
「……私はシーランしか結婚しないわよ」
「お会いした早々、それですか?まだ分からないでしょう?4人がライバルとは思わなかったけど幸せにする自信は有りますよ」
「そうですよ、アリアン。わたしだって」
「それを言うなら僕だって!」
「好きになっても報われないわよ?!絶対に。会うのも控えますからね!シーランとは会えないのに…貴方達だけ会うのもおかしな話だから」
「えー、ローズ。僕達幼馴染じゃないかー」
「学園に入るまで会うのは禁止します」
「学園に入ったらでもいいですが…アース国を案内しますよ?宜しかったら来て頂きたい」
「お断りします!だったらシーランの国に行くわ!」
「手厳しいけど、そこがまた愛らしいですね。一途に想って貰えるのでしょう?」
「アリアンは昨日今日会った男の話には乗らないですよ?グリフォン皇太子」
「そうだよ?僕達は8才の時からの交流なんだ」
「好きにならないって言ったけどね!」
「今のところ…アリアン以外は楽しく生きていく感じがしないので」
「お二人も手強そうですがシーラン王子の方が厄介ですね」
「シーランは特別なの!未来永劫の仲なのよ。だから3人とも他を探して貰える?」
「そう言わずに。シーランと言えば…我が国の聖女候補を本国に連れて行ったと聞きましたよ?ララティーナとか言ったかな」
「ぇ゙…嘘…?それってヒロイン…?なんでシーランがヒロインを?」
何にも言わなかった…ヒロインの事…本国に連れてった?!内緒で?それってどうして?
シーランがこんな状況なのに何も言わずに帰った時からルークらしくないって思ってた…昔のようなヤンデレ感がないのも気になってた
私がサクラメントに行くって言っても無理かなって言ったのもヒロインが居たから?私よりもヒロインの方が好きって事…?
「急に黙って…心当たりでもあったのかな?」
「ヒロインって聖女だよね?アース国の…アリアンが言ってた人がシーランと一緒って聞いてないの?」
「それは…探してたけど…見つからなくて…まさかサクラメント国に居るなんてあり得ないから…」
「ララティーナは孤児院に居たんだけど行方不明でね。探してみたらシーラン王子がサクラメント国に連れてったって聞いてね。来年に平民だけど聖女候補者として学園に特別入学させる予定だったんだけど…聞いてないんだね」
「ローズに言ってないって事?それって大丈夫なの?」
「なんで…そんな大事な事を言わないなんて…」
「アリアンローズ王女にも隠してたんだね。我が国の聖女候補を連れ去ったから間者はつけてるけど今はララティーナは男爵として暮らしてると報告があったよ」
「シーランが…私に隠し事?!そんな…」
「なんか顔色が悪いね…余計な事言っちゃたみたいだね…君を傷つけるつもりはなかったんだけど…知ってるかと思ったよ」
「ごめんなさい…私…今日はこれで失礼するわ…」
「アリアン、大丈夫?」
「えぇ…」
「そんな状態じゃお茶会どころじゃないね。今日は早いけどお開きにしようか?」
「そうだね…ローズ、またね…あんまり考えこまないで?」
「大丈夫よ…ありがとう」
こうして早々に解散して部屋に戻った
「フィン!フィン!居るなら出て来なさい!」
「はい。皇女殿下」
「サクラメントに影を!本当にララティーナが居るか調べてちょうだい!」
「例の聖女ですね。かしこまりました」
「シーランが手引きしているならあまり情報は分からないのは承知の上だからバレないようにでいいわ」
「そんな影はこの国には居ませんよ。皇女殿下の仰せのままに…」
ルークが隠し事…ヒロインが居るのを黙ってたのはもう好きになったから?
婚約者候補になっても冷静だった…あのルークが
私を3人の婚約者候補が居る状態で国に帰るなんて昔ならあり得なかったはずよ…どんな手でも使うはず…なのに…学園生活まで安心だと…何もするなって言うなんて強制力なの?それとも…ルークは私と言う呪縛から普通の人生を歩むって事なの?それはそれで仕方ないかもしれない…もう何千年と経っているんだ。お互い、違う人生だったとしても充分一緒に居たんだから…
普通なら喜ぶ事なの?
分からない…私はどうしたらいいんだろう…
シーランがヒロインを選んだとしたら私は断罪ルートには入らないけど…
もう、終わりにするべき?シーランが他の誰かを選ぶのを黙っているべきなの?
最初に私はルークとは関係ない地球に転生した時に私は満足してたはずなのに…




