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事務子と断らない病院

私の経験からの意見です。

1つの考えとして読んでいただければと思います。

断らない救急・断らない医療など、断らないことを称賛するニュースが時々流れます。

病院側も全て受け入れることをアピールすることがあります。


一方で、医療事故や事件などが起きてしまったとニュースで取り上げられることもあります。

ここ最近、事故や事件のニュースが多いように感じます。


今回は断らない医療の裏側はどうなっているのか、私の経験をお話したいと思います。



少し前の話ですが、私が勤めている病院で救急の受け入れを増やすための会議がありました。

各部署へこの会議の議事録が配布されていたので読んでみました。


医療は無償で提供できるものではないため、利益を出さないといけません。

そのために、断らない救急をアピール=救急の受け入れを増やすよう上からの要望が出たそうです。

専門外の治療が必要な患者さんでも、いる医師で対応すれば問題ないと発言があったそうです。

しかし、現場のスタッフからは「明らかに専門の治療が必要な患者さんは対応できる病院へお願いした方が良い」「専門外の医師が治療して事故が起きた場合はどうするのか、事故のリスクが上がるのでは」

と大反対が起きました。


利益を出さないといけない上層部と現場の対立です。


断らないことは美徳かもしれませんが、患者さんのためを思うならできること・できないことはハッキリさせるべきではないでしょうか?


また、近隣に病院がいくつかあります。

その中の1つの病院が「断らない」と謳って救急車をガンガン受け入れていますが、専門外の患者さんまで受け入れていたり、ベッドが満床でも受け入れているために、周りの病院へ転送される事態が起きています。

患者さんからしたら、せっかく病院に来たのに別の病院へ行けと言われたとトラブルになりますし、一刻を争う状態なら受け入れるべきではないと思います。

転院を受け入れる病院側も、「なぜできないのに受け入れたんだ!?」という思いがあります。



他にも、断るなと圧をかけられてスタッフがいっぱいいっぱいになってしまい、離職者が増える→スタッフ数を確保するために応募してきた人をどんどん入れる→質の維持ができなくなる→提供できる医療の幅が狭まるという悪循環に陥る可能性があります。

結果的に減収にもなり更に病院の規模を縮小せざるを得なくなってしまいます。


断らないの裏側ではこのような問題が起きることがあるのです。


もちろん、スタッフの質を維持して実現している病院もあります。

ですが多くは現実的には厳しい状況にあると思います。


医療者側のみの努力ではどうにもできません。

患者さん側も、救急に行くべきか考えていただく・日中にクリニックを受診して治療するなど不必要な救急受診を減らしていかないといけません。


ちなみに会議の結論は、極力受け入れるけれども、その日の当番のスタッフの判断に任せるというものでした。



次回は4/28投稿予定です。

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