事務子とキーパーソン
病院を受診もしくは入院するとき、キーパーソンを聞かれます。
医療でのキーパーソンとは、患者さんについて意思決定や身元保証人の意味があります。
患者さんが治療の決定をできない状態の時に代理として決定や手続きをしてもらったり、緊急時に連絡を取ったりします。
主に家族がなることが多いですが、親族がいない場合は後見人をたてることもあります。
外来のみの方で年齢が若い方は、キーパーソンを聞くと「緊急事態になることはないから大丈夫です」と拒否される事があります。
しかし治療をしていくうえで年齢関係なく緊急事態が起きることはよくあります。
何故必要なのか、家族に病気を秘密にしている場合でも、緊急時のみにしか連絡を取らないこと、実際に起きた事例などを説明して必ずお願いしています。
過去には、キーパーソンを確認していなかった方が病院へ行く途中に事故に遭い、診察券を持っていたことから搬送先の病院や警察から親族の問い合わせが来たことがありました。
幸いにも、ガラケーだったことと、相づちだけはできたので本人の許可をもらい連絡先を探すことができたそうです。
このように、受診の前後でトラブルが起きて家族への連絡が必要になることもあります。
また、最近私の職場ではキーパーソンの世代交代が必要な方が多数出てきています。
特に問題なのが、親御さんが病気や障がいのあるお子さんのキーパーソンになっているパターンです。
親御さんとしては、子供がこうなってしまったのは自分たちのせいかもしれないという自責の念と、他の子どもに面倒をかけるのは申し訳ないという気持ちから90を過ぎても病院の付き添いや各種手続きをやっている方が多いです。
認知症が始まり、日常生活すら送ることが厳しくなっている家庭も出ています。
それとなく、患者さんの兄弟へ協力をお願いできないか尋ねますがなかなか了承しません。
もちろんご兄弟にもそれぞれの生活があるので、親御さんのように常に全面サポートはできないと思います。
あまりしつこく言うと、親御さんの協力が十分じゃないと捉えられて傷つけてしまう可能性があるので、よほどの状態じゃない限りさりげなく・もしもの時に思い出してもらえればという気持ちでお話します。
親御さんが厳しい状況だと思ったら、福祉サービスなど受けられる支援の準備をすすめることがあります。
高齢の方の場合、急に入院したり亡くなってしまうこともありますので、出来る限り親御さん以外のキーパーソンを決めていてもらえると助かります。
次回は5/12投稿予定です。




