事務子とネットを信じる人たち
スマートフォンやパソコン、タブレットなどインターネットに簡単にアクセスできるデバイスを、みなさん1つは持っていると思います。
現在は幅広い年齢層に浸透しています。
あらゆる調べ物をネットに頼るようになった今、ネットの情報が全て正しいと思い込む人がいます。
今回は、インターネットの情報を鵜吞みにする患者さんとのトラブルについて紹介します。
①医師の判断よりインターネット
花粉症の時期になると、花粉症のお薬を求める患者さんが激増します。
診察ではその方が花粉症かなんて一瞬で判断できません。
触診や検査・聞き取りをして診断していきます。
しかし、患者さんの中にはこの過程を煩わしくて無駄だと思う方がちょくちょくいます。
「ネットで症状検索したら花粉症と診断されたから薬だけ欲しい」
「SNSで同じ症状の人が花粉症って言ってた。その人が投稿してた〇〇って薬が欲しい」
と言う方がいます。
ネットで自身で診断して納得されているなら、ドラッグストアで薬を買えばよろしいのではないでしょうか?
このような方に限って待ち時間について文句を言われたり、診察で医師とトラブルになる事が多いです。
②都合の良い情報のみ取り込む
障害年金や失業手当、医療費の補助を受けるために医師の診断書が必要になります。
しかし、全ての患者さんが受けられるわけではありません。
同じ病名でも状態によっては該当しない場合があります。
「ネットで調べたら自分も該当するって分かったから〇〇の診断書が欲しい」と言われることがあります。
病状が該当せず医師が記載できない理由を伝えると「ネットはそう言ってたのにできないって言うのはおかしい!訴えてやる」という方が最近いました。
診断書の記載を強要することは犯罪行為です。
また、該当しないのに記載することは、場合によっては医師が逮捕される可能性があります。
そのようなリスクを医療機関は負えません。
納得できないのなら転院して、記載できると判断する別の医師に依頼するしかないと思います。
③書かれている情報以外を拒絶する
とある申請で、患者さんが役所へ行って書類を貰ってくる&役所で手続きをしないといけないものがある患者さんがいました。
患者さんがネットで調べて希望しているものでした。
該当するため、手続きの流れを説明すると「ネットでは病院で診断書貰うだけでできるって書いてた!そんなにやることあるって書いてなかった。なんで自分でやらないといけないの?」とキレられました。
そもそも、診断書を発行することは出来ても役所で調べて貰わないと申請できないものでした。
個人情報のため、本人か家族しか教えてもらえません。
そのことを説明しても「ネットにはそんなこと書いていない」の一点張り。
役所で貰う書類に医師が記載するので貰ってくるよう伝えても「なんで自分が…」と文句ばかり。
こちらとしては、患者さんが動いてもらわないとどうにもならないためこれ以上はできないと言うとしぶしぶ役所へ行きました。
ネットの情報が全てと信じ、正しい説明を拒否されることがこの数年増えていると感じています。
別の患者さんでも、役所が発行している書類を見せながら説明しても「ネットと書いていることが違う!書類が間違っている」と言われたことがあります。
違うと思うなら直接役所で説明聞いてきてと言っても「調べたのになんで」と返されます。
信じるのは自由ですが、それで手続きを間違うと結果的に患者さん自身が損してしまうのでは?と思ってしまいます。
書く時間がなかなか取れないため、しばらくの間不定期更新になります。




