渓谷の大橋対戦
風切りの橋は常に強風ですが
人1人が飛ばされる突風は稀ではあります。
風切りの橋
絶えず強風が吹く橋
4人は橋のたもとまで付いた。
道中特に何もなく、ここを越えれば次の街までは1本道だとベリーは教えてくれた
『わー、大きな橋だね!風は、そこまで強くはなさそうかな?』
『よし!4人で手を繋いで渡ろう、それが一番安全だ!』
『くすくす、デル、ビビってないか』
『怖い?』
『そ、そんなことはないぞ!でもな突風が来たら大変だろう!はい!繋いだ繋いだ』
デル、ポム、ベリー、トルンの順で手を繋ぎ渡り始める
対岸までの距離はおよそ100mほどだろうか、確かに風はそこそこあるが飛ばされるほどでもない強さだ
このまますんなりいきそうだ
・・・
『まって!!』
渡り始めて中頃だろうかポムは突然止まる
『どうした?怖くなったか?』
からかうデル。
なぜ?止まったか、それは突風とともにそれは目の前に現れた
『、!?なんでここに!!』
トルンは尻餅をつく。
それは、間違いなくあの時3人を襲った魔物グリフォン
『シューーグルグル、ガリガリ』
橋の真ん中で立ち塞がる、これ以上橋を渡らせる気はなさそうだ。
『あきらめが悪いやつだ、、ただ俺たちじゃ、、』
『無理だ、、』
震える手足。早々に、デル、トルンは逃げる算段をしている
それはそうだ、昨日ポムとのおかげでなんとか逃げ切れたそれもポムの奇跡的な能力でだ
1度逃げて、時間を潰せばあいつはきっといなくなる、そんな確証もない事を考え後退りし始めた、が
ギュッと握った手は震えてはいなかった
『戦おう!僕たちは勇者パーティーだ!ここでまた逃げたらこの先ずっと逃げることになっちゃう。だから
お願い!』
ポムはそういうと、デル達3人を見つめる
『、、びっくりした、戦うなら援護する』
ベリーも杖をとり構える。
この2人は分かってるのか!?相手はグリフォンだぞ!勝てっこない!
そうこうしてるうちに、グリフォンは爪でガリガリと橋を蹴りながら今にもこちらへ来そうな気配
『やられる、、もうだめだ、、』
絶望に暮れるデルとトルンはポムとベリーの後ろに隠れる
『ポム、武器はある?』
『ない!でも、おじいちゃんに教わった素手の戦い方はできる、けど剣があれば、持ってないけど』
『分かった。これを使って。』
収納のスキルでベリーは、木で出来た剣を取り出して、ポムへ渡す
『立派な剣じゃないけどこれで』
『わー懐かしい!!ありがとう!ベリー!』
『ん?、私は魔法で援護する』
そういうと、ベリーは空に向けて杖で円を描くようになぞる
『マナと真名の契約に、彼のもの赤の理を示さん。【レッドバレッド】』
杖が激しく赤色ひかり、凄まじい速さで丸い炎がグリフォンへ向かう
ただそれをギリギリ飛んで避ける、やつも素早い
『おしい!。。無理か、、』
デルは落胆する、、、!?
、え、ポムが居ない!?
今まで確かに目の前に居たのに、あ!
そうポムは、ベリーが放つ魔法と同時に上空へ飛んでいた。
『囮』
ベリーはつぶやく
ポムは飛び上がったグリフォンを逃さなかった
『ここだああああーー!!!!!』
ポムの持つ木刀が一瞬消えた
消えたんじゃない、あまりの振りの速さに目に追えなかった
グリフォンは脳天に一撃を食らい地へ落ちる
『ピギャーーー!ドゴンッ!!!ッッッ』
閃光と轟音と共にグリフォンは轟沈
デル、トルンは開いた口が塞がらず呆然とする
ポムは笑顔でベリーにハイタッチ
『いえーーーーい!!』
パンッ!
『すごい魔法だったね!』
『ポムもすごい一撃だった、さすが勇者』
『あは!僕はまだ勇者じゃないけど、じいちゃんの修行の成果でてよかった!』
『?おじいちゃんはすごい人だったんだ。』
『おじいちゃんはとにかく強くて、よく僕を鍛えてくれたんだ!』
『なるほど。それはそうと、離れて?』
デル、トルンは2人の足に捕まっている
『ここは強風も吹くし飛ばされちゃうだろ!』
『そうだ。なんでポムもベリーも大丈夫なんだ、、?』
『『気合い!魔法?』』
同時に答える、なんだろうこの当たり前感は、ただよくよく思うのがあまりに2人は規格外すぎる
むしろ俺達が弱すぎるのも問題なんだが。
目の前のグリフォンはもう動く気配がしない
魔物は倒されるとマナに変換され自然へと帰る
これはこの世界では常識で事実だ。
ただ、稀にドロップアイテムを残すことがある
特にそれが強い魔物ほど残ると言われている。
今回のグリフォンも例に漏れずで
『わ!ドロップ品落ちてる!グリフォンの爪と、羽?羽は消えないんだ!』
『通常の羽は自然に帰るけど、『真なる羽』は特別な力があるから残ることがあるラッキー。爪も。』
『やったね!トルン、収納ボックスに入れておいて欲しいんだけどいい?』
ポムは抱えた爪と、羽をトルンへ渡す
『わ、わかった、!しまっておく。ただ、ここから移動しよう俺とデルは飛ばされそうだ。。』
しがみつくデルも情けない声で早く〜と言っている
収納ボックスへ入れたあと、ポムはベリーの手をとり引っ張って向こう岸まで走る。
しがみつく、涙目なデルとトルン。引っ張られる無表情なベリー、笑うポム
あたりはいつの間にか日も暮れ始め茜色に染まる橋と4人の影が渓谷に浮かぶ
それはとても幻想的で美しかった
4人は風切りの橋を渡りきり長い1本道を進み目的地の『中立魔都市:ルミス』へ到着する頃には
日も暮れあたりは真っ暗だ城門には灯りと人影が見えた
初めての戦闘シーンは臨場感を出すことが
とても難しく試行錯誤していきます!




