市場と、鷲頭と、クエスト前夜
ルミス市場の成り立ちは古く、当時は店舗で商売をする文化はなく
旅商人が路地で露天を開くのが主流でした。
今では、商業組合での実績と資金があれば店舗ができます。
市場と店舗が立ち並ぶエリアは近いですが明確に区画が分かれていて
店舗の前で、露天は開けないルールとなってます(お祭り、お祝いなどのイベント時は別)
トルンは組合に入る、ポムとベリーを探す。
ポムはすぐに見つかった
ポムの周りには人だかりができており楽しそうに談笑している
ベリーは、、いない
『ポムー!なんだこの人だかりは、、おっと、、とと』
『あ!おかえり!買い出しありがとう!僕も前に言ってた収納ボックスのこととか組合のこと聞いて回ってたら
こうなってた!えへへ』
どうやら、ポムはポムで情報収集してくれたみたいだ
仲間が来たのを察したようで取り巻きは退散していった
『そろそろ、宿に戻ろう。ベリーどこにいったかわかるか?』
『ベリーなら職員さんと一緒に奥に行ったよー!』
なるほど、ベリーは奥か、?
ポムと一緒にカウンターへ向かう
『すいません!仲間が奥にいるみたいなんですが確認をお願いします』
今回は忙しくなさそうですぐに対応してもらえた
奥から、ベリーが出てくる
『お待たせ。お腹すいた。』
『僕も〜!!今日も宿のところでたくさん食べるぞ!!』
この子達の頭の中は食べ物でいっぱいらしい、明日のクエストで緊張はしないんだろうか
心強いのか、鈍感なのか。。
それにしても、ベリーはなんで奥にいたんだろうか。?
察したのかベリーが布袋に大量に入れられたお金を見せてきた
『グリフォンの羽を換金してもらってた。爪は武器の材料になるからまだ取ってある』
なるほど。それはありがたいことだ
『そうか!ありがとう!随分たくさんになるがいくらなんだ?』
『金貨10枚と銀貨200枚』
『え!?そんなに!!すごいじゃないか!これで宿を追い出されても大丈夫そうだ!』
ブイとピースするベリーは勇ましい
『ポムは情報収集、ベリーは換金と、、もう立派なパーティーだな。』
『デルは?』
『デルは、食料調達で夕飯までには宿に戻るはず』
『わかった。宿に戻る?』
『そうだな、そろそろ戻ろうか』
『ご!は!ん!ご!は!ん!、今日はごはん!』
謎の歌を大声で歌うせいでまた注目を集める、もうみんなには慣れてもらうしかないな
3人は組合を出て宿へ向かう
ーーーーーー
デルは、なんとか大通りに抜けてベンチで休憩中
若干の人酔いをしていてやっと一息ついていた
『こんなに人がいるなんてなー、、住んでれば慣れるんだろうが、、』
隣に冒険者らしきモンスターが座る。頭は鷲だ、鷲獣人、冒険者かな
『よう!ご同種!随分とお疲れだな』
馴れ馴れしく話してくるやつだと思ったが付き合うことにした
『今日初めてこの街の市場に行ってな、いつもこんななのか?兄弟』
そう言うと、鷲頭が寄ってきて耳打ちする
(『実は噂なんだが、ちかじかダンジョンが発生するとかしないとか、その辺りの情報もあって人が多いとワケだ』)
(『それはどこ情報なんだ?』)
(『俺は冒険者仲間に聞いたが、この手の噂はよくあることでなんの信憑性もないんだがな、商売人というやつはなんでも商売にしちまうからなダンジョンができようができなかろうが乗って商売になればそれでいいんじゃないか?』)
(『そんなもんか、大した商売魂だな』)
そう話すと、鷲頭は少し離れて
『にしてもよ!この街はいい街だろ。俺は住んで1年経つがボチボチ宿暮らしから一軒家を拠点にする予定だしな!
』
『確かに。俺は小さな村にしかいたことないが人の多さに慣れれば便利で良さそうだよな。
思ったより物価も高くないし色々なものが手に入る』
『間違いない!その通り!わかってるなー旦那。』
『旦那って、あんたのほうが格上だろう』
『そんなことないさ!今じゃシルバーランクの冒険者だが先月までブロンズをウロウロしてたんだ』
『俺よりも上のランクで先輩なんだ、旦那はやめてくれ。デルだ、デル・ウルフ。呼びすでていい』
『デルか!わかった。俺は、ゲイルだ!ゲイル・ラプターだ!よろしくな!』
大きな街だからこそ、こういう出会いもあるんだなっとデルは心に思っていた
ゲイルと最近の街の情報やら、冒険者組合関連の世間話をすることになった
どうやらルミスは多種多様な種族を受け入れることから世の中の情勢やら色々な情報が手に入るらしい
まさに巨大交易都市だ。
ゲイルもここにいれば美味しい情報を手に入れやすいということもありここを拠点に決めたらしい
話し込んでるうちにそろそろ夕食どきになってきた
『デル!このまま酒場に行かないか?俺たちの出会いに乾杯しようや!』
少し考えたが
『すまない!明日から初クエストで”神鉄山”へ早朝この街を出るんだ。』
『ぉおお!神鉄山な、アイアンランクなら素材採取か。。懐かしいが全然レアな鉱物掘れなくてな、、
今じゃいい思い出だ。。そういうことなら今日はここまでだな!冒険者組合を通じて連絡は取り合えるからまた飲みにでも行こうぜ!』
『そうだな!その時は連絡する。俺たちはレアな鉱物取れるように頑張るわ』
『じゃあな!デル!!冒険者は冒険するな!』
『なんだ?その挨拶は、?』
『冒険者の中じゃゲン担ぎでいうんだ、覚えておくといいぞ!それじゃな!』
『おう!またなー!』
鷲頭は颯爽と去っていた。気持ちのいい鷲だな。。。は!急いで宿戻らねば!
デルは急いで宿へ向かう。
宿に着くと、カウンターには腹ペコ顔なポムとベリーが拗ねていた
トルンは笑いながらまぁまぁとなり、先に席を確保してたらしく早速おすすめを頼み
明日のクエストへ向けて英気を養う、途中ベリックも参加してプチ宴会となった
こんなことなら、ゲイルも誘ってやれば良かったかなっとデルはエールを飲みながら思った
鷲頭 ゲイル・ラプターは種族特性で爪を使うこともありますが
それは素手という認識でゲイルは、短剣を主に偵察を得意としてます。
デル達とは今後も会う可能性は大です!
鷲ってかっこいいですよね。
私は特に”目”が好きです。誰にも媚びねぇぜーという強い意思を感じます。




