2人の気持ち
収納ボックスは会社管理で、色々なアイテムが仕事内容に合わせて
支給されます、とても便利なんです。
『衛兵のロイです。こちら先程お伝えした旅のもの達で、大切な客人なため良きにお願いします!』
そういうと、受付はこちらを見るとニコっと笑って挨拶をしてくれた
『お話は聞いております。初めまして!ようこそ、宿酒場【微笑う悪魔亭】へ!私は受付のコレルです。早速お部屋にご案内します!』
コレルは鍵を持ち階段を登っていく、ロイは明日迎えにくるとのことで早々に宿を後にする
きっと、さきほど見かけた酔っぱらいを注意しにいくのだろう、大変だ。
『ここです!開けますね。ギィぃー』
部屋は広くしっかり4人分のベットが用意されていた何より各ベットの上には寝巻きまである
まさにVIP扱い、なかなか普通の旅人では泊まることのできない部屋だ
『早速ですが、お料理を用意しております。お部屋で用意いたしますか?それとも受付横の酒場で用意いたしましょうか?』
まじかー!しかも部屋食まで選べるとは、、、!贅沢すぎる!!
『せっかくだし、酒場行こうよ!!大勢でワイワイした場所で食べるともっと美味しいよ!』
『どっちでもいい。』
『俺たちは酒が飲めればどっちでもいいさ。なぁトルン?』
『ああ!もちろんだ。それに部屋だと何度も給仕で来てもらうのも申し訳ないしな』
『かしこまりました!では、身支度が済みましたら受付までお越しください。ご案内差し上げます。それでは失礼いたします。』
コレルは深々とお辞儀をして出ていく。
『さて俺たちは寝巻きに着替えたし先に行くぞ!ポムとベリーも着替えたら酒場に集合な!』
『お先に!』
『あーずるい!待ってよー!うんしょ』
『また後で。』
デルとトルンが先に出たのには意味があった、今日1日でかなり動きがあったからだ
特別行動隠密部隊 部隊名【B・O】の初報告もしないといけない
俺たちの仕事は、勇者の監視と同行だ。
うだつが上がらない前の生活を、人生を変えるために引き受けたことだ全うせねば
2人は急いで受付に戻りコレルにトイレの場所を聞いて個室へ入る
2人して同じ小部屋に入るものだから狭い、しかも見られたら何かと勘ぐられて嫌な思いをしそうだ
トルンが収納ボックスから、羊皮紙でできたテレパシースクロールを取りだす
デルと、トルンはスクロールに触りながら唱えた
『『発動!本社へ』』
数秒ののち、繋がる
(『はい!こちら本社テレパシー通信部です。ご用件はなんでしょうか?』)
(『こちら、トルン・トレントです。備品管理部門のリッツ・スケルトンをお願いします。』)
(『かしこまりました!少々お待ちください。』)
・
・・
・・・
(『お待たせしました。備品管理部門のリッツ・スケルトンへ繋げます。』)
(『はい!リッツ・スケルトンです。トルンか?』)
(『俺もいるけどな!デルだ!』)
(『お!久しぶりだな!デル!元気か?』)
(『元気か?じゃないわ!、、こっちは色々と大変だったんだ、現在進行形でな!』)
(『それはお前達が選んだことだろ!それで報告は?』)
(『てめーー!うっぷ』)
(『すまん、トルンだ。デルも色々あって疲れてるんだ勘弁してやってくれ。』)
(『ああ、それはそうだなこちらも悪かった。報告を改めて聞こう。』)
トルンはこれまでの経緯を事細かく伝えた
(『そうなると明日には、街の主と会うことになりそうだな、、、色欲の魔王ルミス・メデュース・ラスト。今回の仕事、まぁ任務か、知られるわけにはいかないんだ。特にその子が勇者だということや、一撃でグリフォンを倒したことはなんとか伏せて欲しい』)
(『は?なんでだよ。逆に伝えた方がいいだろう!しかも魔王種の一角だぞ!それに嘘なんてついてみろ!
バレたらそれこそ俺たちなんて跡形も残らんぞ!』)
(『デルの言う通りだ。冷静に考えて黙ってる方がリスクがある』)
(『お前達の言い分もわかるが、これは”本社幹部”の意向だ!魔王種の一角だろうがお前達の生殺与奪は会社が全て握ってるんだ!わかるか?それこそ逆らったら全て剥奪の上、理性のないただの魔物になっちまう可能性だってあるんだぞ?』)
(『こいつ、脅しやが、』)
ギィぃーガチャン
ドアが開く音に2人は冷や汗がでる
誰かトイレに入ってきたようだ。
『ヒュ〜いやー飲んだな。な?ジョロジョロ、ぉーいっぱい今日は出るな〜。この勢いで受付嬢ナンパしちゃうか!イキオイだけにハハハ!!おっとと、、とお先!うっぷ』
どうやら酔っ払いがただトイレしに来ただけだった、酔っ払いは用を済ますとでてったようだ
(『あぶねー、テレパシーとはいえ焦る』)
(『どうしたんだ?大丈夫か?』)
(『ああー、人が近くにいてな、、ってそれよりそんな危ない橋渡れない!今日も危ない橋を渡ったばかりなんだ!』)
(『じゃあ、どうするだ?辞めるか?、言っておくが辞めてどうする?元の辺境の村に戻って時々くる冒険者に倒されて生き返って、それで少ない給金で酒場で飲んで寝て、本当にそれでいいのか?お前達は』)
(『テメェ!好き勝手言いやがって!!』)
(『デル!!』)
(『なんだよ!トルン!お前も言ってやれ!ふざけんなってな!』)
(『やろう、デル。。』)
(『はじめに誓っただろう。最後までこの仕事やろうって』)
(『ただ、今回はあまりに、、だな』)
(『そうじゃなきゃ俺たちは変われないんじゃないか。』)
(『う、、』)
デルも心ではわかっていた、苦しいくらいに悲しいくらいに情けないくらいに。
(『リッツ、ただなこれだけは言わせてくれ。』)
(『俺も、デルも命をかける、蘇生アイテムだって万能じゃないそれなりのダメージを負えば生き返っても
理性のない魔物にだってなる可能性はあるんだ。だからな、裏切るなよ。その幹部にも伝えてくれ、それが条件だ。』)
(『・・ああ、わかった。伝えておく。ただ伝えたことは実行してくれ、必ずだ。』)
(『誓うさ、俺もデルもな。』)
(『話は変わるが、お前達の収納ボックスに装備と、新しいスクロールを補充してある使い方は任せる。後で確認しておいてくれ、以上で交信を終わる。』)
沈黙、、
・
。
『腹減ったな、飯行こう』
デルが笑顔でトルンに肩を叩く
『ああ、そうだな!ポムもベリーも待ちくたびれてそうだ、急ごう』
頷くトルン、2人は個室から出る
『あ!』
目の前に知らない酔っ払いがいた、。
すごくニヤニヤしている
今日は本当に疲れる1日だと2人はトイレを後にする
リッツは、リッツで言いずらいことを言ってくれる
根はとても優しい男です。嫌いにならないでね。




