第8話 頑張ってくれという地獄
「アダム?」
私は眠っている...いや。眠っているフリをしているアダムに声をかける。
「なんだ、デューク?気づいていたのか。」
「何年、お前を見てきたと思っている?」
「それも、そうか。」
まったく...。アダムの腹黒さも、いつになれば改善されるのやら...。
「なんでアダムは眠ったフリをしてるの?」
私の後ろにいたオリバーがアダムに問いかける。
それは私もも思った。なぜ眠ったフリをしているんだ?
「それはな…睡眠魔法をかけられたからだな。」
「えぇ⁉︎」
「な⁉︎」
私とオリバーがその言葉に驚く。
「大丈夫だったのか?」
「そうだよ!王太子が睡眠魔法をかけられたなんて知られたら…大パニックになっちゃうじゃん!平気?大丈夫?怪我とかない?何もされてない?」
「一体誰が…」
「あぁ…。それは目星がついているよ。」
私の言葉にアダムはそう答える。
「なんでニヤニヤしてるのぉ!」
「…まさかとは思うが…」
パッと彼がニヤけてもおかしくないような人物を想像してしまう。
「あぁ…。あの平民の女の子さ。」
あの子は気づいているのだろうか?
気づいていないのであれば一言,言ってやりたい。
この男は君を見て楽しんでいる腹黒王子なんだ,と。
読んでくれてありがとうございます!
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