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第5話 どうやら腹黒という地獄?
「…ん?」
「どうかしたか?」
デュークが俺に声をかける。
「今、誰かが通ったような気がしてな…」
「誰もいないみたいだね。…でも、アダムの勘は当たるからなぁ…。幽霊でもいるのかな…?あぁ、なんか怖くなってきた。」
「オリバー…自分で言って、自分で怖がってどうするんだ。」
オリバーの発言にデュークはため息をつく。
「でも…僕も違和感あると思うんだよね…。魔力がわずかだけど探知できたし。ね、モコ。」
オリバーの膝の上で寝転がる猫がミャアオと鳴く。
「確かに誰もいないのにわずかだが、影が動いていたな…。誰かが透明になってこの道を通ったのか?」
「さぁ?僕にはそこまでは…。でも、透明化ってものすごい魔力を使うよね…?」
俺は口の端を上げ、にやりと笑う。
「今年はおもしろいものが見れそうだ。」
「うわ、出たよ腹黒。」
オリバーの言葉は…聞かなかったことにしておいてやろう。




