第58話 はぐれたという地獄
「ぎゃぁぁぁ!怖いよ、怖いよデューク!」
「落ち着け。でなきゃ死ぬぞ。」
「うわぁぁぁぁ!!!」
「…みんなうるさい。」
私たちは後ろから追いかけてくる大きな鉄球から逃げているのであった。
なんで、こんなに危ない罠が仕掛けられているのよ!
私は心の中でそう叫びながらも曲がり角を見つけ咄嗟に曲がった。
鉄球はそのまままっすぐ進んでいくのであった。
「…ふぅ。」
死ぬかと思った。
私は安堵のため息をついてそう呟く。
「ユメリア、デューク様、オリバー様無事ですか?」
「な、なんとか。」
「私は大丈夫だ。オリバー無事か?」
デュークが振り返るもそこにオリバーの姿はないのであった。
「オリバー様⁉」
私は思わずそう叫んでしまう。
...まさかはぐれちゃったの?この広いダンジョンの階層の中で...。
♢♢♢
「…っ。みんな~。どこ~?僕、一人じゃ無理だよぉ!」
オリバーは涙目でそう言いながらみんなを探しているのであった。オリバーが恐る恐る歩いているとなにやら、部屋があることに気づくのであった。
「なに?ここ。」
オリバーはそう呟きながら恐る恐る「失礼します。」といいながら、部屋に入る。
「!? これって。」
オリバーの目の前にはなにやら紫色のダイヤの形をした核が浮いているのであった。
「見つけた!あとは、これをマイナちゃんに知らせれば…。」
オリバーが後ろに足をやるとなにやらなにかとぶつかり、転んでしまうのであった。
「いでで...。」
オリバーがぶつかったものに目を向けるとなにやら、そこには骸骨があるのであった。
「ぎぃ、ぎぃぎゃぁぁぁぁぁ!!!!」
思わずオリバーがそう叫んでしまう。
「な、なんで?なんで骸骨⁉」
オリバーがあたりを見渡すと、そこら中に骸骨が並べて置いてあるのを目にするのであった。
「んぎゃぁぁぁぁぁぁ!!!!」
思わずそう発狂をしていた。
「なんでこんな物騒なの⁉」
オリバーは一人泣いているのであった。
「こんなとこ、来るんじゃなかった。汚いし、怖いし、一人だしもう嫌!はやくみんなで帰りたいよぉ!」
オリバーがそう言っていると確かに骸骨の目が赤色にギラりと一瞬光るのであった。
「…?」
オリバーは涙目でその訳のわからない状況を見ているのであった。




