第56話 自覚がないという地獄
「よっとなのです。」
ユメリアは毒魔法を駆使して、魔物をあっさり倒しているのだった。
「ユメリア嬢は、強くなったのだな。」
「強すぎてて怖いですよ。」
私はデュークの言葉にそう付け加えたのであった。
「…それ、マイナちゃんが言えることじゃないと思うんだけど。」
「…え?」
私はオリバーの言葉に首を傾げる。
一体どうしたのだろう。ただ、普通に光魔法の基礎的攻撃魔法を使って、魔物を倒してるだけなのに。
「マイナ…。もう少し、自分の偉大な力を理解してほしいのです。」
「もはや、自覚してないのは、怖いな。」
ユメリアやデュークまでがそう言うのだった。
乙女ゲーのヒロインである、マイナに転生したんだから、これぐらい普通でしょ?
「ここは、ダンジョンの5階層のようですから、あと2階層したに行って、ボスを倒せばクリアなようです。」
「…なんか、思ってたより全然迷宮じゃないね。」
「どこが迷宮なのです?」
オリバーとユメリアはそう言って、辺りを組まなく伺うのであった。
そんな迷宮ダンジョンなんて、この世の中にあるわけないじゃん。
そう言って、私は地下階層に足を踏み入れるのであった。
◇◇◇
《あれから、1時間。》
「あの…。」
私の背後からユメリアがみんなに向かってそう言うのだった。内容は、おおよそ予測はついている。
「私達、5階層から抜けれてない、ですよね?」
「えぇ。」
「あぁ。」
「ひぃ!」
間違いない。私達は、地下層にしっかりと進めていない。
「一体、どういうことなのかしらね。」




