第47話 面接かぁという地獄
騎士団加入のための試験、3試験目は面接であった。
多分、志望動機と自己PRとか、特技とか言うんだと思う。
だがしかし。私には、みじんのやる気もないし、特技もない。あるとしたら、魔法ぐらいだ。
落ちよう。ここで落ちなきゃ、騎士団に加入してしまう。なんとか阻止せねば。
面接は、9つの騎士団があるうちの、8つの騎士団の騎士団長が評価をし、8人中、6人が立証をした場合、騎士団の加入が認められる。
ちなみに、第9騎士団はほぼ毎日、騎士団長による遠征のため、そんなことをしている余裕がないらしい。
…まぁ、この乙女ゲーの騎士団長って独特だよね。…顔面偏差値はいいけど。
「この女がマイナ・ポタインか?ルーク!」
第1騎士団騎士団長、アーサー。元気があってよろしい。筋トレがハードすぎる。度がすぎた反応男。
「僕は、強い子が入るなら立証するよ!」
第2騎士団騎士団長、ルカ。強い子が大好きなゆるふあなキュート騎士団長。
「っは!強者となればぜひとも手合わせ願いたいくらいだ!」
第3騎士団騎士団長、シャルロ。強い者とはとにかく手合わせしたい!女騎士団長!
「弱者なら、さっさと返りやがれ。」
第4騎士団騎士団長、クロード。弱者が大嫌い。口が非常に悪い。
「…。」
第5騎士団騎士団長、ノア。基本無口。
「騎士である以上、いかなるときも動けておくべきだ。鍛える覚悟はできているかい?」
第6騎士団騎士団長、ジョン。細目でいつも笑顔。
「女の子!?騎士団にあんまりいないから欲しい〜!」
第7騎士団騎士団長、キャノン。明るくいつもこのテンション。裏では口が悪い。
「よくここまで来られたねぇ。っさ、面接も気を抜くなよ?」
第8騎士団騎士団長、ルーク。…は、説明不要か。
第9騎士団騎士団長は…。説明はいっか。
以上がゲームで見た説明である。
なんでここまで覚えているかって?いや、騎士団長に男が多かったから。天敵は覚えとかないとでしょ?
「マイナ・ポタイン。どのような理由で騎士団に加入したいと思ったのだ?」
シャルロがそう尋ねてくる。
「ユメリアに強制的に連れてこられました。」
私は嘘偽りなく、正直に答える。
よし!これで、だいぶ印象は下がったはず!
「マイナ・ポタイン。自分のよいところとか、特技はあるかい?」
今度はジョンが尋ねてきた。
よいところ…。よいところ…。
「嫌いな男がつきまとってくるけれど、我慢できるところ、ですかね。得意なのは魔法です。」
こういうとき、なんでもかんでも、バカ正直に答えたほうが落ちるって聞いたことある。だから、正直に答えるまで!
「騎士団になってなにがしたいの〜?」
ルカが聞いてくる。
「したいことはないです。」
私がそう答えると、クロードが乱入してきた。
「おい、てめぇ!やる気がねぇのか?ならさっさと帰りやがれ!」
「はい。帰りたいです。ですが、平民という身分。勝手に帰るなと門番に言われました。」
それに男だらけのこの空間から、はやく消えたい限りだよ!
「あっはー!珍しく、クロード論破されちゃってるよー!なになに、ルーク面白い子持ってきたじゃん!」
「おいキャノン、てめぇ。」
「まぁまぁ。二人とも。落ち着くんだ。深呼吸をしてな!」
「アーサー。…深呼吸してもどうにもならないよ。」
ルカはそう呟いていた。
…騎士団長。大丈夫か?これ。こうなってくると、ルークが頼もしく感じてきた。
「じゃあ、マイナ・ポタイン。最後にこれだけ聞いておこう。己の命を落としてまで、民の命を守る覚悟はあるか?」
ルークの問いに私は迷わずに答えるのだった。
「はい。」
私は嘘偽りなくそう答えた。真っすぐな目を向けて。




