第42話 きついよという地獄
本日2回目の投稿となります。前話をお読みでない方は、ぜひ見てください。
手強くないと思った私がバカだった。
「オラァァァァ!!!!おめえらやる気あんのかぁぁぁぁ????騎士になりてぇなら、そんぐらいの根性みせやがれぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!」
私は農家の格好をしているけれど、上半身裸でゴリラみたいにウホウホしているおじさんを見ていた。
「こんなの、タッチできるわけないじゃん!!!!」
私はそう心の中で呟く。
ここまで来るのにも、私は苦労したのであった。
◇◇◇
「ではやるよ。位置について。よぉぉぉぉぉぉ〜〜い?デォォォンン!!!!!!」
ルークの合図で私達はスタートをした。開始早々、筋肉ムキムキな方はすぐに前に出る。
「うぉぉぉぉぉぉぉお!!!!」
「うっほうっほうっほ。」
「お金のためお金のためお金のため…。」
なに?騎士って変人ばっかなわけ?なんか一人金目当てないかつい女の人いたし。
「ユメリア〜。あなたって走るのとくいだったり?」
私が横を向くと、ユメリアはいなかった。
あれ〜?さっきまでいたのに。まさか後ろ?
私が振り向いても、いるのは笑顔のルークと副団長の呆れ顔のみ。
「一体どこに…?」
「お?嬢ちゃん。ユメリアって女の子を探しってんのか?」
筋肉ムキムキ男の一人がスピードを落として私に言ってくる。
「えぇ。…まぁ、そうなんですけど。」
「お?あの子なら、もう先に行ったぜ?」
「え…?」
ユメリアって足はやかったの?
◇◇◇
「とりゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」
ユメリアは最前線で走っているのだった。
「騎士になるべく、まずは第一印象が大事なのです。」
そういって、どんどんスピードを上げていく。
「おいおいあいつほんとに女か?」
「化物じゃねぇか。」
ユメリアを見た男どもは、そう呟いていた。
「本場はここではなく、騎士団長が言っていたおじさんなのです。」
ユメリアはそう言って、いそいでおじさんのいる方向めがけて走っていくのだった。




