第33話 4人目の攻略対象という地獄
サッカー凄かったですね!物江花飛び跳ねてました!(笑)
スウェーデン戦頑張れぇぇぇぇ!!!!!
「持ってまいりました。」
「ありがとう、そこに置いておいてもらえるかな?」
私は男にそう言われ、机の上にワインボトルを置く。男はなにやら、公務で忙しそうであった。
私は夕日の光にあたる彼の顔を見て、再び違和感を覚えた。
やっぱりどっかで見たことがある気がするんだよな〜。…でも、一体、どこで…。
それにしても、ここの屋敷でこんな立派な部屋を使うなんて、よっぽどオリバーに気に入られているの?
「そこまで顔をじろじろ見られては、無視できませんね。」
男の顔が私をじーっと見つめてくる。
「こんなに可愛い侍女がいたのに、なぜ誰も自分に知らせてくれなかったのでしょうね?」
男は私の髪を触りながらそう言った。
ギャアアアァァァァ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
髪に触るなよ!!!!!!そういえば、乙女ゲーでもよく髪を触るキャラがいた…あ!!
私はおもわず、思い出す。
おっもいだした!!オリバーの兄!!オリバーの兄のルークじゃん!!彼は乙女ゲーでマイナに惹かれるんだけど、その前は…
「女たらし…。」
私は静かにそう呟く。
ルーク…誰にでもチャラくて女好きな攻略対象。マイナと結ばれなかったルートでは別の女の子と結びついてるし!!女なら、誰でもいいのかよ!!ってツッコミをいれたくなるようなキャラ!!
…正直、まじでこいつが一番苦手かも。
私は髪を触るルークから一歩離れ、口を開く。
「では…私はこれで…。」
私が部屋を去ろうとしたそのときだった。
コンコンコンとドアを叩く音。
「兄様、僕です。入ってもいいですか?」
私はその言葉に一人絶叫をする。
どうしよ!!!ここに来て最大のピンチ!?変装したからといって、使用人たちにはバレないと思うけど、オリバーにはバレる可能性あるよ?顔は変えれなかったし。
私が一人慌ただしくしていると、ルークが私の腕を掴み「こっち」と言って、ルークは書斎の机に座り、私はニーホールと呼ばれる場所に隠れるのだった。
二ーホールとは、膝を入れるための空間のことね!
「いいぞ〜。」
「失礼します。」
オリバーが部屋に入ってくる。
「兄様の元に、金髪でサファイヤ色の瞳を持った令嬢は来ませんでしたか?」
「来てないよ〜。」
「では、この部屋に女が来ていませんか?」
私はそこでびくっとルークを見る。ルークは笑顔で口を開いていた。
「来ていないよ。」
「意外ですね、今日は女性の方を部屋に招き入れていないのですか?」
「自分の可愛い弟が、侍女たちをかっさらうものだからね。」
「…そうですか。仕事の邪魔をしましたね。では僕はこれで。」
オリバーはそう言って部屋を後にした。
「ど、どうして、私のことを黙ってくれたんですか?」
私は彼にそう問い出した。




