第31話 唯一の正解のルートが地獄すぎるという地獄
いや、一体どうなってんの!?こんなシーンゲームでなかったよね!?いや、思い出すんだ…。私…
あ!!
バッドエンドルートであった気がするかも!なにかとこのゲーム、バッドエンドルートが多かったんだよ。
その中で、オリバーが引き金になったのがある気がする。
オリバーはすごくアダムラフテリアとデュークのことが好きなの。…あ、恋愛感情としてじゃないけどね。
そのオリバーはちょっと執着心が強く、被害妄想があるから、「2人を僕から奪う気でしょ?」って思ってるんだろう…多分。
このシーンでは、選択肢が4つあった。
1つ目、とにかく謝る。2つ目、しらばっくれる。3つ目、事情を説明する。4、他の攻略対象に助けてもらう。
まぁ、この中で2を選ぶと、学園中に私が酷い女と噂になるし、1を選ぶとオリバーは自分の行いが悪く思ってしまい、家に引きこもるようになってしまう。その影響か学園中の女子から命を狙われる。3の事情を説明しても「嘘だ。」と泣かれてそれに怒った侍女たちが私を殺そうとしてくるし…。
唯一の正解ルート、4はね、正直…
「私にとってはバッドエンドなんだよな…。」
私はオリバーにも聞こえぬ声でそう呟く。
選択肢はこの4つしかないわけ??というか、なんでバッドエンドルートに進んでんだよ!?落ち着け…私。こういうときは冷静に考えるのよ。冷静に冷静に…。
…オリバーは魔法探知の天才。私が転移しようが透明化になろうがこの国にいる時点ですぐに見つかる可能性がある。…まぁ、今の私は平日の魔力酔いで今は魔法が使えない状況である。
オリバーだからって油断した私が馬鹿だった。…ちゃんと、準備してれば…。
…こうなれば、第5ルート自力で逃げるを構築するのみ!
私はドレスのポケットに入れていた、魔法石を床に思いっきりなげつけ、目くらましをする。
「うわっ。」
オリバーが気をとられているうちに私は部屋の外へ出る。私が外へ出ると、侍女たちはなにやら慌てていた。私はさっとその場を離れる。
「コホ。い、今逃げた子、捕まえて!」
オリバーは扉から出てきて、こっそりと屋敷を出ようとしている私に向かって指をさしてそういった。
「やっば…。」
私は屋敷の外へ出ようと試みたそのときだった。私の後を追う、執事の1人が前世でいうトランシーバーみたいなもので、この屋敷にいる使用人たちに伝えていた。
「全使用人!金色の髪のサファイア色の瞳を持った背丈が150後半の赤色のドレスを着た少女がこの屋敷で逃亡した模様。見つけ次第、報告をし、捉えてくれ!」
おいおい、あいつは執事長かなにかなわけ?
私が屋敷の門の方向へ向かうと、すでに警備兵が多く立っていた。
「仕事がはやすぎん?」
私は後ろを振り返る。
「第5のルートはこの屋敷で鬼ごっこってわけか…。」
どんな展開になるんだろうね…あはは。
とりあえず、今は逃げることを考えよ。




