第2話 私が魔法が使えると親にバレたという地獄
その件があった翌日だった。
王家から魔法学園に入学してほしいという手紙が来たのは。
「ねぇ、マイナ?これはどういうことなの?」
母、エレナは私に向かってそう言う。
「昨日ね、町の人から妙に感謝されたの。それでなんでだろうって思ったら王家からこんなものが届いたわけ。なにか隠していることはない?」
母の言葉に私は素直に従う。
「実は…私、魔法が使えるんです。」
その言葉に母はフリーズをする。父は持っていた花瓶を落とす。
「え…魔法?」
「はい。魔法です。光魔法。」
「おいおい、マイナ。そんな嘘では俺たちを騙せないぞ?」
父、カインはそう言った。
私は父が割った花瓶を指でひょいっと光魔法を発動させてきれいにもとに戻す。
「ほら。これが証明です。」
私の発動させた魔法に両親は固まってしまう。
…まぁ、無理ないか。平民で生まれたはずの娘がなんと魔法が使えるんだもん。魔法は貴族だけが使えるものであるもんね。…ましてやこの国で珍しい光魔法なんて言われたらねぇ。
「隠していてすみませんでした。」
私は深く謝る。この世界では両親の存在だ。隠していた私に非がある。しっかりと謝らなきゃ。
「まさか、娘がここまで苦しんでいたなんて…」
「いいのよマイナ。その力は人を助けるためだけに使いたかったのよね?いい心がけだわ。これからもそう続けてね!」
先に言っておこう。私の両親は親バカである。でも、私はこの2人を嫌いではない。むしろ、かなり気に入っている。
「でも、どうしましょう?私たち、この子に魔法学園へ出席させるための十分なお金、持っていないのに。」
「俺の食事代からぬけばいいだろう?」
「駄目よ!私の生活費から抜けば」
この2人はバカップルである。今時珍しいよね…乙女ゲーではこれが普通なのかな?
「あぁ!それは大丈夫。お金は私がたんまり稼いでるのがあるから。」
私は魔法で小包を取り出す。中からは金貨が数100枚ほど出てきた。
「「え、えぇぇぇぇぇぇぇぇ⁉⁉⁉⁉」」
両親は驚いて声を上げる。
「そのお金、どうしたの?まさか…魔法で盗んだりしちゃったの?」
「違います。これは、ダンジョンで手に入った魔石を売って手に入れたお金です。」
私の言葉に母は気絶してしまう。
「エレナ。…エレナぁぁぁぁ!!!」
ただの気絶でここまで騒ぐかお父さん。
「おい、マイナ。ダンジョンってどういうことだ?」
「8歳のころからちょくちょく家を出てたでしょ?魔法が発動したことに気づいてもしものことのためにと思ってダンジョンに通って魔石を売ってお金をためてたの。」
まぁ、本当は、魔法学園に通うことになったとして、金銭で厳しくなった私の家の肩書を攻略対象に持たれることを防ぐために先回りしてたんだけど。
私の言葉に父までも気絶してしまう。
「え…?お父さん?え、おとうさぁぁぁん⁉⁉⁉」
私は思わずびっくりしてしまう。
このあとダンジョンに1人で行ってたことを起きた2人にこっぴどく怒られるのであった。




