第28話 膝枕という地獄
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「デューク、マイナ嬢!」
「でゅ〜くぅぅ、マイナちゃ〜ん、無事!?死んでない?生きてるよね!?死んだの!?」
「勝手に殺すな。」
いきおいよく倉庫の扉が開き、なにやら聞き覚えのある声がした。
結局ねたふりって言ってたのに寝ちゃったな〜。
「…なに?」
目が覚めると、男の顔があった。
「「あ…」」
なんで男の顔が目の前に?それと、なにやら頭元の下にやけにがっしりとしたものがあるような…
…膝枕?絶対膝枕だよね!?この状況!?というかこれってゲームのイベントにもあったよね!?確か、あの…そう!魔法実技試験のときにあるやつだったやつ!今来たのかよ!!
あ…もう、私のメーターが限界…
私の体から、光魔法が暴走してしまい、倉庫を吹き飛ばしてしまった。
幸い、アダムラフテリアがその魔法が発動されるギリギリに防御魔法を施してくださったが、結構な物が吹き飛んでいった。
「「「「あ…」」」」
この場にいた全員がみな、同じ反応をする。
「やらかしちゃった…」
私はそう呟く。
「あやうく、デュークが木っ端微塵だったな。」
「デューク、大丈夫?死んだ?死んだの!?」
「だから、殺すなって…。だが、あれは流石に俺も死を覚悟したぞ。」
アダムラフテリアは笑い、オリバーはデュークを心配し、デュークは少しこの状況に青ざめていた。
私は周りのことが見えずに一人考え込んでいた。
なんで膝枕?なんで?なんで!?しかも、男!?怖いって。
男嫌いが男にやってほしくないことランキングけっこうトップだと思うんだけど。
ひとまず、今が逃げるチャンスだよね?しばらくデューク様に会わないようにしよ。
「おい、どこに逃げる?」
私はアダムラフテリアの言葉を無視し、オリバーとデュークが見ていないのを確認して転移魔法を発動させた。




