第27話 かわえそうだという地獄
「本当に寝たのか…!?」
嘘だろ?この状況でか?
俺はマイナ嬢の手慣れた様子に感激をしてしまう。
なぜもこんなに冷静でいられるんだ!?まさか…普段からこの嫌がらせに日々耐え続けているのか!あのアダムからしつこくかかわれられ、あげくの果てにこんな嫌がらせの仕打ち…
かわえそうにもほどがあるじゃないか。この世に神がいるとするとこんな仕打ちはあんまりじゃないか。
まぁこういうやつほど「同情しないで!」と言いそうだな。
…こんな冷たく硬い床で痛くないのか?
俺は彼女の頭をそーっと持ち上げて、自分の膝の上に乗っけた。
これで、痛くないだろう。それにしても、よく見ると、ものすごく美しいな。どうりで学園中でも有名になるわけだ。
あのアダムラフテリアが興味を惹くという人物に興味があったが、まさかあのアダムを興味がなさそうな態度をとるとは…普通の女なら絶対にないだろうな。
まぁ、あいつ。今までに起きなかったこととかに興味があるからな。大半の女が好意を抱いて近づいてくるのにあいつは嫌気がさしたのかもな。
俺はもう一度、彼女の顔を見つめる。
よく寝るな。日頃、疲れていたのだろうか。すやすや眠っている。
まぁ、確かに目の下にクマがあるな。疲れていたのは確かなようだな。すばらく、起こさないほうがよさそうだ。
「ふにゃ…。おいひそ。」
「…」
彼女の寝言に思わずクスっと笑ってしまう。
「食べ物の夢でも見ているのか?」




