第26話 嫌がらせが鬼畜すぎる地獄
「どうしてこうなったのよぉぉぉ!!」
私は今、このデュークという男とともに倉庫に閉じ込められてしまった。
セシリアに頼まれて倉庫で魔道具を取りに来たのに、いきなり鍵をしめられるってなに⁉しかも、なんで運悪くこの男がいるのよ!!
どうせセシリアの取り巻きの嫌がらせなんだろうな...。にしてもタイミング!!
「君はいつもこんな嫌がらせを受けているのか?」
デュークはバインダーとペンを持ちながらそう言う。
「えぇ...。まぁ...。」
話しかけてこないでよ!ただでさえ、この倉庫そんなに広くないんだし、あんた半径50m以内にいるんだからね!!
ここは、今すぐ転移したい!って思ったよ?でもね
「やはり、この倉庫。魔法がかけられているな。」
デュークがそう呟く。
そうなのそうなの!この倉庫に誰か魔法をかけたみたいで、この倉庫中にいるものは魔法を使えないようになっているの!
「荒手のいじめかなにかなわけ...?」
私は涙目で体育座りをしながらそう呟く。
「マイナ嬢はなぜここにきたんだ?」
場の空気を和らげたいのか、デュークが私に尋ねてくる。
「魔道具をとって来いと言われましたので。」
私は不機嫌ながらもそう言う。
だから話しかけてくんなし!それにそんなことどうでもいいでしょ?逆にあんたはなんでここに...。いや、聞かなくてもわかる。バインダーとペン持ってる点からどうせ魔道具のチェックとかなんだろう。
なんで、よりにもよってゲームの攻略対象と倉庫に閉じ込められなきゃいけないのよ...。
ん?まてよ?ゲームにもこんな感じのイベントあったよな?
…
思い出した。これはゲームのイベントだ。ヒロインはセシリアとセシリアの取り巻きからの嫌がらせで倉庫に閉じ込められる。だがその倉庫にはデュークがいたのだ。ヒロインは助けがくるまでにデュークと交流を持ち…デュークの好感度をあげるイベント...。
…倉庫に閉じ込められるイベントは、乙女ゲーあるあるだもんね。
これ以上、私に踏み込まないでほしいし、関わってほしくない私にとってこのイベントは忘れてはいけないものだったぁぁ!!!
どうしよ、どうしよ。絶対攻略対象だからゲームの強制力とかでなんか起きるよね⁉
こうなったら…最終手段、
「デューク様。私は少々、仮眠をとりますので。」
「正気か?」
「では、おやすみなさい~。」
「おい!」
スピピーという私。
これぞ、寝たふり大作戦。目を閉じてるから怖いっちゃ怖いけど、ゲームの攻略対象なら、寝ている無防備なまだ会ったばかりのヒロインに手を出したり、しないでしょ?
どうにか、今回はこれでやり過ごせますように!




