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第23話 王子の賭けに乗ってしまったという地獄

「マイナ嬢。次の移動先の教室まで、ぜひ一緒に」


「遠慮しておきます。」


「マイナ嬢。隣の席に座ってもいいかい?」


「結構です。」


「マイナ嬢。一緒に食事をとらな」


「お断りします。」


「マイナ嬢。」


「無理です。」


「まだ何も言っていないが?」


この男…どんだけ執着あるんだよ!!一度目にしたおもちゃは絶対離さないっていうよく乙女ゲーのS派王子にあるやつですかっ⁉


「一つ賭けをしないかい?」


ローズガーデンで一人お茶を楽しむ私を王子が遮ってくる。


「嫌です。」


「内容をまだ言ってないだろう…。」


王子は呆れながらも口を開いた。


「この学園を卒業するまでに男嫌いな君が俺に惚れたら俺の勝ち。そして俺の婚約者となる。逆に、俺が惚れさせることができなかったら、俺はお前に2度と近づかない。どうだ?」


「まったく、くだらな…⁉」


いや、好都合じゃないか?私の男嫌いは前世でも改善できなかったもの。それをやすやすと改善できるわけあるまい。それにあの男に惚れる?まずないない。


しかも、彼の賭けに勝ったら、もう彼は2度と私に近づかないんでしょ?


「その賭け乗ります。約束は約束ですよ?」


「あぁ。約束は絶対だ。なんなら執筆でも書くか?」


私はこのとき、この賭けを甘くみていたのだった。

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