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その5 勇者、聖なる祠を荒らす

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盗賊「勇者が聖なる祠から、聖遺物を持ち出すつもりだ!」


騎士「遂に・・・遂に追いついたなあ・・・」


賢者「為せば成るものですねえ」


賢者「見てください、街の更に奥、ほら微かにですけど魔王城が見えますよ」


騎士「随分、遠くまで来たものだなあ」


商人「盗賊ちゃん、あの最後の街に勇者一行がいるんだな!?」


盗賊「ええ、間違いありません」


盗賊「数刻前に、勇者一行が街の中に入っていくのを、この目で見ました」


盗賊「情報によると、私たちの後ろにある、この聖なる祠に」


盗賊「最後の聖遺物、聖なる鎧があるそうです」


盗賊「ここで、張っていれば間違いなく勇者一行に出会えます!」


商人「追いつくどころか、先回りできとるやん」


盗賊「勇者一行より先に、聖なる鎧の情報を集めることができたので」


盗賊「ここで待ってた方が確実かなって・・・」


騎士「確かに、街で入れ違いになったりしたらシャレにならないしね」


騎士「やっと追いついたのか・・・感慨深いものがあるなあ・・・おっと涙が」ホロリ


賢者「騎士さん、まだ仕事が終わったわけではありませんよ」


商人「そうそう、ここで勇者を待ち伏せて」


商人「これまでの恨みつらみを全部聞かせてやりましょうぜ!」


騎士「それはともかく、今まで特例ばっかで乗り切ってきてたからねえ」


騎士「今回は、やっと真っ当な手続きを取らせることができる」


騎士「ようやく、本来の業務に戻れた気がするよ」


盗賊「ちなみに、祠から聖なる鎧を持ち出すのには」


盗賊「どういった手続きが必要なんですか?」


騎士「えっとね、ピラミッドの時とほぼ同じかな」


騎士「文化局に、発掘調査の申請を出して許可が降りたら鎧を持ち出せる」


商人「いやあ、博士号とらせておいて正解でしたね」


賢者「ただ懸案事項がひとつ」


賢者「祠は歴史的建造物であると同時に、宗教施設でもありますので」


賢者「教皇庁の許可もいりますね」


騎士「げ・・・そうか・・・」


盗賊「何か問題があるんですか?」


商人「教会の坊主どもは頭がかたいから、聖なる鎧を出し渋るだろうなあ」


騎士「まあ、世界平和のためだし最終的には許可は降りると思うよ、ただ」


賢者「それなりに時間がかかるでしょうねえ」


盗賊「ぐ、具体的にどれくらい・・・?」


騎士「・・・経験則から言うと、半年ぐらいは見ておいた方がいいかな・・・」


商人「まじかよ・・・」


賢者「・・・それはまた」


盗賊「長いですね・・・」


騎士「・・・まあ、真っ当な手続きというのはそういうものだよ」


盗賊「あの・・・」


賢者「そうですね」


商人「そうだな」


騎士「私もそう思う」


盗賊「ま、まだ何も言ってません!」


商人「言わなくても、わかるさ」


商人「俺たちは、勇者に追いつくべきではない、だろ?」


賢者「私たちが居なかった勇者は、また勝手に聖なる鎧を持って行っちゃうでしょうねえ」


騎士「ああ、また特例の異例のオンパレードで乗り切る仕事になっちゃうなあ」


商人「そうですねえ、でもその分」


盗賊「半年、早く平和が訪れる」


商人「ははは、盗賊ちゃんの思考が手に取るようにわかるぞ!」


賢者「完全に毒されちゃいましたねえ」


騎士「いい新人を持ってきてくれたものだ、大臣に感謝だな」


盗賊「ひどい!そんな言い方しなくても!」


商人「まあまあ、それよりどうしますか」


商人「こんなところに居たら、間違って勇者に追いついてしまいますよ」


騎士「言葉に気をつけるんだ商人くん」


騎士「勇者に追いつくことは間違いでもなんでもない」


騎士「むしろ、それが私たちの仕事だ」


商人「へいへい」


騎士「ただ、あの最後の街に今から向かって、仮に勇者そっくりの人物に会ったとしても」


騎士「見間違いってことはあるだろうなあ・・・」


盗賊「ふふっ・・・」


賢者「それはいいですね」


商人「じゃあ、今日は大した仕事もなさそうですし飲みにでも行きましょうよ!」


騎士「うん、それはいい考えだ!」


賢者「もう、喉がからっからです!」


盗賊「あ!私、いいお店知っています!」


商人「ははは!流石、情報収集はお手のものだな!」


盗賊「はいっ!」


騎士「よし!では、最後の街で大いに楽しもうか!」


商人 賢者 盗賊「「「 おーっ! 」」」


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