表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

19/27

甘い夢の中の契りと恋人ショット

 「もう。頭きた! やるわよ。マド」と瑠奈の煽りに乗せられてしまう美嘉。


 え? やっぱりそうなるの? いいけど……。思う間も無く、美嘉と俺は唇を重ねていた。そして再び激しく求め合うキス。


 俺たちの周りでカメラのシャッター音が響き続ける。フラッシュも激しく点滅する。まるでコンサート会場の熱気のようだと俺は頭の片隅で思った。今、美嘉と俺は演じているのだ。二人の愛の姿を。


 演技ではなく、俺は、美嘉の全てが欲しいと思ってしまった。一つに溶け合ってしまいたい。そう、全てを忘れて。


 激しく舌を絡ませながら俺と美嘉は互いの鼓動を感じ合い、高め合う。カメラの前だということを忘れ、キスで美嘉を求めながら、俺は、彼女の服を脱がせ始めた。


 美嘉はもどかしそうに、自らも上着とブラジャーを脱ぎ捨てて上半身裸になった。互いに脱がせ合い、俺も男の子の上半身を晒して、美嘉と抱き合い、腕を絡ませ合う。


 互いに肌を合わせるのはこれが初めてだった。俺の胸は、美嘉の丸く豊満な乳房の弾むような感触を直に感じていた。その間、絶え間なく激しいキスを交わし続けている。


 怒張している俺の分身はまだ服に隠れていたが、その硬い感触を求めるように美嘉はぐりぐりと腰を揺らして押し付けてくる。


 「カーット! はい。そこまでよ、お二人さん」


 瑠奈の声で、我に返った俺。美嘉と抱き合い、互いに肩で大きな息を突きながら、散々に乱れた姿をカメラと撮影スタッフたちの前に晒していることに気付いた。



 休憩時間、美嘉と俺は、スタッフが渡してくれた毛布に身を包んで、同じくスタッフが用意した簡易ベンチに二人ぴったり並んで腰を下ろしていた。二人とも上半身裸のままだ。


 「ねえ、マド。わたしね、すっごくマドのこと欲しくなっちゃった。でも、これって演技なんだよね」


 「うん。俺も……」


 「演技だってこと?」


 上目遣いの美嘉に俺は首を横に振って見せた。


 「俺、もう、本気になっちゃってる」


 二人、毛布に包まっていても、俺の目線からは美嘉の生乳房が見下ろせる。ほんのり色付いた先端の蕾が綺麗だと思った。例の夜以来、見るのは初めてだった。


 「ふーん。本気なんだ。じゃあ、マドの大好きなわたしのオッパイ、飲んでもいいよ」


 「今ここで?」


 「うん。大丈夫、見られたって気にしない。ほら、早く。毛布に隠れて楽しみましょ。わたしたちの遊び。まだ、本当のお乳は飲ませてあげられないけど」


 「じゃ、お言葉に甘えて、お腹いっぱい飲ましてもらおうかな」


 俺は、毛布の中で屈んで、美嘉の豊満な乳房を揉みながら、小気味よく尖った先端を唇に含んだ。そして、口の中で柔らかくとろけるような甘い感触を味わった。大勢のスタッフが詰めかけている部屋の中にありながら、包まっている毛布の中は二人だけの秘密基地のようだ。舌先と唇の間で美嘉の敏感な部分を転がすように愛撫すると、彼女の喉から微かな甘い喘ぎ声が漏れた。


 スタッフも瑠奈も邪魔をしてこない甘い秘密の遊び。見て見ぬふりをしてくれているのだろう。


 「わたし、決めた」


 「……」


 「わたし、産むの、マドの赤ちゃんでいいや」


 「……」


 「ねえ、マド。聞いてる? わたしのオッパイ飲みながら。ちゃんと聞いてよ。大切なことなんだから」


 「うん。聞いてるよ」


 まるで夢の中の契りのようだと俺は思った。今をときめく美少女アイドルの生乳を吸いながら。その甘い感触は現実だけど、言葉は夢うつつに響く。


 そんな未来があってもいいなと思う。美嘉と共に男として過ごす平穏な世界……


 「わたし、本当は、とっくに諦めてたんだ。優のこと。待っても無駄だもん。優にとって、わたしは行きずりの女に過ぎなかったの。初めから分かっていたのに、分からないふりをして自分を騙してた」


 「……」


 「マドには、他に好きな子がいても構わない。マドがわたしを振り向いてくれさえしたらいいの。マドが望むなら、わたし、マドの都合のいい女にだってなる。わたし、きっと得意だもん。そういうの。それに、わたし……、一人でも生きられる女だから」


 美嘉を一人にはさせない。俺は、心からそう言いたかった。


 「心配しないで。マド。この業界にはシングルマザーって多いんだ。知ってるでしょ。それって、ステータスになったりもするんだよ。たとえ、いつの日か、マドがわたしの前から消えることがあっても、わたし、耐えられると思う。マドって……、たぶん、この世界の人間じゃないんだよね。そして、あのちんちくりんは、人間ですらないでしょ」


 「……」


 無言のまま彼女の乳房に顔を埋めている俺の上で美嘉は話し続けていた。


 「ねえ、マド。今夜、わたしをマドの女にしてよ。わたしが、マドを男の子に戻してあげる。もう、わたし、これ以上マドを待てないと思う。これ以上待つと、わたし、気が狂っちゃいそうなの。あの夜以来、優の話をしながら、本当は、ずっと、マドのことばかり考えていたの。ねえ、マド、気付いてた?」


 「まあね、薄々は」


 よく憶えていないと言っておきながら、優に抱かれた時の状況を妙に克明に扇情的な表現を交えて話し、戯れのように俺にキスをする美嘉に誘われていることは分かっていた。その度に、俺はムラムラを募らせていたことも確かだ。美嘉を俺だけのものにしたくて……。男の身勝手だと知りながら、美嘉を抱く妄想を繰り返してしまうのだ。


 「わたし、一日中、片時の間もなくマドのことを考えている。今、何を食べてるのかな、誰と話してるのかな、わたしのことを考えてくれてるのかなって。人前でいっぱいキスしちゃったりして、マドに迷惑かけちゃったかもだけど、わたし、マドが好きなの」


 「今日、この部屋で、わたし、マドに抱かれる覚悟で来たんだ。それが、こんなことになるなんて思ってもみなかったけどね。うふふ。わたし、平気、マドさえいてくれたら。撮影なんて気にしない。ね、だから、今夜、二人きりになったら、わたしを抱いて。わたしの体をマドの好きにしていいよ」


 「うん」


 俺ははっきりうなずいた。


 「それにね、マドのエッチなのって、凄く大きくて元気なんだもん。早く、わたしの体の中に迎え入れてあげたいの。だって、かわいそうでしょ。こんなに元気いっぱいなのに」


 そう言いながら、美嘉は、俺のパンツルックの中ではち切れそうに怒張しているそれに手を触れた。


 「暖かい、マドの男の子。ドクドク脈打ってる感じがする。ぴくぴく動いちゃったりして、まるで、お腹の中の赤ちゃんみたい。いい子にして待っててね。ちゃんとわたしの中に入れてあげるからね」


 俺の分身に語り掛けるようにそう言う美嘉と俺は、小さなテントのような毛布の秘密基地の中で甘くとろけるようなキスを交わした。



 休憩の後、美嘉は、カメラの前でショーツ一枚だけの姿になって、その見事なボディラインを披露した。この美嘉を俺は今夜、男として抱いて俺の女にするのだ。そう意識すると、その美麗な裸体をスタッフたちにも見せたくない。それでも、撮影は進む。時間は待ってくれない。いや、むしろ、俺は時間が過ぎるのを望んでいた。美嘉と二人きりの夜を過ごすために。


 撮影用の小道具を置いた俺の寝室で、彼女のファースト写真集と同じポーズで手ブラのトップレスヌードを撮影した後、春を感じさせる色合いのワンピースで女の子姿の俺の両手が、美嘉の手の代わりに彼女の乳房を覆った。嵐のようなシャッター音とフラッシュの光の点滅の中、美嘉の先端の蕾をしっかり隠したまま、彼女の肩、首筋、耳、頬へと唇を寄せる。その間、美嘉は凛とした表情でカメラを見つめていた。


 やっぱり撮影慣れしてる。俺はそう思いながら、彼女の唇に近づいた。美嘉は首だけで俺の方を向いて目を見合わせる。言葉にならない思いを視線で絡み合わせながら、ゆっくりと口を近づけてゆき、ごくごく軽く互いの唇を接触させた。互いの唇の形が変わらない程度の触れ合いでも、美嘉の呼気が俺をくすぐり甘くしびれさせる。


 立ちポーズの撮影の後、美嘉と俺は、ベッドの端に並んで座った。美嘉の乳房を俺の両手で覆ったまま。美嘉は撮影用のこぼれるような笑顔を浮かべて俺の髪をいじって遊ぶ。


 淡い恋心を抱き合っている美少女二人が明日のピクニックデートについて語り合っている設定というのが瑠奈の注文だ。そんなもの語り合いながら裸の胸を触るのかと俺は思ったが口には出さなかったし、美嘉の乳房を覆う手を片時も外さなかった。


 スタッフが手渡した花で美嘉は俺の髪を飾り付けている。楽しそうな雰囲気の写真になるのだろう。さらに色とりどりの花や花びらをスタッフがベッドの上に散りばめる。そんな夢のような世界で、俺は美嘉と出会いたかったと思う。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ