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美少女アイドルとの甘美な戯れ

 「わたし、お尻にも自信があるの。優を振り向かせるため、自分の体が男からどう見られるのか徹底的に研究し磨き上げた。もちろんジムにも通ったわ。胸はもともと十分大きかったんだけど、より魅力的に見えるよう筋肉の付き具合にまで気を配った。美容整形以外のことは全てやった。そう。全て、優を振り向かせるため」


 ついさっきのキスのことには一言も触れないまま、美嘉は語り続けた。


 「マド、一緒に座って、続きを聞いてよ。わたし、こんな事、人に話すの初めて。でも、話していると気が楽になちゃったみたい」


 そう言って、俺を先にソファーに座らせると、美嘉は隣にぴったりくっついて座った。女の子の裸の柔肌の芳香に包まれた俺は、彼女の背中に腕をまわし、美嘉の左右の乳房の感触を両手で確かめる。軽く揉んで、その豊かな弾力を指と手のひらで感じとった。まるでそうすることが自然なことのように。


 「その日、外は雨、それも怖いほどの雷雨だった。どうして、そんな日だったのかな。その日、優は私を受け入れてくれたの。部屋のメインの照明を落とした薄明りの中、外の雷光が時折優の姿を青白く照らし出していた。窓には雨が叩きつけられていた。窓の外の夜景が滲んで見えて幻想的だって思ったわ。カーテンは閉めてなかったのね」


 「わたし、優に服を脱がされながら、悦びと期待に震えていたの。怖かったら、いつでも止めるぞって、優は言った。もちろん、わたしは首を横に振ったわ。そんなわたしの体を、優は、隅々まで、大切な宝物を愛でるように丁寧に愛撫してくれて、彼の大きな体がわたしの上に覆い被さった時は、わたし、もう夢うつつで、実は、その時のこと、よく憶えてないの。うふふ。なんだかもったいないわね」


 「ただ、あの時の痛みだけは体が憶えてる。引き裂かれるようなびりびりっとした痛みとお腹の中を強引に突き上げられて息が止まるような感覚。でも、わたし耐えられた。優と繋がるためだもん。その後も夢中で、優の荒い息遣いだけ夢の中の出来事のように感じてた。思ってたほど怖くなかったけど、いつのまにか終わってたって感じ。薄明りの中、わたしのお腹からずるっと引き抜かれた優の長く伸びたアレを見て、肉体的に繋がってたことを実感したわ。まるで、わたし自身の生の内蔵を抜き取られたような気がしたのを憶えてる」


 優との初体験を赤裸々に語った美嘉と俺は、どちらからともなく唇を重ね合い、今度はしっかり舌も絡ませ合った。まるで、互いに優との体験を共有し合うかのようなキス。激しくはないが、ゆっくり、長く二人の境界線がおぼろに思えるまで交じり合った。のぼせるような甘い肌の芳香の中、キスの間も、俺の手は美嘉の胸を触っていた。美嘉の話を聞いて、彼女も恋する乙女なのだと俺は思った。トップアイドルの仮面の下は、いじらしいほど純粋な女の子なのだ。


 「うふふ。可愛い顔してるのにマドも、オッパイ好きなのね。優も、そうやって、わたしの胸をいつまでも揉んでいたわ。でも、全てが終わった後、優は、わたしに、こう言ったの。これで満足かって。それは違うなってわたし思った。わたし、優を満足させるためにあんなことまでしたの。わたしの自己満足のためなんかじゃない。でも、優には通じなかったみたい。それっきり、体のお誘いは無しってわけ。わたしを女にしたまま放置ってこと。酷いよね」


 「うん。やっぱり、全部話してすっきりした。モヤモヤっとした気持ちが晴れるみたい。話し相手が、マド、あなただってことはしゃくだけどね。わたしを抱いた数週間後、優は、言ったのよ。マド、あなたのことが好きだって。わたしじゃ、優の心の穴を埋めることは出来ないって言うの。酷すぎると思わない? でも、こうやって、マドとキスしてたら、そんなこともどうでもよく思えてきちゃう。不思議ね。わたしマドのことすごく憎んでいたはずなのに。ええ。本当に憎らしいわね、あなた。わたしをこんな気分にさせるなんて」


 そう言う美嘉と俺はまたキスを交わした。今度は少し激しく、長いキス。その間、彼女の絶対領域に下りて行った俺の手を、美嘉は軽くはねのけた。


 「さあ、全部話してすっきりしたし、わたし、マドが言うように、また、優を振り向かせてみせるからね」


 そう言って伸びあがるように立ち上がり、俺の顔を見下ろしている美嘉。


 「マド、今、わたしの大切な場所、触ろうとしたでしょ」


 まあ、つい、この状況だし……


 「ダメよ。恥ずかしいくらい濡れちゃってるんだから。マドのせいなんだからね。いけない子だわ」


 「うん……」


 「ねえ、マドは、わたしとこんな事してるだけで、満足出来る? 最後まで行かなくっても平気?」


 「たぶん……、ううん、もちろん」


 「じゃあ、特別にご褒美をあげる。いけないマドが濡らしたわたしのいけないところ。舐めていいよ。最高に可愛い清純派アイドルの生汁を味わえる機会なんてそう無いんだからね。ありがたく思いなさい。うふふ」


 美嘉は、小悪魔っぽい笑みを浮かべて、俺の目の前でショーツを引き下ろした。すらりと長い美脚にショーツを丸めて絡めるように滑らせると一糸まとわぬ全裸になった。そして、俺の頭を抱えて彼女のお腹に押し付けた。柔らかい肌の下の奥深くで優を迎え入れた美嘉の子宮が息づいている。そんなことを思ってしまう俺。優と繋がった美嘉の内蔵が俺自身であったかのような生々しい錯覚を彼女の肌を通して感じた。


 「このまま、犬のように四つん這いになって舐めて」


 美嘉に言われるまま、俺は四つん這いになって、彼女の全裸を見上げた。下から見上げる乳房は特に迫力がある。男の目を意識してしっかり手入れされている女の子の茂みと真珠を包み込むような無垢な造形。命を孕む生々しさはあっても不思議と女体らしさではなく、神聖な目的で設計されたような美しさを感じる。


 「何見てるのよ。舐めてって言ったよね。マド」


 美嘉は、命令口調で言って、俺の頭を両手で掴んで自らのさらに奥に押し付けた。俺は、舌先の感触で美嘉の甘酸っぱい泉の源流を探り当て、湧き出す聖水を音を立ててすすった。


 「うふふ。とっても可愛い女の子に舐められてるみたいで、倒錯的。癖になりそう。杏子さんの気持ちが分かっちゃいそうで怖いわ。ねえ、マド。美味しい? わたしのエッチな汁。しっかり味わって飲んでね。憎たらしくて、可愛い、わたしのエッチなマドへのご褒美よ」


 そう言う美嘉は性的な興奮を覚えているのだろう。声に甘く絡み付くような響きがあり、俺の唇と舌の奉仕を受ける秘められた部分が時折小刻みに震えるのを感じる。


 こんな状況でも、俺の男としての意識は抑えられたままだ。肉体はしっかり男として反応しているのに、不思議なほどの冷静さで美嘉の美麗な体を鑑賞し、秘められた内面の芳醇な触感を味わっていた。とめどなく湧き出す神秘の泉で喉をうるおしながら。


 俺は女の子の姿のまま、美嘉の愛と憎しみの上に成り立つ微妙なバランスを崩さないよう細心の注意を払っていた。移り気で勝気で残忍な女王に仕える臣下のように。そして、たった一人の男のために極限まで磨き込まれた美嘉の体を出来るだけ長く感じていたかった。これも、一つの愛の形だ。俺はそう思った。本能に任せて男の性欲を解き放つことだけが愛の形じゃない。


 俺は、美嘉の下で、四つん這いから正座の姿勢に身を起こし、自由になった両手で彼女のお尻を撫でた。大切な宝物を慈しむように、その造形美と弾むような肌の感触を手のひらで味わう。そして、美嘉の大粒の真珠を唇で包んだ。吸い込むと口の中で真珠が転がるような感触がある。美嘉の口から甘く切ない女の声が漏れ出た。


 「マドったら、いけない子だわ。そんなエッチなこと、どこで憶えたのかしら。ダメよ。そんなことしたら、欲しくなっちゃうじゃない。男の子のマドを」


 これはやり過ぎだと俺も思った。どこまでが遊びで、どこまでが男と女の関係なのか。分からなくなる。区別すること自体無意味かも。甘い戯れはここまでだ。今この瞬間は、美嘉の甘美な柔肌の芳香に包まれた幻のような時間を少しでも長く味わっていたい。男と女の関係の狭間で。



 「マドもここに座って」


 全裸のまま美嘉はソファーに腰を下ろすと、俺を隣に座らせた。そして、女の子の姿のままの俺の体をぐいっと抱き寄せ、裸の膝の上に俺の頭を乗せた。膝枕だ。


 「こうしてると、マド、お人形さんみたいに可愛い。うふふ。本当は男の子なのにね」


 美嘉は、俺の髪を撫でながら言った。


 「特別サービスだよ。こんなことしてあげるの」


 「うん」


 「わたし、マドのこと、嫌いだったの。男の娘だってチヤホヤされてさ。もちろん、ライバルだなんて思ってなかった。思いたくもなかったの。その上、優までマドを選んじゃうんだもん。もう、憎らしくってたまらなかった。でも、気付いたんだ。マドを憎むわたしの醜い心が優を遠ざけちゃったのかなって」


 「そんなことないよ。美嘉の心が純粋で綺麗なままだって、俺、知ってるし」


 裸の乳房越しに美嘉を見上げる俺の目の前で彼女は首を横に振った。


 「マドは、知らないんだよ。わたしの心の醜さ。外見と違って、もう、ドロドロなの。わたしね、優のことを考えて、自分で自分の体を慰めちゃうの。でも、慰めた後はすごく虚しくて、泣いちゃうんだ。泣いて、泣いて、涙が枯れ果てるくらい泣いて、また寂しい朝を迎えるの。その虚しさを紛らすため、マドを憎んだの。こんなわたし、嫌いになっちゃう?」


 「嫌いになるわけないだろ」


 「うん。マド、わたしのオッパイ好きだもんね」


 「そう意味じゃなくて……」


 「それで、いいんだよ。マド。不思議だよね。わたしたち、こんなことしてるなんて。マドにはマドの大切な人がいるんでしょ」


 「うん」


 「羨ましいな。マドとその女の子。どんな事情があるのか、わたし、知らないし。普通に、幸せじゃないかもしれないけど、羨ましい」


 「うん。ありがとう。美嘉……、俺……」


 その先は、込み上げてきた涙で言葉にならなかった。俺は、裸の美嘉の膝の上で、まるで小さな子供のように泣きじゃくっていた。鮎と別れてこの半年、俺が初めて流した涙だった。


次回:いちゃつくって、こういうことをいうのよ


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