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MN1 ファイル20220328・20220329

カミンスキーはベッドに横たわったままゆっくりと目を開けた。地下医療棟の白い天井がぼんやりと視界に入り、すぐに自分が生きていることを悟った。両足は失われたまま、感覚のない下半身が重くのしかかるように感じられた。義足などなく、ただの包帯が巻かれているだけだった。痛みは麻酔で抑えられているが、心臓の鼓動が速く、額に冷や汗が浮かんでいた。


カミンスキー「……ここは…EMIの本社か」


独り言のように呟き、記憶を振り返る。カフェでの会話、レイの挑発、そして最後の告白。ヴァヴィルドの名前を出してしまったことを後悔したが、もう遅い。


カミンスキーはベッドサイドの水を飲もうと手を伸ばしたが、震える指がグラスを倒し、水が床にこぼれた。


カミンスキー「くそっ」


弱々しい声で呟き、視線をガラス越しにレイに向けた。レイは気づいたようで、伊達に何かを言いながら部屋に入ってきた。


レイ「爺さん、目が覚めたか」


カミンスキー「……君か。生きてたのか…いや、私が生きてたのか」


苦笑を浮かべた。


レイはベッドサイドの椅子に座り、ゆっくりと口を開いた。


レイ「まだ話せる状態か?爺さん、ヴァヴィルドのことをもっと詳しく教えてくれ。ヘルド・マリスが何を企んでるのか」


カミンスキーはため息をつき、言葉を探したが、喉が詰まったように何も出てこなかった。


カミンスキー「……」


沈黙が続く。レイは眉を寄せた。


レイ「ハア……爺さん?」


レイはわかっていたようにため息をつきながら声をかける


カミンスキーは目を伏せ、ただ首を横に振った。


カミンスキーはゆっくりと体をベッドに沈め、目を閉じた。


カミンスキー「……何を考えているのかわからない。変な男だよ」


弱々しい声で呟き、そのまま背中を向けた。レイは一瞬立ち止まり、再度ため息をついた。


レイ「……わかった。休めよ爺さん」


レイは部屋を出た。


カミンスキー「本当に大丈夫なのか・・・?ライ・・・」


呟きは途中で途切れ、ただの息遣いになった。カミンスキーは目を閉じ、眠りに落ちるように体を丸めた。


伊達はレイを待っていた。地下医療棟の廊下は静かで、照明が淡く足元を照らしていた。


レイ「爺さん、何も言わなかった。ヴァヴィルドのこと、コードのこと…全部黙ったまま寝込んだ」


伊達はタブレットを操作しながら、答えた。


伊達「……解析結果も出ました。一部しかわかりませんが核コードの構造は連合の旧型のそれです。さらにルシファーの体内にコードを検知。ルシファーが飲み込んでいるのも確定しました。」


レイ「……つまり、ルシファーを倒せばコードが手に入るってことか」


伊達は頷いた。


伊達「ええ、ですがリスクが高い。ルシファーは人間の言葉を喋る知能を持ってる。それに戦闘能力も異常・・・」


レイはガムを取り出しながら言う


レイ「だがあのD-Breaker あれさえ上手く使えば対応できる・・・」


伊達「・・・移動しましょう。宿舎まで送りますよ」


レイ「さんきゅ」


二人はエレベーターに乗り込み、地上階へ向かった。エレベーター内は狭く、レイの息遣いが聞こえる。


伊達はエレベーターのボタンを押し、言った。


伊達「ゼニスさんですが、やはり勘違いであなたのことを襲ってたんですか」


レイ「やはりってなんだよ」


伊達はタブレットを閉じた。


伊達「大学時代 先輩が見たMNについて色々聞いたんです。そしてそれは今のMNと形状はほぼ一致していた。」


エレベーターが開き、二人は本社のロビーを抜けて外へ出た。夜風が冷たく、レイのコートを揺らす。


伊達は車を呼び、言った。


伊達「一番違う点は・・・複眼の色 青ではなく赤色だったと」


レイは車に乗り込み、呟いた。


レイ「あんなツラで赤目って流石にこわいな」


伊達は運転席に座り、車を発進させた。


伊達「それより、改めて思うとなんなんですかね、20年前のMN 俺、調べてみたいです。」


レイは窓の外を見ながら、答えた。


レイ「やばい真実だったらどうする?」


伊達はハンドルを握り、静かに言った。


伊達「私、隠蔽とかが嫌いなんです。世間に公表しますよ」


レイは苦笑した。


レイ「はは、お前が消されるのは悲しいぜ?」


車は宿舎に到着し、レイは降りた。


伊達は車窓から、言った。


伊達「明日、新装備の実戦テストもありますから、お願いしますね」


レイ「ああ、任せとけ!」


レイは頷き、宿舎へ入った。


——————

同日午前10時34分、エルメス鉱山 第6山頂区 3000m上空


パグ1「降下作戦なんて久しぶりすぎるな!」


パグ3「いいなー!MNには降下補助機能があるんでしょう!?」


パグ4「と、言うより新装備じゃないんですか!?」


パグ1「ああ!No3 Jetってやつ。開発が早すぎるんだよあの有能研究員!」


ヘリのプロペラが響く中、レイたちは大声で無線を介し会話する


パイロット「間も無く降下地点だ!総員準備!」


レイはヘルメットを調整し、無線をチェックした。


パグ1「総員、再度無線チェックを」


パグ3「レディ」


パグ4「レディ」


パグ1「よし、コードは現在、地下坑道第3区画にある、おそらくそこにルシファーも・・・・目標はルシファー討伐。コードを吐き出させる。降下後、速やかに周囲を制圧 散開しろ!」


レイはエキスパンションフォンを空中回転させながら取り出し、◯ボタンを押す


エキスパンションフォン『現実拡張 起動します』


パグ1「変身」


アーマーが取り付けられていき、残りは頭部装甲のみになる


レイ「フェイスオン!」


レイがそう言うと頭部装甲が装着され、変身が完了する


さらにレイは3番ボタンを押す


エキスパンションフォン『No3 Jet』


背面にジェットパックらしきものが取り付けられる


パイロット『レイ!あとでサインくれ!』


レイは指でサムズアップし、飛び降りる


パグ3「今度こそ奴を倒してやるぜ!」


ランチャーを背中に固定させながら降下した


パグ4「・・・」


ミロシアも無言で降下した


レイ「さて、こいつの性能を試すか」


ヘッドディスプレイに速度計、高度が表示される


ヘッドディスプレイ『エンジン 点火を実行しますか?』


レイ「やってやろうぜ!」


レイがそう言うとエンジンが稼働し、ジェットパックが火を上げながら前へと進み始め、速度は560kmに達した


レイ「早すぎいいいいい!」


レイは最初は動揺したが、体勢を安定させる


レイ「フウ・・・」


パグ4「隊長!大丈夫ですか!?」


レイ「早すぎること以外は問題ないぜ!」


パグ3「そもそも、なんでこんなことをするんだ?わざわざ降下しなくたってワープすれば・・・」


レイ「馬鹿、地上を見てみろ」


地上には無数のライオン型、モグラ型、ヤギ型のトークなどがいた


レイ「ここは通常のエルメス戦線の約10倍ものトークがいる リスキルされることだって珍しくは・・・ん?」


レイが説明している時、正面に何かがヘッドディスプレイに映る


パグ3「隊長?」


レイ「・・・!何か来るーー」


レイが言いかけた時、突如正面から突撃してきた何かにぶつかり吹き飛ばされる


パグ4「レイさん!」


レイ「心配ねえ!お前ら、ゼニスのところに向かえ!おそらくだがあっちはお前らの顔を覚えてるだろう!交渉の余地はある!」


レイは必死にその突進してきた何かに挟まれながら、答える


レイ「いいか!パラシュートの展開高度は1400!そろそろだとおーーーーもうーーーー」


レイとの通信が途絶える


パグ3「くそ!通信が!」


パグ4「そろそろ展開高度です!開きましょう!」


2人はパラシュートを開き降り立った・・・


レイ「なんだこいつ!」


早すぎてよく見えなかったそれはクワガタ型トークだった


レイ「おいおいお前!」


レイは蹴っ飛ばして抜け出そうとするが顎の力が強く、自分のことを離さない


レイ「くっそが!」


レイはMチャージャーのボタン4つを全て同時押しし、電撃を放出して拘束から脱出する


レイ「俺虫大っ嫌いなんだよ!」


Jetで加速し、地面に降り立つ


レイ「まだ来るか・・・?」


クワガタ型トークは落ちてくる


だが起き上がる様子もなく痙攣している


レイ「電撃に弱いみたいだな・・・行こう」


レイはそれを無視しJetで再び加速 ゼニスがいる場所へと向かう


そしてその頃ゼニスはトークたちと戦闘をしていた


ゼニス「はあ!」


ブレイカ−305の斬撃に耐えられるトークは少なく、全て細切れにされていった


ゼニスは止めとしてMチャージャーの右上のボタンを押して、電力がブレイカ−305に集中する


ゼニスが紐を引くとブレイカー305は周囲を一掃する電撃を具現化し、その電撃を回転させ、トークを殲滅する


そこにちょうどレイが到着した


レイ「へー トークって意外とあっけないものなんだなあ」


ゼニス「はあ・・・はあ・・・」


レイ「やっ 前ぶりだな 謝罪っていうのはどう言うものなんだ・・・」


レイがゼニスに質問しかけた時


ウゥゥゥゥン!


ゼニスは単独で接近し、チェンソーを構えてレイに突進した。


レイはD-Breakerを展開し、受け止めた。


レイ「ゼニス!」


ゼニスは刃を回転させながらレイに接近し、耳元で囁いた。


ゼニス「監視されている、演技しろ」


レイは一瞬困惑したが、すぐにD-Breakerで押し返した。


レイ「お前、まだ戦う気か!」


ゼニスはチェンソーを振り回し、叫んだ。


ゼニス「そうだ!お前を殺すまで!」


レイはシールドで受け止め、キックを放った。


ゼニスは吹き飛ばされながらも立ち上がり、再び突進した。


レイはThird Breakを準備し、呟いた。


レイ「くそっ、演技って何だよ…」


ゼニスはレイの攻撃を回避し、グラップルガンで引き寄せながらブレイカ−305を振りかざす。


レイはパンチを放ち、後退させる。


ゼニス「お前は悪魔なんだ!悪魔は俺が殺す!家族の敵があああ!」


二人は激しい格闘を続けた。刃がぶつかり火花が散る。


ゼニスはブレイカー305を回転させ、レイの装甲を削った。


レイはSecond Breakで反撃し、ゼニスの肩を斬った。


ゼニスは血を噴きながらも立ち上がり、叫んだ。


ゼニス「まだだ!」


レイは困惑しながらも戦闘を続行し、D-Breakerでゼニスを吹き飛ばした。


ゼニスは地面に転がりながら、囁いた。


ゼニス「ちょっと、本気出しすぎでしょう」


レイは息を切らし、言った。


レイ「このくらいやらなきゃ・・・必死感が出ないと思ってな」


ゼニスは立ち上がり、答えた。


ゼニス「このまま俺たちの戦闘の舞台をルシファーがいる地点に持っていこう 自然とルシファーと戦うために共闘する展開に持っていく」


レイは頷いた。


レイ「よし、続けよう」


二人は戦闘を続けた・・・




一方サイザ、ミロシアは別の方向で戦闘に入っていた。周囲からAAAA部隊の兵士たちが現れ、銃撃を浴びせる。


サイザはランチャーを放ち、叫んだ。


サイザ「くそ、AAAA部隊か!」


ミロシアはスナイパーで一人を仕留め、言った。


ミロシア「援護を!サイザ、右側!」


AAAA兵士1は遮蔽物から出てグレネードを投げ、叫んだ。


AAAA兵士1「死ね!」


サイザはRPGでグレネードを空中で爆破し、言った。


サイザ「甘い!」


ミロシアはスコープ越しに敵を狙い、言った。


ミロシア「残り3人!」


AAAA兵士2「弾がもうねえ!」


AAAA兵士3「逃げるぞ!」


AAAA兵士4「くたばれ!悪魔の手下ども!」


2人は息を切らし、レイの元へ向かおうとするが、突如地面が揺れ、ルシファーが現れた。


ルシファーは蛇の尻尾を振り回し、言った。


ルシファー「みいつけたよー」


AAAAの残党兵士たちがルシファーに向かって銃を乱射したが、ルシファーは触手を一振りした。


ダダダダン!


触手が兵士たちをまとめて貫き、肉片が飛び散った。


AAAA兵士3「ぐあっ!」


AAAA兵士4「何だこいつ!」


ルシファーは笑いながら触手を伸ばし、残りの兵士たちを一瞬で絡め取った。


ドォン!


兵士たちの悲鳴が一斉に上がり、緑の血が畑に染み込んだ。


ルシファー「邪魔だねー」


サイザはランチャーを構え、叫んだ。


サイザ「またお前か!」



ルシファーは笑いながら触手を伸ばし、


to be continued・・・


・用語解説『地下医療棟』

EMI本社の地下にある病院。主に不要な人物が入れられることが多く、生前葬病棟とコントラクターたちの間では噂されている

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