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MN1 ファイル20140612・20220324

パグ4「くそっ!なんだあれ!」


時を同じくして大通りに出たレイ除くパグ隊のみんなはトークと戦闘状態に入っていた


パグ2「ちょこまかと!」


その無数の陰に向けて弾丸を放つ 空中で緑の血が飛び散りアスファルトを緑色に染める


パグ3「解析完了!ハエ型トークだ!」


戦っていたのはハエ型トーク 無数のハエは固まって飛び大きい球体のように見える


パグ4「伊達さん!火炎放射器の転送を!」


伊達『了解!』


背中に火炎放射器が転送される


パグ4「リグさん下がって!」


リグ2「ああ!」


後ろに下がりミロシアは火炎放射器を放つ


羽音は徐々に弱まっていく。どうやら一部のハエ型トークは逃げたようだ


パグ3「撃退したか・・・」


リグ2「コードはこの先だ 行くぞ!」


3人はコードがある方向へと向かい始める


一般PMC兵士1「な、なんだこいつら!?」


一般PMC兵士2「落ち着け!こいつら雑魚だ!打ちまくれ!」


後ろから響く銃声 どうやらハエは別の獲物をとらえたようだ


一般PMC兵士1「く、くるな!うわああああああああ!」


皮膚や肉を裂く音は羽音によってかき消されていた


一般PMC兵士2「待て!今助け・・・」


一瞬悲鳴が聞こえたがそれも羽音にかき消された


パグ2「・・・」


パグ4「急がないと」


パグ3「・・・ああ」


3人はさらに急いだ


———2分後———

パグ2「・・・お、おい!あれ!」


2人「どうした?」


リグが指差した先には大通りにポツンと転がっている純金ライオン像だった


パグ2「価値を計算する!」


パグ3「バカお前!コードが先だろ!」


パグ4「いえ、もしやあれがコードでは?」


パグ3「どう言うことだ?」


リグとサイザのヘルメットディスプレイに情報が表示される


パグ4「コードは正確に あの位置にある おそらくあれの中にコードが・・・」


パグ3「だとしてもだ・・・あんなところに不自然に置かれるはずがない」


パグ2「計測完了 5000万ペータ・・・」


リグは今自分が6200万ペータほどの残金があった


レオの治療費は1億ペータ


リグはあれを手に入れなければならないと言う義務感を感じた


パグ4「5000万・・・すごい価値ですね」


パグ3「あれ一個でノルマ達成できるとしたら恐ろしいn・・・・ 後ろ!」


サイザは突如2発の弾丸を放つ


後ろから先ほどハエ型トークに捕食されていた敵兵が接近していた


一般PMC兵士2「あ゛あ゛あ゛・・・」


事切れる直前空にEMPグレネードを投げた


半径100mの電磁機器はこれより3分間故障する


パグ2「あ、ありがとう・・・」


パグ3「チッ!だがやられた!」


パグ4「メットを交換しましょう!」


3人はヘルメットを通常戦闘用に切り替える


リグはヘルメットをつけながら医者の言葉が頭をよぎる


パグ2「一億あれば・・・いいんだ・・・」


パグ4「どうしましたリグさん」


パグ2「一億あれば・・・!」


突如リグは純金ライオン像の方へ走り出した


パグ4「!?」


パグ3「リグ!戻れ!」


リグは止まらなかった 目先の利益を求めた


パグ2「これで救われる!レオが!」


リグはライオン像を掴んだ。一瞬の安堵を手に入れた


パグ4「リグさん!」


リグはそう叫んだミロシアの方を見た


サイザはすでに走り出していた


月明かりに照らされた大きな影が見えた


触手のようなものが


見る暇はなかった


リグは一瞬の死を悟った


8年前の記憶を経て


———シャン・ド・ウォール首都 ディアセムス 2014年6月12日20時1分———

リグは高級レストランで彼女を待っていた


名はナナ


ナナ「ごめーん待った?」


リグ「いや、全然だよ」


リグ・ベトラー33歳 シャン・ド・ウォールの徴兵制によって入隊 軍隊を成績4位で卒業し、その後は大手企業で働くことになる。


ナナ・メンアス 31歳 リュミエール芸術大学卒業後画家として活躍。合コンにてリグと知り合う


リグ「ここは9時とかに花火がすぐ目の前で見れてとても綺麗なんだ」


ナナ「にしても大手ってほんと良いわね」


リグ「ああ、早く上がれるし収入も高い」


そんな会話をしているところ従業員がやってくる


従業員「失礼します。まもなくコースの料理をお持ちします」


リグ「ありがとう。」


従業員は去っていき料理の盛り付けを準備する


ナナ「ねえ、あれみて」


リグ「ん?」


リグはエイミーが指差す方向を見る


窓から見えるドーム そこでは演説が行われていた


シャン・ド・ウォール元国王“ハーネス・ダ・ポール”「我々は決して止まりません!経済成長は止めてはなりません!軍拡を止めてはなりません!」


観衆1「そうだあ!」


観衆2「我が女王万歳!」


観衆たちは湧き上がる


一方でドームの外ではデモが行われていた

デモ隊代表「みんな!怒りを叫べえええええ!」


代表はそう叫ぶと


デモ参加者1「林業に対する厚い支援はどうした!」


デモ参加者2「食料自給率も低くなり外国頼みになっている!」


デモ参加者3「なぜ国民を無視する!他国に技術を売る売国奴!」


デモ参加者4「売国奴!売国奴!」


売国奴という叫びは1人から無数のデモ隊の人たちに波及していく


ハーネス「外で叫ぶ連中に負けてはいけないのです!」


観衆1「よく言った!」


観衆2「女王万歳!女王万歳!」


観衆たちもまた負けじと女王万歳と叫ぶ


ナナ「あれデモ隊かな?」


リグ「ああ、ポール家は300年前からこの国を仕切っている一族だが その地位も揺らぎ始めてるんだろうな」


ナナ「・・・なんかバカみたい」


リグ「ああ、人に縋るのはやめた方がいい」


従業員「お待たせしました。アストリア共和国産のサーモンにワイン酒とオリーブを練り混ぜたものをかけております」


従業員は食事を2人の前に置く


リグ「なあ、君はあれについてどう思う」


リグは質問する


従業員「私からはなんとも・・・」


従業員が言いにくいように去っていく


リグ「じゃあ、いただくか!」


ナナ「うん!そうだね」


2人は会話しながらディナーを楽しみ、気づけば8時55分


デモ隊も解散し演説も終わっていた


ナナ「ふーおいしかったー!あとデザートだけ?」


リグ「そうだね。」


従業員が歩いてくる


従業員「失礼します。お客様間もなく花火の時間となります。デザートをお持ちします」


ナナ「ありがとうございます!」


その時花火が上がった


ナナ「きゃっ!」


リグ「あれ?まだ56分だぞ?」


従業員「お客様すみません。今運営から入った連絡によると一斉射なのでもう止められないとのことです。」


ナナ「なんだそういうこと・・・綺麗・・・」


リグ「ああ、綺麗だ」


2人が花火に見惚れていると従業員がリグに近づく


従業員「お客様」


リグ「?」


従業員「五回後の花火は巨大です。渡すのに最適かと」


リグ「ああ、わかった」


リグはポケットに手を入れ差し出す用意をする


そうこうしているうちにあと二回でビッグ花火が舞う時が来た


リグ「なあ、メンアス」


ナナ「?」


リグ「前から言いたかったんだが」


そして巨大な火の玉が目の前まで来る


リグ「結婚してくれ。」


指輪の入ったケースを開けたと同時に巨大な花火が上がる


ナナ「え・・・///」


従業員は小さく拍手をした


ナナ「・・・いいよ!」


リグ「・・・っ!」


リグは嬉し涙を流し、ナナに抱きつく


周りの客や店員、シェフも拍手をした


従業員「お待たせしました。デザートです」


デザートが置かれる


チョコソースでハートのマークが書かれていた


2年後俺たちの間に子供が生まれた「レオ・ベトラー」


レオ「あう・・あ・・・」


リグ「おーレオかわいいなあ」


ナナ「もうほっぺがもちもちなんだから!」


ナナはレオのほっぺをつねる


この時の俺 そして俺たちの幸せは最高潮に達していた


あの病状の発覚までは


それから2年後


リグ「先生!」


ナナ「息子は!」


2人は病室の扉を開ける


医師「落ち着いてとりあえずまずは説明を・・・」


リグ「はあ・・・はあ・・・は・・・・」


リグは息切れしていた 相当な距離を走ったようだ


医師「まず転倒した件ですが、何も問題ありませんでした。少しの意識喪失状態はあったものの脳に傷もできず出血もせず安定しています」


リグは公園で走り回っていた時突如息苦しそうに倒れたのだった


ナナ「そうなんですか・・・」


リグ「ああ、神よ!」


医師「ですが、別の問題が発覚しました 今回の転倒もこれが原因でしょう。」


医師は一枚の写真を貼る


医者「CPAMです。言わば先天性肺嚢胞性疾患です」


リグ「せ、先天性肺嚢胞性疾患?」


医師「生まれつき肺の一部が正常に作られず、空気や液体がたまる袋状になる病気のことです この部分とか少し袋状ですよね」


医師が指差した部分は確かに形がおかしかった


医師「しかも珍しいケースです。ここ3ヶ月で正常な形のように見えているとは 見つけにくかったわけだ」


リグ「だから・・・息が苦しそうだったのか・・・・」


ナナ「なんとか・・・なんとかならないんですか!」


医師「手術により異常な肺の部分を切除することで治すことはできます・・・ですが」


医師は椅子をこちら側へ回し言う


医師「この病気は難病 完治例はわずかです。なので執刀できる医師がとても少ないし、呼べたにしても金がかかる・・・」


リグ「そんな・・・」


医師「ですがあなたたちは運がいい。私の知り合いにこの手の難病を直してきた執刀医がいる。だが彼はがめつい」


ナナ「何千万でも出します!」


医師「一億ペータです」


リグ「・・・一億?」


リグは持ったことない単位に絶句した


ナナ「・・・あなたなら 出せるで・・しょう?」


リグは黙り込んだ 持っていても4300万ペータが限界だった


リグ「くっ・・・・!」


ナナはリグの声を聞き怒りが湧き上がる


ナナ「くそっ!バカ!バカ!バカ!」


ナナは癇癪を起こし、椅子を倒して踏みつける


医師たちに静止され彼女もまた泣いた


俺は依然として悔しい涙を流すしかなかった


それから俺たちは節約生活を開始した


ーシャン・ド・ウォール ウメル証券会社本社2018年6月22日ー


リグ「以上が発表となります」


リグはプレゼンの準備をしていた


上司「なかなかいい発表じゃないか。」


リグ「ありがとうございます!」


上司「だが、身だしなみがダメだな それ確か安物のスーツだろう?」


リグ「え、ああ・・・・」


上司「時計も中古だと聞いたぞ」


リグは黙り込むしかなかった


上司「そんな貧乏品で着飾って お客様に顔を見せれると思っているのか?」


上司は少し声を荒げる


リグ「・・・売りました」


上司「・・・は?」


リグ「もう今・・・きついんです・・・」


上司「なんだよその態度!キレたわ」


上司はファイルを机に叩きながら置き部屋を出る


リグ「・・・・」


その日からみんなに貧乏人だと嘲笑われた


営業先に出向いても笑われた


仕事も失敗ばっかしまくった


だから俺は仕事をやめたんだ


家に帰宅したリグは玄関の扉を開けナナに辞職したことを告げる


ナナ「・・・何よ」


ナナは少し落ち着いた声でいう


リグはわかってくれるのかと一瞬期待の表情になるが


ナナ「結局あんたも!」


花瓶をナナは床に放り投げる


ナナ「あんた結局何もできない無能じゃない!」


リグ「違うんだナナ!わかってもらえなくて・・・」


ナナ「こっちが今かつかつなのわかってる!?」


その時国内では多数の内戦で物価高が続いていた


ナナ「こっちの苦労も考えなさいよ!あの時レオが転倒したのもあんたがそばにいなかったからでしょ!?」


リグ「いや・・・本当に・・・」


リグはもう疲れた声でそう言いベットで横になり眠る


その翌朝、俺は最終手段として借金を借りに行き家に帰った また寝た


だがこれが全て間違ってた・・・・


ナナは一枚の手紙を残して去っていった


借金を盗んで去っていった


俺は絶望に打ちひしがれた


なんとしてでも金を取らないと・・・


だからEMIに来たんだ


なのに何も残せず死ぬなんて


レオのことをみんなに言えば救ってくれるのかなって


——————時は現代に戻る


パグ2「ほんと俺って・・・馬鹿」


だが、リグは弾き飛ばされていた


パグ2「・・・え?」


パグ3「はあ・・・はあ・・・・」


パグ2「サイザ・・・」


パグ3「立ち上がれ!逃げるぞ!」


パグ2「ヤダ・・・殺して・・・こんな役立たずな親父を・・・」


パグ3「・・・お前なあ!」


サイザはリグを担ぎ走り出す


パグ3「お前の事情は知ったことない!ここに来た理由も知らん!だが、お前は絶対に生きろ!」


サイザは触手を回避しミロシアの元へ戻る


パグ2「・・・」


パグ3「残してきたもんあんだろ!?悲しんでいいのかよそいつらが!」


パグ2「・・・・レオ」


リグは涙を流しながらうつ伏せになる


パグ3「はあ・・・・は・・・」


パグ4「サイザさん なんなんですかあれ!?」


パグ3「知ったこっちゃねえよ!とにかく・・」


サイザが何か言いかけたその時


???「みいつけた」


リグのいた地面が少し崩壊し蛇の尻尾のようなものが出てきてリグを巻き取り引き摺り込む


パグ4「リグさん!」


パグ3「なっ!?」


大路地の方を見ると大きなトークが出てきていた


パグ4「馬鹿な・・・あれはタコ型!?」


パグ3「前隊長によって倒されたはずじゃ」


???「そうだよ 僕が操ってるんだ」


前レイのキックによって貫かれた部分から蛇の頭が出てくる


パグ3「蛇型は寄生型かよ!」


???「あ、君たちの仲間は僕が預かるよ」


後ろから出てきた触手はリグを絡め取っていた状態で出てきた


パグ4「・・・返せよ!」


パグ3「このバケモンが!」


RPGを構えリグを拘束している触手を打とうと標準を合わせる


???「おっと・・・」


狙っている地点にリグを持っていき盾にする


パグ3「・・・チッ!」


サイザはRPGを下げ地面に落とす


???「正しい選択だ・・・お、来た来た」


その蛇頭は上を向く


サイザとミロシアも上を見上げる


銀の装甲が月明かりに照らされ光る


パグ4「・・・レイ!」


レイはD-Breakerのボタンを二回押しSecond-Breakを準備する


レイは刀身を伸ばし切ろうとする


蛇型はすぐリグを盾にする


パグ2「構うな隊長!」


???(予測進路的にこのリグってやつの上に着地するな・・・踏み台にして再ジャンプし、斬撃を繰り出そうにもあの脚部装甲がリグの上に乗れば・・・死ぬだろう 一時的な悲劇に見舞われる 悪魔といえどそんなことはできな・・・)


レイは脚部装甲を収納しリグを踏み台にして再びジャンプSecond-Breakで触手を根本から断ち切る


???(各装甲の収納・・・へえ、そんな器用なことが)


レイは蛇型の頭部を踏み台にしてジャンプ。落ちているリグを抱えて着地する


レイ「大丈夫か!?」


パグ2「隊長横!」


心配する間もなく、レイに触手が直撃する


レイ「チッ!」


吹き飛ばされる刹那レイはリグを掴み抱えて家屋の壁を突き破る


パグ4「隊長!」


???(部下が殺されるリスクを防いだか・・・)


レイ「くっそ・・・」


レイは家屋から這い出て立ち上がる


???「いつ見てもいいデザインだね。その仮面」


レイ「人の言葉を喋れるトークか」


ルシファー「僕の名前はルシファー 三公の中だと僕は真ん中くらいに偉いのかな?」


レイ「三公・・・?偉い・・・?」


ルシファー「・・・やっぱ思い出せないんだ」


レイは今度こそ討伐せんとルシファーに向かって走り出す


パグ2「隊長!」


ルシファー「学習能力ないなー やっぱ裏切って正解だわ」


触手を横から叩きつけようとするが


ドォン!


ルシファー「!?」


サイザの放ったRPGによって触手は切り離された


パグ3「くそっ!」


パグ4「サイザさん早く撤退を!」


ルシファー「ウザいのどうにかしてくれよー」


触手を叩きつける


が、その寸前サイザとミロシアはレイのshieldに救われた


ルシファー(切り離し!?)


ルシファーが隙を作ってるうちにレイは飛び上がりFirst Breakを準備する


ルシファー(しまっ!)


D-Breakerの刃先がルシファーの鱗に衝突した瞬間ルシファーの体全体に電撃が走り麻痺して動けなくなる


ルシファー「ぐうっ!」


レイ「三公だがなんだが知らないがこれで!」


レイはMチャージャー右下のボタンを押し、足を振り上げる


レイ「トドメだ!」


振り下ろしキックを命中させる


to be continued・・・



・用語解説「ポール家」

シャン・ド・ウォールの建国に携わり後に軍事政権として台頭した一家。軍事政権ながらも経済成長を続けるため評価が高いが一方で農村などの下の階級からの反発は強い。

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