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MN1 ファイル20220319・20220324

ー遡ること5日前 3月19日ー

連合議会ではまた会議が行われていた。


連合長官「来月の予算はこれでいいですね?」


予算の割合がモニターに表示される


4割が対MNとして使われていた


誰も反対しなかった


連合長官「よろしい・・・では次に」


ヴァヴィルド「ちょっと待ってください」


連合長官「ヴァヴィルドさん・・・」


ヴァヴィルド「皆さん。来月の予算費は約4億ペータ そんな大金の約4割をMNの対抗装備研究に使うと言うのですよ?非常にアホらしいとは思わないんですか?」


シャン・ド・ウォール国王“エイミ・ダ・ポール”「しかしEMIとMNの脅威はすぐそこまで来ています。対抗するためにこれくらいはかけないと・・・」


ヴァヴィルド「すでに対抗装備は開発されましたよお?この弾丸がね・・・」


1発の弾丸を掲げる


コロム連邦総帥“キエラルキー・スフロフ”「あれは・・・」


ヴァヴィルド「あとはこれを量産すればいいだけの話です・・・とは言え、まだ試作段階 実験データもあまり取れてない中で量産は危険すぎる」


サンドラ王国 国王“エマー3世”「何が言いたいのです?何も実態がわからないのに急に連合と手を組んできて、対抗装備を開発しあげくには議会に乱入など・・・不適切がすぎます!」


ヴァヴィルド「まあつまり・・・この予算配分はおかしいと言うことですよ。あなたたちは血眼になりすぎだ もっと内に目を向けるべきですよ」


ヴァヴィルドはモニターに連合内の国家の人々の生活の様子を見せる


ヴァヴィルド「いくら文明が発達しても、社会保障が手厚くなけりゃ国民は生きていけない。来月予算で社会保障、インフラ整備費は全体の約2割。アホらしいですよ また準世界大戦のような出来事を起こしたいのですか?」


ヴァヴィルドは長官の方をチラッと見る


連合長官「・・・・修正議会を開きます」


ヴァヴィルド「いい判断だ・・・。」


ヴァヴィルドは議会を去る その議会にいた全員が疑問の目を向けていた・・・


牛島「本当にあれでいいんですか?」


議会の外にはヘルド・マリス構成員が待機していた。なんとそこにはゼニスの旧友牛島奴がいた。


ヴァヴィルド「何、あれで連合は私の言うことを聞くと言うことが証明された。今後は連合を操りやすくなる」


牛島「それはそうですが・・・」


ヴァヴィルド「そうだ牛島くん。前に話したEMIの秘密の計画 外部から潜り込めましたか?」


ヴァヴィルドは高級車に乗りながら言う


牛島「18755通りのウイルス侵入回路を試しましたが全てシャットアウトされました。外部からの侵攻はほぼ不可能です」


ヴァヴィルド「なるほど・・・では潜入捜査と行きましょう。牛島くん乗っていいですよ」


ヴァヴィルドは車に乗るよう誘う


牛島「失礼します。」


牛島も車に乗り込み車は電気駆動による静かなエンジン音をあげながら走り始めた


ヴァヴィルド「君は確かエルメス出身でしたよね?」


牛島「ええ、まあ」


ヴァヴィルド「そしてあの日鉱山にいた ゼニスくんと一緒に」


牛島「ええ、まあそうですね」


ヴァヴィルド「ならば君が行きなさい。EMIに」


牛島「え・・・?」


ヴァヴィルド「ゼニスくんの親友なら潜入しやすいでしょう。いつかはわからないがゼニスくんは裏切る」


牛島「ですが私は!内通部門総合責任者ですよ!?状況が状況だからって私自らが赴かなくとも・・・」


整備されていないアスファルトを進み、体が小刻みに揺れる中2人は会話する


ヴァヴィルドは頬をついていた手をペットボトルに伸ばし水を飲む


ヴァヴィルド「まあ・・・いやならいいんです。ですが残念ですよ もし成功すれば次期後継者なんかに指名しても良かったんですが・・・・」


牛島「地位などもう欲しくありません。安全な生活ができたらいいです。」


ヴァヴィルド「・・・君の持つ技術、横流ししてもいいんですよ?」


牛島「・・・」


ヴァヴィルド「もちろん渡すのは EMI」


そう言いながらヴァヴィルドは空を見上げる


上空にはかなり巨大なブラックホールが浮かんでいた


ヴァヴィルド「従来光さえ吸い込むはずのブラックホール。だがここでは光さえ吸い込むほどの重力は計測されるがが何も吸い込まない非降着状態が続く無害ブラックホールがある。そこから本来あった重力と性質を抽出して閉じ込めたのが“あれ”でしょう?」


牛島「・・・やります」


ヴァヴィルド「それでいいんですよ。」


車は高速道路に入っていった


———2022年3月24日 エルメス農場元アルフェンケル家邸宅付近 23時11分———

パグ1「総員固まれ!」


3人「了解!」


4人は固まって行動していた


パグ3「目標はこの路地を左に曲がったすぐそこにある!」


パグ1「気をつけろよ!何か罠があるかもしれない!」


パグ4「周囲に生命反応 4つ南南東に2つ 北西に1つ もう一つが・・・・」


ミロシアが敵の位置を言いかけた瞬間


ウ゛ウウウウウウン!


物陰からゼニスがチェンソーを振り翳してレイに襲う


パグ1「なっ!?」


パグ2「隊長下がって!」


レイは銃でチェンソーの刃を遅らせその隙に後ろに下がる


パグ1「いきなりだなのっぺり顔!いやゼニス・アイロニー・クルート!」


ゼニス「なぜ俺の名前を・・!?」


レイの顔はフェイスガードによってよく見えずさらにボイスチェンジャーによって声も変えられていた


レイ「20年前のことなんざ俺は知らんと何度言ったらわかる!」


パグ4「隊長から離れろ!」


パグ2・3「・・・・」


3人はレイを守らんと銃を構える


ゼニス「・・・知ったことか!俺はお前を倒す!それでやっと20年の復讐が・・・報われる!」


レイ「・・・ちっ 面倒くさいんだよ お前」


レイはタクティカルベストからエキスパンションフォンを取り出し◯ボタンを二回押し、現実拡張シーケンスを省略。アーマーが即展開され装着される


レイ「フェイスオン」


レイはいつもより冷静な声でヘルメットを装着完了する。


ゼニスは再びチェンソーを構え突進してくる


レイ「お前らは先に行け!俺はこいつを倒してから行く!」


パグ2「気をつけて」


レイ「ああそっちもな!」


レイはチェンソーをパンチで振り落とし格闘戦に持ち込む


レイ「はあっ!」


ゼニス「ぐっ!」


レイは格闘戦でゼニスに圧倒し、ゼニスに馬乗りになる


レイ「まずは、顔を、みせろ!」


レイはヘルメットを殴り続ける


ゼニス「くっそ・・・・!」


MNゼニスディスプレイ『頭部装甲 損傷』


ゼニス「何か・・・!」


ゼニスは地面に落ちているチェンソーを見て左手を伸ばす


レイ「うああ!ああ!」


レイは殴るのに夢中になっている


ピシュンッ!


グラップルガンがブレイカ305の紐に巻きつき引き寄せながら紐を引き刃を回転させる


ゼニス「うおおおおおお!」


手元まで引き寄せたチェンソーで脚部装甲を削っていく


レイ「くそ!」


Mチャージャーの4つ全てのボタンを同時に押し電撃を周囲に放ち怯ませる


ゼニス「がっ!」


ゼニスは一瞬痺れて力が緩みレイはその隙に脱出する


レイ「切れ味もう少し落とせよ この装甲修復するの、結構時間かかるんだぜ?」


ゼニスはゆっくり立ち上がりながら言う


ゼニス「それはこっちのセリフでもあるぞ 先の打撃で溢れたこの装甲の破片 これだけで1000ペータの価値がある」


レイ「だが損傷率で言えばこちらの方が上だろ?フェアじゃない」


ゼニスは無言でチェンソーを向けている


レイ「だからこっちも用意したのさ」


エキスパンションフォンの1、2番ボタンを押す


エキスパンションフォン『No1 D-Breaker No2 Shield』


右手首にD-Breakerが 左腕にshieldが付けられる


ゼニス「新装備か・・・・!」


レイ「これでもう無知な悪魔じゃない・・・な!」


走り出しゼニスへ接近する


ゼニス「チッ!」


D-Breakerとブレイカ−305の刃先がぶつかる


ゼニス(切断能力はこちらの刃が有利・・・)


D-Breakerの刃先が回転し、ブレイカー305の刃を貫き頭部装甲に損傷を入れる


ゼニス「なっ!?」


レイ「へえ、やっぱこういう・・!」


ゼニス「だが!」


D-Breakerを無視し、レイへチェンソーを振りかざす


レイ「キタキタ!」


レイはshieldでチェンソーを受け止める


ゼニス(無理やり突破を・・・!)


しかし、チェンソーの歯がなかなか進まない


ゼニス「まさか・・・まず・・・!」


暴発し、ゼニスに跳ね返ってきたところをギリギリでゼニスは回避する


レイ「残念だったなあ!隙あり!」


腹部装甲にD-Breakerを突き刺し刃を回転させる


ゼニス「くそお!」


ゼニスは頭突きをしてレイを突き放し補充されたチェンソーを再び構える


レイ「たっくさんワープしてくるな。そのチェンソー本社に何個あんだよ」


ゼニスは無言で接近してくる


レイ「やってみるか・・・!」


レイは刃先ではなく刃の側面でチェンソーを受け止める


ゼニス(やった!正面貫通力の強いものは側面からの攻撃に弱い・・・!いずれ補充されるだろうが隙ができる shieldで防げない速度で・・・)


ゼニスが色々考えながら刃を回転させている時レイはMチャージャー右上のボタンを押しD-Breakerに電力を供給していた


レイ「はあ!」


レイはブレイカー305のサイドバーにボタンを接触させ押した状態にすることで一回分のエネルギーを貯めた


レイ「残念だったなあ・・・」


ゼニス「!?」


レイ「お前は遊ばれてんだ、よ!」


D-Breakerの親指が届くところのボタンを押すとエネルギーが解放され


パリリリリリ・・・


エネルギーは振動として接触しているブレイカー305に響き、柄ごとチェンソーが割れる


ゼニス「なっ・・・!?」


First Break(初撃)

D-Breakerのボタンを一回押し発動する。接触部分からその対象に電撃振動波を発し、破壊または痙攣させる


ゼニスは痺れに襲われる


ゼニス(動け・・な・・・・!)


レイは二回ボタンを押していた


レイ「はあっ!」


D-Breakerを振りかざすと刀身が届いてないにも関わらずゼニスの装甲が紙のように破れる


Second Break(連撃)

D-Breakerの刀身を電磁力により延長 見えなくとも電撃が斬撃となり相手に届く


ゼニス「こいつ器用に装甲だけを・・・・!舐めやがって!」


痺れが治ったゼニスは再びブレイカー305をレイに振りかざす


レイはshieldでチェンソーを受け流し再びMチャージャーの右上のボタンを押し電力がD-Breakerに集中する


レイ「さあ」


レイは大ジャンプし三回ボタンを押す


レイ「その顔を」


そして発動するのは


レイ「見せろおおお!」


頭部装甲を消失させる 不可避の突撃


Third Break「散撃」

刀身先端に電力を集中させ、当たった瞬間周囲に電気を散らす。これにより損傷跡からさらに電力が侵入し、電磁機器の制御を失わせることも可能。


ゼニス「ああああああああ!」


ゼニスは装甲のかけらが耳を裂き、口に滞留したことで悲鳴をあげる


レイ「はあ・・・は・・・・やっぱお前ゼニスじゃん。」


ゼニス「はあ・・・はあ・・・貴様・・・!」


足元にあったブレイカ−305を手に取り頭に投げる


レイ「まだ戦うと・・・・」


チェンソーをshieldで弾き返し、ゼニスを見ようとするがゼニスはそこにはいなかった


レイ「逃げらr・・・」


逃げたと思ったゼニスは足元にてチェンソーを回収していた


レイ「!?」


ゼニス「うおおおおおお!」


頭部装甲に突き刺し、刃を回転させ装甲を割っていく


レイ「チッ!」


D-Breakerでレイは反撃しようとするも手で抑えられている


ゼニス「うああああああああああ!」


ある程度装甲を破ったゼニスはレイを殴り飛ばし転倒させる


レイ「がっ!」


ゼニスは馬乗りになりレイの頭部装甲を完全に外す


レイ「やべ!」


レイはすかさず顔をshieldで守った


だがゼニスにはすでに攻撃する気力はなかった 事実を知ったから


ゼニス「・・・・ははっ お前何歳?」


レイ「・・・?25歳・・・」


ゼニス「・・・・なんだったんだ・・・この20年間 俺は一体、なんのために!」


ゼニスは地面に土下座し泣きながら内省する


ゼニス「うう・・・ううっ・・・」


レイ「・・・」


レイはその姿を静かに見守りながらリグ達の援護に向かうために大路地へ走り出していた


to be continued・・・


・用語解説「No2shield」

伊達智和率いる研究チームによって開発された対ゼニス対トーク用の防御盾。頭部先端から大胸筋を防御できるほどの大きさのシールドで素材は実質装甲圧500mmを60mmまで圧縮した鉄筋とクロムの複合素材と内側には厚ゴムでゼニスのチェンソーに対する対策もできている


・用語解説「無害ブラックホール」

光を吸い込むほどの重力はあるが実際には何も吸い込まずただそこにいるだけのブラックホール。この世界では物理法則にバグがあるのは珍しいことではないがこれは極めて異例なため研究が進んでいる。

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