表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
花の乙女の成長日記  作者: 星降 香音
第2章 【花の乙女】と【星の乙女】
5/21

【乙女】達の祈祷祭


「リア、シア。今度の聖祭はわたくし達【乙女】が全員揃うわ。」


 珍しくお母様に呼び出されたわたくしとリアがお母様の部屋に着くとお母様が突然そう言いました。


「全員ですか?」


リアが不思議そうに尋ねました。そういえば本で読んだことがあります。


「【乙女】達の祈祷祭ですか?」

「ええ。去年までの聖祭は貴女達が年齢に達していなかったけれど。」

「わたくし達は今年の冬に15歳になりましたから全員揃うのですね。確か……【乙女】達の祈祷祭は15歳以上の【乙女】達が主だって進めるのでしたよね。」


 わたくしはリアに説明致しました。


「貴女達、儀式があるのだけれどきちんと手順と台詞を覚えているかしら?この聖祭は聖族(おうぞく)も参加するわよ。」


 わたくしは覚えているので頷きました。


「わっわたくしも覚えていましてよ。」


 わたくしは訝しいと思ったのでリアに提案致しました。


「リア、わたくし1ヶ所怪しいところがあるので一緒に復習致しませんか?」


 お母様が「そうしなさい」と言うように頷いてくれました。


「もう。しょうがないわね。」


 とリアも言ってくれました。


ーーーーーーーーー


 そうしてリアを完璧に仕上げて【乙女の祈り】の日になりました。この日のために白いワンピースに対応する神さまをイメージしたアクセサリーという【乙女】用の儀式服を仕立てました。

 つまりわたくしとリアは服がほとんど同じなのです。ただでさえわたくしとリアは瓜二つなのに………見分けがつかないのではないでしょうか?

 そう思いながらミアにハーフアップにしてもらいました。しかし心配しなくて良かったみたいです。リアは片編み込みをしてサイドで髪を結っていました。まぁ好みが違うのである意味当然ですが。

 わたくし達は【花の乙女】なので花のコサージュと花冠を身につけます。どちらも造花ですがわたくし達の力で儀式の間だけ生花にするのです。

 5歳頃までは全く制御出来なかったので大きな成長と言ってもいいと思います。


「皆さま、お時間です。」


 神殿の巫女が迎えに来てくれました。まずは【空の乙女】が口上を述べます。


「森羅万象におります我等が神々よ。我等が願いを聞き届けたまえ。」

「我等に幸運を。」


 次に【星の乙女】が、そして【土の乙女】が続きます。


「我等に豊穣を」

「我等に安定を」


 【海の乙女】が述べたところで奉納の舞が始まります。【歌の乙女】が『【乙女】の祈り』という曲を歌い【(かなで)の乙女】が演奏します。最後に【森の乙女】であるお母様と【花の乙女】であるわたくし達が祭壇に供えものの草木や花を捧げ、【酒の乙女】がお酒を【猟の乙女】が食べ物を供えました。

 儀式が終わる頃リィステ聖子殿下と目が合いました。驚きましたが特に失敗もなく聖祭は幕を閉じました。


ーーーーーーーーー


 家に帰るとリンがお風呂に入れてくれました。


「お嬢様、本日はお疲れでしょうからお夜食はお部屋に致しましょうか?」

「そうね。じゃあお願いするわ。」

「畏まりました。少々お待ちくださいませ。」


 リンが退室するとミアが


「お嬢様。お疲れさまでした。神殿の巫女さまよりミノジア様が3日後ローゼリアお嬢様とローゼシアお嬢様にお会いしたいとの言付けを

賜っております。」


 ミノジア様は確か今代の【星の乙女】の名前だったはずです。なんでしょうか?


「分かりました。そのお話、お受けして。」


 そうしてわたくし達は再び神殿に赴くことになったのです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
https://ncode.syosetu.com/n2737fm/ 『この国が滅ぶとき、唯一信頼できる兄様へ』
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ