殿下の失態と<確>のミルの制止
本日は
珍しくリィステ殿下と<確>のミルとシアのスリーショットです。
そして甘い(?)です。
「君はどうしてそんなに自分を過小評価するの?」
えっと………どういう状況でしょうか?何故か殿下に押し倒されている様なのですが。
「で…殿下?」
「君がこのまま僕の物になればいいのに。」
「ひゃぅ。
どこを…触っていらしゃるのですかっ。」
首筋をそっとなぞられました。するとすかさずベシッっと音がします。
「痛い」
「おい。いくら殿下でもやり過ぎだぞ。責任とれんのか?お嬢ももう少し抵抗しろよ。」
「ミル?」
「アタシが遅ければ止められなかったぞ。まったく。せめて婚約しろよ。これじゃあ婚前干渉以前の問題だろ。」
貞操の危険を感じました。ミルが止めてくれなければどうなっていたかわかりません。わたくし、嫌ではなかったのです。公爵令嬢ともあろう者がはしたないです。
「それに相思相愛なのは見て分かってたけど今は絶対に駄目だ。せめて殿下が臣籍に下って爵位を得てからだ。今のままだと殿下も爵位がないから責任が取れないだろ。」
言っていることは正論なのですが何か引っ掛かることを言ったような気がします。相思相愛がどうとか、と。そんなことは……あるのでしょうか?思い当たる節は…無いです。あったとしてもきっと勘違いでしょう。
「優秀過ぎるのも考え物だよ………。それにしても愛されてるね。シア嬢は。」
「ああ、大事なお嬢だからな。次に無態を働こうとしたら殿下でも手加減しないぞ。」
「怖いなあ。わかったわかった。」
返事が適当な気もしますが言質が取れました。
「お嬢。言質は取った。次、無態を働かれそうになったら聖王に直談判でもするからな。」
「さすがにそれは駄目、です。下手したらミルの首が物理的に飛んでしまうかもしれません。」
「僕より<確>の方が心配なの?」
「立場の問題です。ミルは貴族籍がありませんから。」
平民の命はときにとても扱いが悪いのです。
「僕だって公爵令嬢に狼藉を働いたと知られたら只じゃ済まないんだけど。」
「自業自得だろ。」
「む。不敬罪にかけてもいいんだよ?」
「誰かにここに来ることを伝えてあるのか?」
ミルの笑顔が真っ黒黒です。
「あはははっ。………言ってない。シア嬢、<確>を僕にくれない?」
「お断りします。」
「アタシからも願い下げだよ。思わず殺しちゃったら嫌だし。」
「物騒だなあ。僕だって誰にでも手を出す訳じゃないんだけど。早く公爵を落とさないとシア嬢の縁談が決まっちゃうから今日はもう帰るよ。じゃあね。」
そう言ってリィステ殿下は帰って行きました。
「ミル。聖王妃殿下の事故について情報を買うわ。」
「まいど。だけどちょっと待ってろ。今持ってる情報以外も必要そうだし1週間位待ってくれるなら割引くから。」
「分かったわ。よろしくお願いいたしますわね。」
ミルがそう言って消えるとわたくしはあの子とのお茶会に思いを馳せました。




