【花の乙女】と聖子殿下色のドレス
昨日短編を投稿したので
よろしければそちらもどうぞよろしくお願いいたします。
今日はベティのドレスが届く日です。はやく届かないかしら?
「お嬢様。ベティが来ました。」
「お通ししてくださいませ。」
「畏まりました。」
リンがベティを呼びに行ってくれます。
「お嬢様。ベティを連れて来ました。」
「ご機嫌よう。元気にしてたぁ?………成長したねぇ。羨ましい………。」
「何処を見ていらっしゃるの。」
ご自分が多少慎ましやかなだけでわたくしは普通だと思うのです。それにベティは何を着ても似合うのでわたくしはそちらの方が羨ましいです。
「くすっ。でも本当に成長したねぇ。………布足りるかなぁ?」
「そんなに成長していませんから!」
「そぉかなぁ。4シルぐらい?」
シルは長さの単位です。10タルが1シルになり、100シルが1ナルになります。その上にカルという単位が有り1000ナルで1カルになります。触っていないのにサイズがわかる彼女の特技が私にぴったりのドレスに繋がっているのです。
「さぁて。今回のドレスはリィステ聖子殿下色のドレスだったけぇ。」
「にゃ!ち、違います。冬物の淡い藤色のオフショルダーのドレスです。」
「だからぁ。リィステ聖子殿下色のドレスでしょぉ?」
ベティが変なことを言います。何故こんなことを言うのでしょうか?リィステ聖子殿下の色と言いますと………あの宵闇の中で見た淡い紫色の瞳を思いだしました。花の色に例えるならば藤の色になるその色を思い出すと少し羞恥心が刺激されます。
―――貴女に伝えたくて。
その言葉を思い出すと余計に羞恥心を刺激してしまいました。わたくしは一体どうしてしまったのでしょう。
「はぁい。ちょっと両手を上げてねぇ。胸元の調整をしちゃうからぁ。」
ベティのその言葉でドレスの仕上げ途中であったことを思い出しました。
「このドレス、あんまり他の人に見せたくないです。」
「そんなぁ。私の渾身の作品なのにぃどこか駄目だったぁ?」
「いいえ。そういうわけではないのですがその着る度にベティの先ほどの言葉を思い出してしまいそうなのでわたくしの羞恥心的に………。秘密ですよ?」
何故かベティが訳知り顔で頷くのできょとんとしてしまいました。ベティはそんなわたくしの表情を見て笑みを深めました。
「さてぇ。できたぁ。そこでくるっと回って見てぇ。」
「こうですか?」
言われた通りその場で1回転するとスカートの部分に縫い付けられた小ぶりな宝石達が煌めきました。なんでも朝露をイメージしているのだそうです。
「ローゼシア嬢、可愛いな。このドレスそこの方が仕立てたのかい?」
「リ、リィステ聖子殿下?」
「うん。ご機嫌よう。」
「あの殿下。本日は如何様でしょうか。」
そこでリィステ殿下は小さく頷きました。
「今日はローゼシア嬢を夜会のパートナーに誘いに来たのだが、ドレスの仕上げがあると言われたので待たせて頂いていたところだ。」
「夜会、と言うと1ヶ月後の聖王宮で行われるリィステ殿下の誕生祭では?わたくしなどを連れて行ってしまうとご婚約者と間違えられてしまいましてよ?」
「構わない。それに公爵令嬢ならばエスコートしても問題あるまい?」
その公爵令嬢という言葉に少し傷付きましたがエスコートして頂くのはありがたいのでお受け致しました。
今更ですが
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お返事は原則致しておりません。
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