新入りは美女。
ナツミ「たくちゃーん宜しくね!!一緒にお部屋つくろ。」
タクミ「・・・・。あ・・・ハイ。」
「プレハブの倉庫は店舗から300メートルほど離れた場所にあります。下りの一直線です。」
タクミ「まずですね。僕はこのスケボーで行くのでナツミさんはそこに立てかけてあるキックスケーター使って下さい。」
ナツミ「ウケル~~何それ歩いて行ったらダメなの~~?」
タクミ「いいですけど・・・・。その方が楽ですよ・・・・。」
ナツミ「わかったナツ頑張る!!」
「ナツ行きま~~~~す!!」
ビューーーーーーーーーーン
「きゃーーーーーーーこれ超楽しーーーー!!」
ナツミさんて無邪気だな・・・。
年上とは思えない。
なんかいい匂いするし・・・。
300メートルの下りをあっと言う間に見事に下りきった。
僕の住まいはこのバイク置き場のあるプレハブ倉庫だ。
毎日の儀式。
まず建築現場のようなバリケードに囲まれたバイク置き場入口にあるSUZUKI アルトワークスの廃車のカギを開ける。
サイドブレーキを戻す。
力いっぱいアルトを3メートル押す。するとバリケードの入口が現れる。
南京錠1個とチェーンロック1個を外すと門が開けられる。
ナツミ「うわ~~~何これ!?なんでこんな厳重なの?」
タクミ「この辺は田舎なのでまだまだ暴走族が多くてバイクとか部品とかこうしておかないと持ってかれちゃうんです。」
重い門を引いて開ける。
ナツミ「うわーーーー凄いバイクの数だね・・・・。なんかボロボロのばっかり。」
タクミ「うち解体屋だから殆ど古いのばっかり500台以上はあります。・・・・。」
「でも直して売れそうなのは再生販売してるんです。」
ナツミ「上にいっぱいぶら下がってるのはマフラー!?」
タクミ「そう・・・約300本くらいあります。」
「ミャーーーーーー。」
ナツミ「わあ可愛い猫~~~!!飼ってるの?変わった色の猫」
たくみ「コイツはいつ間にか居ついた野良猫なんだ3色でトリコロールカラーだからトリコって言うんです!」
ナツミ「ねえ・・・プレハブ倉庫ってもしかしてあの汚い建物じゃないよね・・・・。」
タクミ「あれです・・・。」
ナツミ「私・・・・なんとなく勢いで来ちゃったけど・・・・無理かも・・・」
タクミ「でももう暗いしここで泊まった方がいいですよ。」
「……。」
ナツミ「そうっだった・・・・。今日は帰らないんだから…!!」
ナツミさんはなんだか決意に満ちた事を言った。
ナツミ「ところでバイクで埋め尽くされてるけどどうやってあそこまで行くの?」
タクミ「「この迷路、覚えないと迷いますよ。RZを右、黄色いタウニーを左、黄緑のKDXを抜ければ到着です。」」
ナツミ「基地みたい・・・ナツこういうの嫌いじゃ無いかも・・・・虫さえ出なければね!!」
つづく。




