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ハーレー乗りのお嬢様。

「私の名前はナツミ。夏に生まれたからナツミ。ヨロシクね。」


・・・・・・。


なんだか・・・・変な事になってきた。


このZZカンパニーに女の人来るの宅急便の集配のおばちゃんぐらい・・・だから。


こんな・・・スーパーモデル並みのプロポーションのお姉さんが僕の目の前で自己紹介しながら、おじぎしてる・・・・。


どうでもいんだけど・・・・黒のレザーパンツがタイトで抜群のスタイル。おじきした時に見えた胸の谷間が目のやり場に困った。


こんな山奥で女性に免役のない僕は・・・どうしていいかわからなかった。


そんな僕の状況に神さんはニヤリと笑い。


こう言った「タクミ~~!!お姉さんにカウル洗いを教えてやれ・・・手取り足取りなww・・・」


ナツミさんはドギマギしてる僕をからかうようにこう言った。


「タクちゃ~~ん♡手取り足取りオ・シ・エ・テ♡」


僕「あ・・・ハイ・・・!えっとこの洗剤を霧吹きでかけてスポンジで擦って洗って下さい・・・。」


ナツミ「こう?~~~♡」甘える様なセクシーな声でそう言った。


赤面して返す言葉がなかった。


小1時間並んで・・・店じまいした居酒屋からもらってきた、こ汚い部品洗い用にしてるシンクに並びカウルを洗い続ける。


朝からKAWASAKIのKSR-1をばらしていた神さんがようやく一息ついたようだ。


じん「よ~し。お姉さんもういいよ。ガソリン代は働いたからお疲れさん!!」


神「暗くなるまえに山降りな・・・このあたり日が暮れたら街灯もないから真っ暗だから」


ナツミ「・・・・・・・・・。」


ナツミ「この辺で泊まれるようなホテルとかありますう~?カードが使えるところで~」


神「ホテルー!?・・・。ねえな。御嬢さんが泊まるようなホテルは・・・。あるのは10キロほど山を下ったとこにあるラブホテル旅情ぐらいだ・・・・。」


ナツミ「・・・・。」


神「お姉ちゃん聞いちゃ悪いかと思って聞かなかったんだけどなんでこんなとこ一人で走って来たんだ?」


ナツミ「ちょっと都会を離れて景色見てリフレッシュしようと思っただけだけど。」


ナツミは少々戸惑った表情をした。


ナツミ「他に聞きたいことは無いの?」


僕と神さんは顔を見合わせた。


二人とも答えは一緒だった。


何が言いたいんだろ・・・?


ナツミ「あのう・・・本当に申し訳無いんですけど明日もカウル洗うから今晩泊めてくれませんか?・・。まだバイク初心者で夜走った事なんて無いし…来るまでもお化け出そうなトンネルもあったし…圏外でナビも使え無いし。ちょっと山を降りる自信が無くて田舎に泊まるテレビ番組みたいで悪いんですけど・・・・」


え・・・・・マジ!?この綺麗なお姉さんはなんなの?


神さんもびっくりして目を白黒させながら言った。


神「えっ!泊まる?えっそう?泊まる…う〜ん。」



神「まあ・・・・。泊まってもいいんだけど。見てのとおりうちはガチャガチャの油まみれのバイク解体屋。泊まるところはプレハブの倉庫しか無いけどいいか?吉幾三の歌じゃなええけどテレビもねえラジオもねえ、もっと言えばスマホの電波もねえんだぞ!!ギャハハ!!」神さんは豪快に笑った。


ナツミ「・・・・。シャワーとかあります?」


神「無いな・・・・。」


じん「ただ・・・鉱泉が2km道を下ったとこにある。」


「山から沢水を引いて沸かした鉱泉。俺が20年前に作った神の湯!!」


ナツミ「素敵・・凄く素敵。隠れ家みたいここ。!!」


まじか・・・・僕は思った。プレハブ倉庫って僕の部屋もそこの端っこのパテーションで仕切られた一角なんだけど・・・。


じん「タクミー!!お姉さんの部屋を作ってやれ!!そこのパテーションで作ってやれ~!!」

なんか・・・これ・・・。


僕の不遇な人生で幸せが来たのか・・・・さらなるトラブルの始まりなのか・・・。


つづく。

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