ハーレー乗りのお嬢様。
「私の名前はナツミ。夏に生まれたからナツミ。ヨロシクね。」
・・・・・・。
なんだか・・・・変な事になってきた。
このZZカンパニーに女の人来るの宅急便の集配のおばちゃんぐらい・・・だから。
こんな・・・ス-パーモデル並みのプロポーションのお姉さんが僕の目の前で自己紹介しながら、おじぎしてる・・・・。
どうでもいんだけど・・・・黒のレザーパンツがタイトでウエストからのヒップラインがセクシー・・すぎる。
すらっと伸びた長い足。
前が大きく開いた・・・スカル柄のタンクトップ・・・。
おじぎした時・・・胸の谷間がもろに見えた・・・・!!
こんな山奥で女子に免役のない僕は・・・どうしていいかわからなかった。
そんな僕の状況に神さんはニヤリと笑い。
こう言った「匠~~!!お姉さんにカウル洗いを教えてやれ・・・手取り足取りなww・・・」
ナツミさんはドギマギしてる僕をからかうようにこう言った「タクちゃ~~ん♡手取り足取りオ・シ・エ・テ♡」
僕「あ・・・ハイ・・・!えっとこの洗剤を霧吹きでかけてスポンジで擦って洗って下さい・・・。」
ナツミ「こう?~~~♡こうやってこするのぉ~♡」
赤面して返す言葉がなかった。
小1時間並んで・・・店じまいした居酒屋からもらってきた、こ汚い部品洗い用にしてるシンクに並びカウルを洗い続ける。
朝からKAWASAKIのKSR-1をばらしていた神さんがようやく一息ついたようだ。
神「よ~し。お姉さんもういいよ。ガソリン代は働いたからお疲れさん!!」
「暗くなるまえに山降りな・・・このあたり日が暮れたら街灯もないから真っ暗だから」
ナツミ「・・・・・・・・・。」
「この辺で泊まれるようなホテルとかありますう~~カードが使えるところで~」
神「ホテルー!?・・・。ねえな。御嬢さんが泊まるようなホテルは・・・。あるのは10キロほど山を下ったとこにある連れ込み宿、HOTEL 旅情ぐらいだ・・・・。」
ナツミ「・・・・。」
神「・・・・。」
神「お姉ちゃん聞いちゃ悪いかと思って聞かなかったんだけどなんでこんなとこ一人で走って来たんだ?」
ナツミ「・・・・。て言うか・・・。二人とも私の事TVで見た事とかない?」
僕と神さんは顔を見合わせた。
二人とも答えは一緒だった。
知らない・・・・。
でも・・・。
この言い方にこの美貌・・・TVの人に違いない。
残念ながら今ここに映るTVは無い。
数年前の地上デジタル化に対応出来ず・・・。TVと言う文明の利器は終了したのだ。
僕「お姉さんってテレビに出てる人なんですか?」
ナツミさんはちょっと驚いたようだ。
私を知らないんだ・・・。
とでも言いたげ。
ナツミ「私はモデル兼タレントの立花ナツミ。10代の頃からTV出てるんだけど今、25歳。番組の企画で大型バイクの免許を取ったんだ。そしたらバイクが欲しくなったので・・・買っちゃった。バイクの事は良く知らないんだけど私が知ってるバイクはハーレーってバイクだったからこれ買ったんだ。このバイクの名前お店の人がなんか言ってたけど・・・・なんだっけ?」
ナツミ「でね。10代の頃から仕事ばかりで・・・・ちょっと反抗して事務所の社長に休暇下さいって言ったら・・・・。無理でしょ!!って言われ・・・。今朝、納車したばかりのこのバイクで東京から飛び出して来ちゃった。」
「あのさ・・・明日もカウル洗うから今晩泊めてくれないかな・・・。田舎にナントカみたいな企画でわるいんですけどぅ~・・・・」
神「まあ・・・・。居てもいいんだけど。見てのとおりうちはガチャガチャの油まみれのバイク解体屋。泊まるところはプレハブの倉庫しか無いけどいいか?」
ナツミ「・・・・。シャワーとかある・・・?」
神「無いな・・・・。」
神「ただ・・・鉱泉が2km道を下ったとこにある。」
「山から沢水を引いて沸かした鉱泉。俺が20年前に作った神の湯!!」
ナツミ「素敵・・・・。なんか素敵。隠れ家みたいここ。!!」
まじか・・・・僕は思った。
プレハブ倉庫って僕の部屋もそこの端っこのパテーションで仕切られた一角なんだけど・・・。
神「タクミー!!お姉さんの部屋を作ってやれ!!そこのパテーションで作ってやれ~!!」
・・・。
なんか・・・これ・・・。
僕の不遇な人生で幸せが来たのか・・・・さらなるトラブルの始まりなのか・・・。
つづく。




