↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【127万PV突破】 運と賢さしか上がらない俺は、なんと勇者の物資補給係に任命されました。  作者: 虫松
『魔王と勇者の継承者(デュアル・ヘリテイジ)ダイ・マオウの大冒険』

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
1814/1903

第7話 裏切り者

夜、キャンプ地は不気味な静寂に包まれていた。

潮風が木々を揺らし、焚き火の炎だけが揺らめく光を放つ。


ルーカスが火の前で声を荒げる。

「また物資が減っている……! 誰だ、こんなことを……!」


カズヤは静かに腕を組む。

「落ち着け。誰かのいたずらかもしれない。感情で動くな」


リディアの声が震える。

「……でも、夜中に物資を動かしている影を見たの。私、確かに……」


ハンナが眉をひそめる。

「誰が……? 言ってくれないと、信用できない」


ソフィアは冷静にカメラを掲げる。

「これが証拠よ。カタリナが夜中に物資を隠していたところを映してある」


カタリナは顔色を変えず、必死に弁明する。

「違うの! 誤解よ! 私は……皆を助けるために物資を整理していただけ。誰かを陥れたりなんてしてない!」


ルーカスが拳を握り締める。

「助けるためだと? 夜中にこっそり? 信じられるか!」


ハンナが鋭く言う。

「それに、どうして私たちに言わなかったの? みんなで分けるべきじゃないの?」


リディアが囁くように付け加える。

「……こういうことが続くと、疑心暗鬼が止まらなくなる……誰も安全じゃない……」


アントニオが小声で吐き捨てる。

「……まさか、自分だけを守ろうとして……」


カタリナは焦りを隠せず、声を上げた。

「お願い……信じて! 本当に、目的は皆を守ることだけなの!」


夜が更け、生存者たちは互いに疑いを向け合い、焚き火の影が険しい顔に映る。



◇◇◇



翌朝、ハンナが森の小道を確認していると、異変に気づいた。


木に縄をつるしてカタリナが首を吊っていたのだ。


「……カタリナさ……ん!」

カズヤが冷静に現場を調査する。


「現状から判断して、自殺だ。だが……状況が複雑すぎる」


ソフィアが小声で呟く。

「……でも、夜中の行動の証拠は、やはり彼女の意思だったのね……」


ルーカスが拳を震わせながら問いかける。

「誰も、こんな事態を予想していなかった……」


リディアは震えながら言う。

「……この島には、私たちを試す“何か”がいる……魂を喰う何か……」


アイゼンは重々しい声で警告する。

「この島は……自然の島ではない。誰かが意図的に観察し、混乱を生むための場所だ」


生存者たちは互いを疑い、恐怖と緊張が夜の闇より濃く立ち込める。焚き火の揺らめきに、互いの影が戦慄を増幅させる。


第7話 裏切り者 終了時点の登場人物一覧


生存者(7人)

カズヤ・アイゼン(日本):探偵、冷静沈着、論理的

アイゼン・ハワード(イギリス/魔族):魔族の記録者、解析・指導担当

ハンナ・キム(韓国):登山家、地形確認・ルート確保

ルーカス・ベントレー(イギリス):投資家、物資管理

ダニエル・オーウェン(オーストラリア):エンジニア、防衛線・道具管理

リディア・フォスター(アメリカ):心理学者、心理分析担当・幻覚継続

アントニオ・サントス(ブラジル):シェフ、食料管理・精神的に不安


死亡者

マリア・ゴンザレス:魔獣に襲われ死亡

オスカー・チャン:魔獣に襲撃され死亡

マイケル・ブラウン:キャンプ地で死亡

リアム・オコナー:魔蛾により崖から転落

レイチェル・スミス:魔鮫襲撃で死亡

エヴァ・シュミット:魔鮫襲撃で死亡

カタリナ・ヴォルコワ:首吊り自殺?


失踪者

ナディア・カーン(ITエンジニア)

ソフィア・モレノ(メキシコ/医師):証拠映像とともに失踪


生存者数

7人

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。