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【127万PV突破】 運と賢さしか上がらない俺は、なんと勇者の物資補給係に任命されました。  作者: 虫松
『魔王と勇者の継承者(デュアル・ヘリテイジ)ダイ・マオウの大冒険』

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1803/1901

第16話 氷獄の決闘 ― 壊れゆく師弟

南極基地・中心部。

炉心を覆う冷たい氷壁に、赤い警報灯が乱舞する。轟音とともに閉鎖された鋼鉄の扉が背後で落ち、MI6のチームは孤立した。


そして――現れたのは、漆黒の外套を翻すゼフィル。

その両目は灼熱の闇に燃えていた。


「ようやくここまで辿り着いたか、師よ」

声は氷のように冷たく、だが深い憎悪を秘めている。


アイゼンは短く息を吐いた。

「ゼフィル……」


次の瞬間、空気が爆ぜた。


闇の槍が次々と生成され、嵐のようにアイゼンへ襲いかかる。

アイゼンは即座に銃と短剣で迎撃するが、魔族の力を宿したゼフィルの速度は人間離れしていた。


床に叩きつけられ、氷壁へと投げ飛ばされるアイゼン。

胸から血が滲む。


「どうした? その程度か!」

ゼフィルの高笑いが轟き、闇の翼が広がって天井を砕いた。


アイゼンは立ち上がるが、再び魔力の嵐に飲まれる。

吹き飛ばされ、膝をついた姿は誰の目にも劣勢だった。


その間、別のエリアでは仲間たちがレッドウルフ異能軍団と交戦していた。


ルーカスは雪上車を盾にし、迫る強化兵の突撃を爆薬で吹き飛ばす。

「南米仕込みの歓迎だッ!」


セリーヌは鐘楼のような足場に登り、敵の狙撃手と対決。銃弾が氷を砕き、火花が舞う。


ジャスパーはレオ・キムのドローン群に苦しめられながらも、携行端末で電子戦を展開。

「クソッ、システムごと乗っ取られる!」


その全てを統率するかのように、カリナ・ヴォルフが念動力で戦場を操り、仲間たちを次々と圧倒していく。


「お前たちに勝利はない……ここで氷に埋もれるのだ」


ゼフィルが歩み寄る。

氷床にひび割れが走り、黒い槍がアイゼンの喉元に突きつけられる。


「師よ。あなたを倒すことで、僕は完全になる」


アイゼンの呼吸は荒く、額から血が伝う。

仲間たちも次々と追い詰められ、状況は絶望的だった。


しかし、その瞳の奥には、まだ炎が宿っていた。


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