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【127万PV突破】 運と賢さしか上がらない俺は、なんと勇者の物資補給係に任命されました。  作者: 虫松
『魔王と勇者の継承者(デュアル・ヘリテイジ)ダイ・マオウの大冒険』

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1802/1901

第15話 異能兵器内部へ

氷壁を突破したチームは、ついに南極基地の中枢へと潜入した。

冷たい鉄と氷が入り混じる通路は、赤い警告灯に照らされ、不気味に脈動している。


「ここが……オゾンホール拡大装置の中枢か」

セリーヌが銃を構え、警戒する。


その時、基地全体に低い機械音が響いた。

モニターが一斉に切り替わり、黒髪の青年が映し出される。


レオ・キム――レッドウルフの電子戦スペシャリスト。

彼の背後には、無数の黒いドローンが蠢いていた。


「ようこそ、愚かな侵入者たち。だが、もう遅い」

彼の指が踊るたび、基地のシステムが組み替えられ、オゾン層破壊兵器が起動準備を始める。


「起動シークエンス、進行率68%……」

機械音声が冷たく響く。


「止めるぞ、ジャスパー!」

アイゼンの声に、ジャスパーが即座にコンソールへ駆け寄る。


「了解。奴のコードに割り込む……」

ジャスパーの指がキーボードを叩くたび、端末のスクリーンに緑色のコードが走り、レオの赤いコードとぶつかり合った。


電子戦――画面上では、まるで剣戟のようにコードが斬り結ぶ。

「ハッ……俺の領域に踏み込む気か。甘いな」

レオが笑うと同時に、黒いドローン群が起動し、通路に襲いかかる。


「来るぞ!」

セリーヌが即座に狙撃で数機を撃墜。

ルーカスが爆薬で残りを吹き飛ばす。


だがレオはさらに操作を加速し、装置の稼働率は90%を超える。

「もう止まらない!」


「いや……止める!」

ジャスパーの目が鋭く光る。

彼は敢えて自分の端末をウイルスで自爆させ、逆流するコードをレオのシステムへ流し込んだ。


「なっ……!」

レオのコンソールが火花を散らし、赤い画面が乱れる。


「起動シークエンス、停止。システムエラー――」


その瞬間、通路の扉が爆破され、アイゼン率いるチームが雪崩れ込む。


「レオ!」

カリナが念動力で通路を塞ぐも、アイゼンの戦術指揮で仲間が突破口を開く。

銃口がレオを取り囲んだ。


「……さすがだな」

レオは薄く笑い、後退する。煙幕と共にドローンが再起動し、彼の姿を覆い隠した。


「待て!」セリーヌが狙撃するが、弾丸は影だけを貫いた。


煙が晴れた時、そこにレオの姿はなかった。

残されたのは、不気味なメッセージだけ。


〈次は必ず、世界を覆う〉


アイゼンハワードは冷たく吐き捨てた。

「……逃げられたか。だが兵器は止まった」


だが、全員が理解していた。

これはまだ中章にすぎない、と。

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