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【127万PV突破】 運と賢さしか上がらない俺は、なんと勇者の物資補給係に任命されました。  作者: 虫松
『魔王と勇者の継承者(デュアル・ヘリテイジ)ダイ・マオウの大冒険』

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1799/1903

第12話 オゾン層破壊兵器の完成

赤い警告灯が南極基地の通路を染め上げる。


銃口を突きつけられたアリシアは、冷たい汗を伝わせたまま、ゼフィルの瞳を見返していた。


「……終わるのは、裏切り者だけだ」


ゼフィルの声が落ちる瞬間――


轟音。壁を貫いて鉄骨が崩れ、吹雪混じりの衝撃波が吹き込んだ。

カリナ・ヴォルフが無表情で立ち、念動力で弾丸の軌道を逸らす。銀色の瞳が不気味に光った。


「この女は利用価値がある」

カリナの声は冷たく、ゼフィルの銃口をわずかに押し返した。


続いて、レオ・キムの黒いドローン群が通路を覆い、ゼフィルの視界を切り裂く。

赤いレーザーが走り、MI6側の兵士たちが防戦に追い込まれる。


「撤退だ、アリシアを確保する!」

レオの皮肉混じりの声が響き、ドローンの弾幕が火花を散らした。


アリシアは息を荒げながら引きずり出され、闇の中へと消える。

残されたMI6は、猛攻に必死に応戦するも、基地の奥深くへ逃げ込むしかなかった。


その頃。


氷底の巨大ホール。

ゼフィルは静かに歩み寄り、漆黒の兵器群を見上げていた。


氷を溶かす熱源、オゾン層を人工的に破壊する高周波発生装置。

人類が未だ触れたことのない「終末兵器」が、無機質な光を放って並んでいた。


ゼフィルはフードを深くかぶり、両手をゆっくりと広げる。


その影は、氷の天井に巨大な亡霊のように映し出された。


「祝福しよう。

 人類の時代は終わる。

 我ら“赤き秩序”の手で、地球は再び純白の静寂に帰るのだ」


祝福の言葉と同時に、装置が轟音を立て稼働を開始する。

極地の空に、紫の光が走り、オゾン層の亀裂が広がり始めた。


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