↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【127万PV突破】 運と賢さしか上がらない俺は、なんと勇者の物資補給係に任命されました。  作者: 虫松
『魔王と勇者の継承者(デュアル・ヘリテイジ)ダイ・マオウの大冒険』

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
1794/1921

第7話 アルゼンチン決戦 ― 赤と影のタンゴ

夜のブエノスアイレス。ネオンに照らされた石畳の街角、流れるバンドネオンの音色。


観光客で賑わうタンゴクラブの奥では、カリナ・ヴォルフが銀色の瞳を細め、レオキムと並んでフロアを踏みしめていた。観客に紛れる彼らの姿はまるでタンゴの踊り子のよう。しかし、足元で交わされているのは優雅なステップではなく、命を奪い合うための静かな準備だった。


 ドアを破って現れるMI6の影。銃口が閃いた瞬間、バンドネオンの旋律が張り裂けるように止まった。フロアは一瞬にして修羅場と化す。


 レオキムはダンサーのマントを翻すように鎖鎌を操り、照明を撃ち落とす。クラブ全体が闇に沈む中、火花の残光に彼の狂気の笑みが浮かぶ。

「Bienvenidos…ようこそ地獄のステージへ!」


 カリナは冷ややかな声を響かせ、念動力でテーブルや椅子を宙に舞わせる。まるでタンゴのリズムに合わせるように、破片が銃弾を弾き、逆に敵を貫いていく。

「アルゼンチンの夜は長いわ。あなたたちにとっては、ね」


 銃声、悲鳴、そしてタンゴのリズム。死と舞踏が混じり合う狂気の戦場。

仲間たちはカリナの攻撃をかいくぐり、セリーヌを守りながら退路を探すが、レオキムが出口を鎖鎌で塞ぎ、舞台を支配していた。


 混乱の最中、外から轟音。仲間の仕掛けた車両爆破がクラブの壁を吹き飛ばす。

爆風と共に夜風が流れ込み、戦場に一瞬の光を差し込む。


 カリナとレオキムは後退しながらも、最後に同時に声を放つ。

「この勝負は終わりじゃない――世界の果て、ウシュアイアで待っている!」


 彼らの姿は闇に溶け、残されたのは崩壊するタンゴクラブと、仲間たちの荒い息だけだった。


 

だが心臓の鼓動はまだ止まらない。

次なる舞台は、世界の最南の果て、南米の尽きる大地、ウシュアイア。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。