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【127万PV突破】 運と賢さしか上がらない俺は、なんと勇者の物資補給係に任命されました。  作者: 虫松
『魔王と勇者の継承者(デュアル・ヘリテイジ)ダイ・マオウの大冒険』

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1792/1921

第5話 夜のリマ 炎の修道院

月明かりに照らされるリマ歴史地区。


古びた修道院を改造したレッドウルフの拠点。その内部には無数の武装兵と監視カメラ、そして異能部隊の気配が渦巻いていた。


「行くぞ、合図と同時に。」

アイゼンハワードの低い声に仲間たちが頷く。


瞬間、ビル外壁で爆破音。


鎖に縛られたセリーヌは、石造りの地下牢に監禁されていた。彼女の目の前にはカリナ・ヴォルフが立ち、冷たい笑みを浮かべる。

「仲間は必ず来るわ……」


セリーヌの言葉に、カリナは鼻で笑った。

「だからこそ罠を張った。彼らの勇気が、命取りになるのよ。」


外部。

黒い影が三つ、修道院の塀を乗り越える。

アイゼンハワードが指を立て、低く囁いた。

「ここからは音を立てるな。奴らの牙は鋭いぞ。」


ジャスパーはドローン妨害装置を起動し、ルーカスは両拳銃を確認する。

「セリーヌを奪い返す。躊躇は無用だ。」


合図と共に、閃光弾が夜空を裂いた。

白光と爆音。拠点突入の始まりだった。



「侵入者だ!撃て!」

無数の銃火器が火を吹く。古びた壁が崩れ、硝煙が充満する。


アイゼンハワードはワインレッドのマントを翻し、魔族の力で銃弾を逸らす。

「道を開け!」

その一声と共に、石壁ごと敵兵を吹き飛ばす。


ルーカスは縦横無尽に動きながら、二丁拳銃で敵兵を正確に撃ち抜いていく。

「オレにダンスを任せろ!」

弾丸が閃光のリズムを刻み、敵は次々と崩れ落ちる。


ジャスパーは爆薬を仕掛け、即席の退路を作りながら叫んだ。

「南米式の花火を見せてやる!」

壁が崩壊し、仲間の進路が開ける。


その頃、セリーヌは鎖に縛られたまま必死に身を捩る。

カリナが彼女の頬に指先を当て、冷たく囁く。

「ここまで来れば、仲間も逃げ場はないわ。」


頭上から響く爆音。

そして、突入してきた仲間の声。

「セリーヌ!」


アイゼンたちが地下牢へ到達した瞬間、カリナの銀色の瞳が光り、床に埋め込まれた赤い魔術陣が発動する。

壁がせり上がり、分厚い鉄格子が出口を塞いだ。


「ようこそ、赤き秩序の牙へ。」

カリナの高笑いが、石壁に反響した。


突如現れる異能部隊。

炎を操る兵士、透明化する暗殺者、そしてドローン群を操るレオ・キムの遠隔操作。


銃声、爆炎、瓦礫の粉塵。

修道院の地下は、まるで戦場そのものに変貌していった。


アイゼンはセリーヌの鎖に手を伸ばし、必死に引きちぎる。

「必ず助ける!」

セリーヌは震えながらも頷いた。

「遅いわよ……でも、信じてた。」


だがカリナは手をかざし、念動力で瓦礫を雨のように降らせる。

「救えるものなら救ってみなさい!」


レッドウルフの兵士の赤き秩序の牙が剥き出しになり、MI6チームは窮地へと追い込まれていく。




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