鷹の紋章
「あっ、どもっ、ロウです。まだ教会でセナちゃんと2人でいま〜す。えっ?前回お前セナちゃんいったりますよ〜とか言ってなかったっけ?って?いやさ〜、確かに言いましたよ?だ、だけどさ〜、いざ行こうと思ってもなかなか行けないんだよね〜、セナちゃんガード硬くてさ〜、安い女じゃないのよ〜、えっ?言い訳すんなって?ち、チクショー!じゃあ今日こそ、今日こそセナいったりますよー!」
「ガチャ」
突然教会のドアが開いた…
「そこまでだ」
男が急に教会に入って来てそう言った。
男の腕には鷹の紋章が付いていた…ロウはその男を見て思った。
(あの男だ…分らない人は読み返してね)
「いきなり入って来て何ですか?」
ロウは男にそう言った。
「ロウ君、この国の秘密にこれ以上首を突っ込むな」
男はそうロウに言った。
⁈
(何故この男の人が僕の名を知ってるんだ?)
ロウはそう思った。
「何故僕の名を?」
ロウは男にそう聞いた。
「君達の事はいろいろ調べさせてもらったよ、あの北地区の本拠地で出会ってからね」
男はそう言った。
⁈
(やっぱりこの男あの時気づいてたんだ…それで僕達の事調べたんだ…)
ロウはそう思った。
男は話しを続けた。
「あの時から君達にはずっと王族の兵、つまり私の部下に尾行させていてね、君達が知ってはいけない事に首を突っ込んでると分かった…そしてロウ君…君には1度警告したはずだ」
男はロウにそう言った。
(1度警告した?)
ロウは疑問に思い考えた。
⁈
「あっ、もっ、もしかして僕を襲わせたのはあなただったんですか?」
ロウはそう直感して男に言った。
「その通りだよロウ君」
男はそう言い拳銃をロウに向けた。
「ガチャ」
それを見たセナが男に拳銃を向けた。
「あなたこんな事して一体何のつもり?」
セナが男にそう言った。
「なんのつもり?それはこっちのセリフだよ、お嬢さん」
男はセナにそう言い話しを続けた。
「君達は知らなくていい事を調べている、それはとても危険な事なのだよ」
男はそう言った。
「危険?何でですか?」
ロウは男にそう質問した。
「君達が今調べている事はこの国が左右されてしまう程の事なのだよ…だから無闇に首を突っ込んでもらいたくない…言っている意味が分かるかね?」
男は拳銃をロウに向けたまま話しを続けた。
「それにこの国の国王は君の事をよく知っている…君も国王に会った事があるはずだ…その人を困らせてはいけないよ」
男はロウにそう言った。
「僕が国王に会った事がある?」
ロウはそう言った。
「あぁ、そうだよ、国王は何故だか君をかっている…だが…これ以上君達がこの国の事を調べると言うのなら私が黙ってはいないよ」
男は2人にそう言い話しを続けた。
「お2人さんどうするかね?もうこの国の事を調べないと私に誓えるかね?もし誓えないのであれば危険分子として私がこの場で君達を射殺するがどうする?」
男が2人にそう言った。
「セナ…どうしよう?」
ロウはセナに小声でそう聞いた。
「ロウ…あの男はヤバイわ…何故だか分からないけど私の本能がそう言ってるの…ロウ…ごめんね…諦めよう…」
セナはそう小声で答えた。
「えっ?」
(ここで諦めたらもうセナちゃんに会えなくなっちゃうよ〜)ロウはそう思った。
「ロウ…もう調べないってあの男に言って…」
セナはロウにそう小声で言った。
(えっ?えー、セナちゃん…セナちゃん…セナちゃーん…それ言ったら僕とセナちゃんの「ピー」がなくなっちゃうよー …どうする僕?どうする僕?僕どうすんのー?)
ロウは黙り込みそう考えてた。
「早くしたまえ!どうするんだ?」
男が返事を急かす。
(く、くそ〜、あの男、人の恋路を邪魔しやがって〜、セ、セナちゃん… また会えなくなっちゃうよ〜、しかも今日こそはセナと…って思ってたのに〜、チクショー)
ロウはそう思っていた。
「パーン」
その時銃声が教会に響いた。
男が天上に向け銃を発砲したのだった。
「どうやら君達には死んでもらう他ないようだ」
男が2人にそう言った。
「ちょっ、ちょっと待って下さい!わっ、分かりました…もっ、もう調べません誓います!」
ロウは男にそう言った。
「そうか…分かった…では君達の命は助けよう…あとこの事は絶対に口外しないように…分かったかね?」
男は2人にそう言った。
「はい…」
ロウがそう言い2人は頷いた。
「では…この事はすべて忘れたまえ」
男はそう言い2人の前を立ち去って教会を後にした…
「あの男は一体何者なの…」
セナはそう呟いた…




