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北の陣  作者: m
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千載一遇

「あっ、どもっ、ロウです。まだセナちゃんと教会にいま〜す。えっ?お前またいかなかったじゃねーかって?勘弁して下さいよ先輩、だって変な男が急に入って来たの見てたでしょ?あんな状況でいってたら僕変態じゃないっすか?えっ?お前は変態だから大丈夫だって?くっ、くそー、なら今日こそいってやるよー、セナいってやるよー」


「ガチャ」


何かの音がした。


「ねぇ、本当に諦めるの?」


ロウはセナにそう聞いた。


「しっ」


セナは人指し指を口にあてそう言った。


「誰かが私達の会話を聞いてるかも知れないわ、だから静かに話して」


セナはロウに小声でそう言った。


「分かった、で、これからどうするの?」


ロウはセナに小声でそう言った。


「ここまで来てこのまま引き下がる訳にはいかないわ…でも、王族の兵達を相手じゃとても私の手には負えないわ…だから1度北地区に帰って私の所属する師団長に相談しようと思うの…北月師団が動けばたとえ王族の兵達が相手だろうと怖くないわ」


セナはロウにそう言った。


「えっ?セナ帰っちゃうの?やだよ〜」


ロウはセナにそう言った。


「フフッ、寂しい?」


セナはロウにそう言った。


「そりゃあ寂しいよ〜、他に何か手はないの?」


ロウはセナにそう言った。


ロウにそう言われセナはしばらく考えていた。


「ん〜、残念ながらそれしか思い浮かばないわ」


セナはロウにそう言った。


「えー、じゃあ、僕も北地区に行っていい?」


ロウはセナにそう聞いた。


「駄目よ」


セナはロウにそう答えた。


「なんで?」


ロウはセナにそう聞いた。


「だってロウが北地区に行ったら怪しい動きを続けてるって思われるでしょ?」


セナはロウにそう答えた。


「そっ、そっか…」


ロウはセナにそう言った。


「また何か分かったらハトを飛ばすから家で待ってて、ね、お願い」


セナはロウにそう言った。


「わ、分かったよ。絶対に連絡してね」


ロウはセナにそう言った。


「うん…絶対に連絡する」


セナはロウにそう言った。


2人が会話に夢中になってていつの間にか2人の距離が近くにあった事にロウは気づいた。


(あっ、今セナちゃんとの距離がめちゃ近い…頭をちょっと下げるだけでセナちゃんとキス出来そう…どうしよう…つ、ついに僕…セナ、セナ、セナー!)


セナはロウの異変に気づいたのか距離を置いた。


(えっ?何それ?今セナちゃん僕と距離を離したぞ?千載一遇のチャンスを…くっ、せっ、先輩、僕やっぱりダメでしたー!クソース!)


「じゃあ、ロウ…またね…」


セナはロウにそう言った。


「うん…」


ロウはそう返事をした。


2人の会話が終わりロウは今回も何も出来ずにセナが教会を去って行くのであった…




(どーせ今日も1人で「ピー」だよ)














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