セナの秘密
「あっ、どもっ、ロウです。今、北地区に来て最初に連れてこられた教会にセナといま〜す。あのガブリエって言う人が言った事ってどうゆう意味だろね?王族関係の人達は北地区の味方って事?ん〜、僕分かんないや〜、そんな事より僕はセナちゃんの事だけ考えるわ〜、じゃ、またね〜」
「ガチャ」
誰かが教会のドアを開ける音がした。
「セナ」
ドアを開けた男が手招きをしながらセナを呼んだ。
「ロウ、ちょっと待ってて」
セナはそう言って椅子から立ち上がりドアへと歩いて言った。
セナが教会の外に出て5分程してからロウの元へと戻ってきた。
「ロウ、落ち着いて聞いてね…」
セナはロウの目をみてそう言った。
「うん、何かあったの?」
ロウもセナの目をみてそう聞いた。
「あなたの父上が戦場で倒れたわ…」
セナはロウにそう話した。
「親父が⁈」
ロウは目を見開き声を上げた。
「そう…ごめんね…ロウ…本当はあなたに言うべき事じゃないけど正直に言うね…父上を刺したのは北月師団の人なの…」
セナはそう言って悲しい目をした。
「親父は…親父は無事なの?」
ロウはそう言ってセナに迫った。
「多分助からないって…」
セナはそうロウに言ってロウから目を背けた。
「嘘でしょ?嘘でしょ?あの親父が…ねぇ、セナ嘘なんでしょ?頼むから嘘だと言ってー!」
ロウはセナにそう叫んだ。ロウの目からは涙がこぼれていた。
「本当よ…ロウ…ごめんね…」
セナの目からも涙がこぼれていた。
しばらくして涙目のままセナが言った。
「ロウ…どうする?上からロウを解放して言いって命令が来たわ…家に帰る?」
セナはロウにそう聞いた。
ロウは何も言わず涙をこぼしながら静かに頷いた。
「そう…これでロウとはお別れね…」
セナは悲しそうにそう言い、教会の椅子から立ち上がり教会の外で待つ男の元へと歩いて行った。
セナが教会を出て3分程してから、セナがロウの元へと歩いて来た。
「ロウ、あの人があなたを家まで送ってくれるわ」
セナはそう言い教会の入り口に立っている男を指差した。
「うん…」
冷静を取り戻したロウは教会の入り口に立っている男を見てそう言い頷いた。
「後ね…君が逃げたりしないようにと思って内緒にしてた事があるの…」
セナはロウに言い辛そうにそう言い、話しを続けた。
「実はね…あなたの母上も北地区に居たの…黙っててごめんね…でもロウの母上も解放されて家に向かってるって…」
セナはロウにそう言った。
「そうだったんだ…」
ロウは一瞬驚いたが解放されたと聞いて安心しそう言った。
「うん…じゃぁ…ロウも気をつけて帰ってね…」
セナはロウにそう言った。
「ねぇ、また君に会える?」
ロウはセナに聞いた。
セナは何も言わず首を横に振った…
ロウが馬車に乗り家に向かって帰ってから5分程した頃、セナの居る教会に1人の男がやって来た。
「セナ、ブル最高司令官がお呼びだ、北月師団が動くぞ」
教会にやって来た男がそう言った…




