表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
わりとえげつない能力で異世界踏破  作者: みここ
ある日、お嬢様は出立なされました
6/38

ある日、お嬢様は旅路に出ました

みここです。初投稿とは。

 メイド長によると、どうやら何もしていないのに力が戻ってきたそうだ。それと同時に僕が持っていた力は失われてしまっている。つまり僕のギフトは人の力を借りパクする能力ということになる。

「そうですね、今まで私が努力して培ってきたものすべてを失われた気がしました。そのギフトは人の努力そのものを奪っているんじゃないでしょうか」

 などとメイド長はいっていたが、もしそうだとしたらなかなかえげつないのではないだろうか。

たかが五日間の持ち逃げではあるにしろ、人によっては数十年かけたものを一瞬で奪うのだ。精神的負担は大きいだろう。メイド長も最初から笑顔を絶やさずにいたが心底不安だったのだろう。力が戻ったとき、叫んでたしな。

「で、これでようやくメイド長が復帰できるわけだけど」

 メイド長に問う。新調した鎧装備は初日以降着ていない。どちらかというとこのメイド服――黒を基調としたシックなデザイン、メイド長とはランクが下の服装――のほうが似合ってきてるのではと思い始めている。

 なんでも似合う僕ってかわいいのではないだろうか。

「それではそろそろ冒険に行かれてはどうですか。この調子だといつまでも屋敷にいることになってしまいますよ。それでは神との約束が果たせません。さまざまな人と仲良くするのでしょう?」

「ああ、うん。まあ神からはそう言われてるけどな。って言ってもそれをやる義理はあんまないし正直メリットもないんだよなあ」

「メリットならあるじゃないですか」

「え?」

 彼女は軽快な動きでカーテンを開ける。

 するとそこには、広大な世界が広がっていた。飛ぶ鳥、揺らぐ木々、走る動植物にモンスター。見たこともない景色がそこにはあった。


「――――ッ!」


 僕は絶句……しなかった。というか既に見飽きている。家事をしているなら外も見るだろう。なお現在も家事をしているのは僕だ。五日過ぎた日のさらに一週間を過ぎているのにだ。力が戻ったメイド長であるが、たまの休憩ということですべての仕事を僕に任せたまま一週間も羽目を外していたのだ。ちなみにではあるが、家事全般は僕が五日間し続けていたからなのか力を失った後も衰えることなく行えている。

 物事を最短で覚えれるというのはすさまじく効率がいいね。

「そうですか、やっぱり旅には行きたくないのですね、ミラお嬢様。それはそれでいいと私は思いますが……」

 最後はよく聞き取れなかったが、しょげているのか喜んでいるのか少し曖昧な表情であった。まあでも答えは決まっている。

「いや、行くよ。僕は。旅に出る」

「……ッ!」

 メイド長が驚く。なぜそこまで驚くのか。

「単純な話だ。僕はこの屋敷にも飽きた。ここから見る風景にもね。それならいっちょ旅にでたくなるってもんさ。楽しいことは積極的にやっていきたいんだ」

 そう告げ、伸びをする。まるで今起きたかのような仕草になってしまったが、まあそんなもんだろう。僕の旅は今から始まるのだから。

「さあて、旅の準備をしに部屋に戻りますか。メイド長、準備よろしく」

「はい、かしこまりました、ミラお嬢様」






「お忘れ物はございませんか?」

「うん、まあ大丈夫だと思うよ」

 僕はすでに出立の準備は終えていた。本来なら1週間以上も前に出ているはずの僕だったがとんだ遅れになっっちゃったな。まるで誰かに引き留められていたかのような。

「それでは先ほども申した通り、私の古くからの知り合いであるソフィーの家を目指してください。彼女の家近くには王都があります。そこでは盛んに流通が行われていますので、きっと新鮮味溢れる経験ができると思いますよ」

「うん、わかった。ここから西にまっすぐ行けばいいんだな」

「はい、きっとわかりやすいと思います。それと……なんですが」

「ん?」

「あ、いえ。やっぱりなんでもないです。お元気で行ってらっしゃいませ。ミラ=オルティアお嬢様」

 そう改めて名前を呼び、彼女は僕を送り出した。

「いってきます」

 僕は長い長い一本道を歩き始めた。メイド長は、僕が見えなくなるまでずっと見送ってくれていた……ような気がした。







「メイド長、よろしかったのですか? あのまま同行することもあなた様なら可能だったような気がいたします」

「そうですね、ついていったら面白かったかもしれません。ですが、この屋敷から()()()()がいなくなるのはよくないでしょう」

「はっ、失礼いたしました。アルバ=オルティアお嬢様」

 メイド長改め――オルティア家当主アルバ=オルティアは、今まで上げていた髪を下ろし、つややかな金髪をたなびかせる。今まで茶色だった瞳は深紅の輝きを鈍く光らせた。


「そう遠くない未来でまた会いましょう、ミラ」


みここです。初投稿だ。

やっと旅に出れました!

なんとか!でもここまで疲れました。ニートって大変ですね、外に出るのがこんなに大変だったとは。なかなか思うように書けないみここでした。次回、ミラお嬢様は旅でうまくやってくれてるでしょうか。正直自信ありません。ではまたの機会に。


感想、評価などしていただけると、次回の作品から意欲が湧き出ます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ