結論『日本の神々について』
テミスは時計を見た。
そして、会議室を見渡した。
ゼウスは、自分のシールを探す相談をしている。
ヘラクレスとスサノオは、怪物討伐の話を再開している。
アレスは、日本の武神との交流を希望している。
アマテラスは、再び帰りたそうにしている。
テミス:「…………」
カン!カン!カン!
―木槌が三度、強く打ち鳴らされた―
テミス:「はい! 終わります!」
一同が静まった。
テミス:「今回の議論をまとめます!」
テミスはホワイトボードに書いた。
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一、八百万とは、数え切れないほど多いという意味である。
二、日本では自然・土地・祖先・生活など、様々なものに神聖性を見いだしてきた。
三、日本には御守・破魔矢・おみくじなど、神々と人間を結びつける独自の文化がある。
四、古代ギリシャにも、多数の神々と多様な信仰が存在した。
五、十二神は、オリュンポスの神々全員を意味するわけではない。
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テミス:「したがって、今回の投書に対する回答は――」
大きく書き足した。
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投書への回答
★『オリュンポスも頑張っている!』
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沈黙。
ゼウス:「……もう少し威厳のある結論にならんのか?」
テミス:「今日の会議内容から、威厳を抽出するのは困難です」
ゼウス:「なぜだ!」
テミス:「途中から、自分のお菓子のシールを欲しがっていたでしょう」
ゼウス:「それとこれとは別だ!」
コツ。
―木槌が小さく打ち鳴らされた―
アマテラス:「……日本も頑張ってます」
テミス:「もちろんです」
アレス:「戦神も頑張っている!」
テミス:「そうですね」
ヘラクレス:「怪物退治も――」
テミス:「終わります!」
コン。
ムネモシュネは最後の発言を記録し、議事録を閉じた。




