現代日本におけるゼウスの人気
アマテラス:「……あ」
アマテラスの瞳が何処か遠いところを見ている。
テミス:「どうしました?」
アマテラス:「未来が視えました…」
ヘルメス:「おぉ、何か神様っぽい」
アマテラス:「…神様ですから、一応、日本では、最高位の」
ヘルメス:「ゼウスは、未来って視える?」
ゼウス:「…モイライに聞けばよいじゃろう」
ゴホン、ゼウスは大きく咳ばらいをした。
ゼウス:「それで、どんな未来が視えたのだ?」
アマテラス:「ゼウス様って、未来の日本でも人気がでるようです」
ゼウス:「……何?」
アマテラス:「結構、みんな集めてるみたいです」
ゼウス:「わしを!?」
アマテラス:「はい」
ゼウス:「見たか! 我が威光は極東にまで届くのだ!」
アマテラス:「お菓子のおまけなので、主に子供たち限定ですけど」
ゼウス:「…………」
思案顔になるゼウス。
テミス:「……お菓子?」
アマテラス:「うえはーすと呼ばれるお菓子にシールが付いていて、キラキラしたゼウス様とか、色々な天使や悪魔が登場するようです」
ヘルメス:「それは面白いね」
アマテラス:「はい。子供たちがゼウス様のシールを集めてる光景が見えたんですよ」
ゼウス:「なるほど……」
ゼウスは考え込んだ。
ゼウス:「金を払い」
アマテラス:「はい」
ゼウス:「わしが出ることを願い」
アマテラス:「はい」
ゼウス:「わしが出れば喜び、大切に保管する」
アマテラス:「はい」
ゼウス:「信仰ではないか!」
テミス:「収集です」
ゼウス:「何が違う!」
テミス:「全然違います」
コツ。
―木槌が小さく打ち鳴らされた―
スサノオ:「でも、神様が子供に親しまれてるってのは、いいじゃん」
アマテラス:「そうですね」
ゼウス:「……悪くない」
ヘラクレス:「私は?」
アマテラスは、しばらく考えた。
再び遠くを見た。
アマテラス:「日本のものではないですけど、和名でヘラクレスオオカブトというのが……」
アレス:「装備か!」
アマテラス:「これは、虫ですね」
ヘラクレス:「虫?」
スサノオ:「虫になったぞ」
ヘラクレス:「強いのか?」
アマテラス:「……かなり強そうですよ」
ヘラクレス:「ならよし!」
ヘルメス:「良いんだ!?」




