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神話系ミーティング ~その問題、神々が議論します~  作者: すばる ゆう
第XX回 『日本の神々について』-オリュンポス本部-

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授与品について

◇授与品――御守


アマテラスは持参した箱を開いた。


アマテラス:「日本では、神社でこうしたものを授与しています」


机に並んだのは、小さな御守、破魔矢、おみくじだった。

まず、御守に皆の視線が集まった。


ヘルメス:「これは持ち歩くもの?」


アマテラス:「はい。神様の加護を身近にいただくものですね」


アレス:「装備品か」


アマテラス:「……まあ……」


アレス:「複数装備は?」


アマテラス:「……できますけど」


アレス:「装備枠制限なし!?」


アマテラス:「そういう仕組みじゃありませんから!」


コツ。

―木槌が小さく打ち鳴らされた―


ヘルメス:「異なる神社の御守を、一緒に持ってもいいのかい?」


アマテラス:「はい。神様同士が喧嘩するという話を聞くこともありますけど、基本的には問題ありません」


ゼウス:「……本当に?」


アマテラス:「はい」


ゼウス:「ポセイドンとわしの御守を、同じ袋に入れたら?」


ポセイドン:「…………」


ゼウス:「…………」


コツ。

―木槌が小さく打ち鳴らされた―


テミス:「あなた方を基準にしないでください」



◇授与品――破魔矢


続いて、アマテラスが破魔矢を手に取った。


アマテラス:「こちらは、破魔矢です」


アレス:「武器!」


アマテラス:「違います」


ヘラクレス:「矢だな」


アマテラス:「魔を破り、災厄を退ける縁起物です」


アレス:「やはり武器ではないか!」


アマテラス:「撃つためのものではありません!」


ヘラクレス:「弓は?」


アマテラス:「ありません!」


アレス:「試射を――」


カン!

―木槌が強く打ち鳴らされた―


テミス:「没収します」


アレス:「まだ何もしていないぞ!」


テミス:「経験則です」



◇授与品――おみくじ


アマテラス:「こちらは、おみくじです」


アポロン:「神託の一種かな」


アポロンは神託や予言も司り、古代ギリシャのデルポイで神託を下す神として知られる。

おみくじにも、強い興味を示した。


アマテラス:「はい。吉凶や、これからの行動について助言を受けるものですね」


ゼウス:「どれ、引いてみようではないか」


ゼウスが一本引いた。


ゼウス:「大吉!」


アレス:「俺も引く!」


アレスも一本引いた。


アレス:「……末吉」


ゼウス:「勝った!」


アレス:「もう一回!」


アマテラス:「勝負じゃありませんから!」


コツ。

―木槌が小さく打ち鳴らされた―


アポロン:「神託を競技にするのは感心しないなぁ。輝かしい私の結果など分かりきったものだが、私も引いてみよう」


アポロンがおみくじを引いた。


【大凶――恋愛で大きな挫折を経験することでしょう。結婚は絶望的】


アポロン:「あり得ない! もう一回だ!」


ヘルメス:「神託を下す神が、大吉が出るまでおみくじを引く気かい」


カン!カン!カン!

―木槌が三度、強く打ち鳴らされた―


テミス:「煽らないでください!」


会議室が静まった。


テミス:「なお、今回紹介したものについて、以下を禁止事項とします」


一、御守を装備品として評価しないこと。

二、破魔矢を武器にしないこと。

三、おみくじを気に入った結果が出るまで引き続けないこと。


アレス:「制限が多いな」


アマテラス:「普通は、説明しなくても大丈夫なんですけど……」


ムネモシュネは、注意事項を書き加えた。


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